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今週は、社内・社外での上司に対する敬語表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 上司への敬語(2)
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                        教え方のうまい上司

仕事を分かりやすく教えてくれた上司に対し、その上司の教え方はうまい!
という意味のことを伝えたいとき、どのように表現しますか?
——————————————————————

1)中田課長は教え方がお上手ですね。

2)分かりやすく教えていただき、ありがとうございました。

——————————————————————

この場合、部下である自分は上司から教えを受ける立場にあります。
そのような状況で、部下から上司を「褒める」のは不適切。上司に対して
部下がその能力や技量を「評価する」ことになってしまうからです。

「褒める」という行為は、相手の専門的な能力や技術について評価するこ
とにつながります。上司が部下に対して「田中さんは後輩への教え方がう
まいね」という言い方はしても、部下から上司に対して「中田課長は教え
方がお上手ですね」というのは失礼。

上司に対して部下は、教えを請うことはあっても評価する立場にはないか
らです。

この場合、1)のように「褒める」のではなく、2)のように上司の行為
そのものに対して「感謝」の気持ち伝える方が感じがよいです。

「お上手ですね」は上司に媚びて持ち上げている印象がありますが、素直
に「ありがとうございます」と伝えれば、言われた方もうれしいものです。

「中田課長に教えていただき、要領がつかめました。ありがとうございます」
といった表現もあります。

立場の違いを踏まえた表現を心に留めておきましょう。

「敬語の指針」より

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今週は敬語の「こんなときどうする?」にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 敬語の問題(2)
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「ご持参ください」

何気なく使っている敬語で、ふと、この使い方で正しいのだろうか?
と疑問に思うのが「ご持参ください」です。

必要書類をご持参ください。

という表現。持参は、もともと「持って参る」という謙譲語なので、相手
の行為に対して使うのはおかしいのではないか、という疑問があります。

しかし、「持参」という言葉自体が「持っていくこと、持ってくること」
という意味で使われています(三省堂「大辞林 第二版」)。

「ご持参ください」に含まれる「参る」には謙譲語としての働きはもはや
なく、相手の行為に使うのは間違いではないとされます(「敬語の指針」
による)。

受付でお申し出ください。

の「申す」も同様で、「お申し出ください」と相手の行為に使うことがで
きるフレーズです。
上記の表現に抵抗がある場合は

必要書類をお持ちください。

受付でおっしゃってください。
受付でお知らせください。

という書き方があります。

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今週は敬語の「こんなときどうする?」にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < 敬語の問題
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                      「いただく」と「くださる」

日ごろ使っている敬語で、どちらを使うのが正しいのだろうか? と疑問
に思うのが「いただく」と「くださる」です。

1)ご連絡いただきまして、ありがとうございます。

2)ご連絡くださいまして、ありがとうございます。

1)は自分側をへりくだった表現で、2)は相手の行為に対して敬意を払っ
た表現という違いがあります(平たく言えば1)が謙譲語で2)が尊敬語)。

けれど、どちらも「立てる」べき対象が相手であることに変わりはありま
せん。ですから、どちらを使っても相手に失礼にはなりません。

ただ、「いただく」と「くださる」の受け止め方、捉え方には個人差があ
るので違和感を覚える人もいるかもしれません。

ですが、いずれの場合もほぼ同じように使える敬語と考えてよいようです
(「敬語の指針」による)。

「まぐまぐ!ニュース」でこの記事が取り上げられました。

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今週は、注意を要する言葉についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 気をつけたい言葉(4)
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「させていただきます」

「では、後ほど読まさせていただきます」

この一文の問題点は、「読まさせて」の「さ」が余計な点です。
このように不要な「さ」が入った表現を「さ入れ言葉」と呼び、うっかり
使ってしまいがちです。

「させていただく」を分解すると、
使役の助動詞「させる」 + 謙譲語の「いただく」
となります。

この場合の「させる」は、だれかに何かをさせる意味を表しており、
「いただく」とセットで使うことで、相手に許可を得るようなときに使わ
れます。しかし、使役の助動詞には「せる」もあり、「させる」と「せる」
が混同されていることが多いようです。

