今週は、 注意したい敬語の使い方を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 気になる敬語(3)>
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「レンタルいただけます」
今週は、間違いやすい敬語の使い方を取り上げています。
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和室利用の場合、インストラクターが用意したヨガマットを
レンタルいただけますので、ご希望の方は事前にお知らせください。
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この一文で気になる敬語の使い方が、2行目の
「レンタルいただけますので」
です。
書き手が伝えたいのは
「ヨガマットを使ってください」
ということ。
「お貸しします」
あるいは
「お借りいただけます」
とすればよいところを
「レンタル」という言葉を使ったがために
誰の誰に対する敬語なのか
結果的に、分かりにくくなっています。
「レンタル」という言葉を
「貸す」と捉えるか、「借る」と捉えるかで
敬語の使い方も変わります。
上記の一文では
「レンタル」の後に
尊敬語「~いただけます」を使っていることから
書き手は
「お借りいただけます」
という意味で書いたのでしょう。
少し整理してみましょう。
相手を立てる「尊敬語」を使うのであれば
レンタルいただけますので ⇒ お借りいただけますので
お使いいただけますので
ご利用いただけますので
※この場合の主語は「あなた」=ヨガ教室の生徒
自分をへりくだって相手を立てる「謙譲語」を使うのであれば
レンタルしますので ⇒ お貸しいたしますので
※この場合の主語は「自分」=ヨガ教室のインストラクター
このように書き方が分かれます。
「レンタル」を使わず、次のように書き換える方が伝わりやすいと思います。
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和室利用の場合、インストラクターが用意したヨガマットを
お使いいただけますので、ご希望の方は事前にお知らせください。
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