上記の場合、「読ませていただく」で意味は通じます。相手に敬意を払う
表現を意識するあまり、不要な「さ」が入ってしまった例です。

その他の例では

× やらさせていただきます ⇒ ○ やらせていただきます
させていただきます

× 休まさせていただきます ⇒ ○ 休ませていただきます

× 送らさせていただきます ⇒ ○ 送らせていただきます

実は私も時々使ってしまいがちで、「さ」を入れるべきかとるべきか迷う
ことが多くあります。
「させていただく」とすれば、とりあえずへりくだった表現になっている
はず、という思い込みが間違いを招いているように思います。

一方、「~させていただきます」と人から言われた場合、一見、丁寧なよ
うで強引にことを進めようとする印象を受けます。注意したい言葉です。

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 今週は、感じの良いひと言について考察します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 先輩から学ぶ(2)
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「了解」の怪

▼ 「了解」より「承知しました」
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
メールで頻繁に使う言葉に「了解」があります。

主に「分かりました」という意味で「了解」「了解です」「了解しました」
と使います。

同僚や仕事仲間には意識することなく使っていたのですが、目上のかたに
「了解」と書くのは抵抗があり、どうしたものかなと思っていました。

ある時、客先の部長職のかたが電話で「承知しました」と言われているの
を聞き、感じがいいなと思い、以来、私も真似ています。

「承知しました」のほかに「かしこまりました」「承りました」もいいで
しょう。私は、客先とのメールのやりとりでは、この三つの言葉を意識し
て使うようにしています。

▼ 覚えておいて損はなし
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「了解」に対して違和感を覚えるか否かは、個人によって感じ方に違いが
あるかもしれません。私の場合、私用や親しい人には抵抗なく使えるので
すが、客先や目上の人に対しては「これでいいのかしら」という疑問があ
りました。

50代の男性によると

> 私の年齢の人であれば、この語は40年以上前、NHKのテレビドラマで
> 新聞記者仲間が使っていて、そのときの新聞記者がカッコよかったので
> 広まったように思います(このことだけではないでしょうが、
> かなり有なキッカケになったように思います)。

とのこと。

私の世代で言えば「ウルトラマン」などのヒーローものの番組で耳にした
のが「了解」ではなかったでしょうか。メールのやりとりでも、親しい間
柄だと「ラジャ」なんて書いたりまします。

ビシネスメールで使う「了解」も間違いではないかもしれません。ですが、
より丁寧な言葉づかいとして「承知しました」「承りました」「かしこま
りました」も覚えておいてよい言葉ではないでしょうか。

▼関連

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今週は、使い方が気になる言葉をピックアップします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 気になる言葉(3)
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「やる」と「あげる」
▼ 「あげる」>「やる」?
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「犬にえさをあげる」 「犬にえさをやる」
「花に水をあげる」  「花に水をやる」
あなたはどちらを使いますか?

目下の者や動物などに与える場合に使うのが「やる」。
敬うべき対象に物をさし上げる場合に使うのが「あげる」。
というのが、それぞれの言葉の本来の意味。

もともと「あげる」は目下の者が目上の人に対し、何かを与える時に使う
「謙譲語」でしたが、今では「丁寧語」や「美化語」として使われること
のほうが多いようです。「やる」だと乱暴に聞こえるというのも一つの理
由でしょう。

▼ 相手との関係、状況で言葉も変わる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
かつては、「犬にえさをあげる」という言い方はしなかったものですが、
現在はペットを家族の一員とみなし、地位(?)が向上したせいか、ペッ
トにも「あげる」が普通に使われています。

その時々の相手との関係、状況により変わりゆく言葉なのでしょう。

とは言え、個人的には、この「あげる」に抵抗を感じることが多いです。
実家で長年飼っている犬には未だに「えさをやる」と言うし、子どもに対
して「あげる」は使いづらいです。一方で「仏さんにお供えあげてきて」
「じいちゃんにお茶あげて」というのは日常的に使っています。

何でも対等であるより、場合によっては年齢や経験による上下の区別があっ
てもいい。せめて、言葉の上だけでも…と考えてしまうのです。
古いのかな?

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