メールで相手先と日程調整をするとき
あなたは自分の都合を先に伝えますか?
それとも、
相手の都合を先に聞いてから調整しますか?

長らく私は、
後者の方法で日程調整をしていました。
このメールマガジンでも、
そう述べてきました。

昨年、あるIT企業の顧客対応メール文例集を制作する仕事をした際
メールで打ち合わせの日程調整を進める文例で
自分の都合を先に伝え、相手と調整を図る
という文面にしてほしい、と指示があり
時代は変わったなぁ、と感じました。

このメルマガを創刊した17年前から
優先すべきは相手の都合で、
それに自分の都合を合わせて調整するのがマナー
と信じて疑いませんでした。

先に自分の都合を伝えるのは、
相手に対して失礼ではないか、
と思っていたからです。

でも、打ち合わせをすることが決定事項なら
双方の都合の良い日程を
スピーディーに決めた方が良く
既に分かっている自分の予定や都合を
先に相手に伝え、調整していく方が
合理的かつ効率的。

もちろん、相手との関係性や状況にも
よるので、一概には言えませんが
ビジネスのメールのやりとりでは
効率とスピードが優先していることを
実感した出来事でした。

ただ、
自分の都合を先に伝える場合も
文面を工夫する必要はあります。

さらに、相手が
それを合理的と捉えるタイプか
不躾と捉えるタイプか
によっても文の運びは変わってきます。

相手に応じて文面を整えるテクニックは
まだ自分の経験が活かせる範疇ではあるのですが
「こうあるべき」という古い考えは
その都度、アップデイトしていかなくては
と考えさせられた次第です。

 
 

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2022年4月7日の配信で
【 仕事のメール心得帖 】(無料版)は
4000号を迎えました。

2005年1月10日の創刊から17年が経過。
思えば遠くへ来たものです。

40歳になる直前に創刊し
読者もほぼわたしと同世代。
長くご愛読いただいている読者の皆さまとは
共に年齢を重ねてきた感覚があります。

17年が経過して、
今では職場で人に聞かれる立場、
教える立場になっているかたも
多いことでしょう。

でも、わたし自身がそうであるように
言葉やその使い方は
時代とともに変化し、
自分自身の記憶や知識を更新していく
必要があります。

新しい言葉、新しい解釈、
新しい使い方が生まれていくのは自然なことと
捉えていますが、

本来の意味は? 
それがどう変わったか? 
どのように理解し、使うのが適切か?
と言葉に向き合い、
自分自身を更新しつつ、
配慮のある言葉遣いをテーマに
メールマガジンを通じて発信していきます。

これからも【 仕事のメール心得帖 】を
どうぞ、よろしくお願いいたします。
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今日は、最近話題になっているフレーズについて取り上げます。
◆────────────────────────────◆
そ の 他 い ろ い ろ                         < 文末の言い回し >
◆────────────────────────────◆
「取り急ぎお礼まで」は失礼か?

先週から、主にTwitter上で
メールの最後に「取り急ぎお礼まで」と書くのは
相手に失礼ではないかという声が上がる一方で、
問題ないとする声も上がっていて
話題になっているそうです。

あるニュースサイトから、上記についてコメントを求められ、
初めて知りました。

「取り急ぎお礼まで」という結びのフレーズに
なぜ、ことさら注目が集まるのか、私には分かりませんが
トピックとして興味深いので、
本メールマガジンで取り上げることにします。

「取り急ぎお礼まで」については、
これまで当メールマガジンで何度も取り上げています。

先月の3月18日 に「読者からの質問」として、
下記の記事を配信しました。

▼「取り急ぎ」< 読者からの質問(3)>VOL.1063

それ以前にも下記の記事も配信しています。

▼文末の「まで」< 読者からの質問(5)>VOL.1016

▼~まで< 続・結びの文(3)>VOL.804

文字通り、急いで今すぐにお礼の気持ちだけでも
相手に伝えておきたい、という状況であれば、
「〇〇の件、本当にありがとうございます」という言葉に
「取り急ぎお礼まで」と添えてメールを送信すれば
よいでしょうし

もう少し時間に余裕があり、
感謝の気持ちをきちんと文章にして伝えたいのであれば、
結びの言葉も「取り急ぎ」の代わりに
「まずはお礼申しあげます」とすれば、
より丁寧になります。

その時の状況に合わせて言葉を選び、伝えればよい
と思うのですが、

なぜ、今
「取り急ぎお礼まで」という結びのフレーズだけが
失礼か否か、と急に注目され、
取りざたされているのか。

私には分かりません。

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 このたび、まぐまぐから有料メールマガジンを創刊する運びとなりました。

 タイトルは【 仕事のメール心得帖 】です。
 
 対象とする読者は、
 「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰にも教えてもらえない」
 という若手ビジネスパーソン。

 現在、就活真っ只中のうちの娘たちを見ていても、
 SNSによるコミュニケーショには長けていても、
 パソコンを使ってやり取りするメールについては
 大学や短大で教わっていないし、基本的なことも知りません。

 就活のエントリーをするときとか、その後 の採用担当者とのメール対応で
 何度「これでいいか確認して」とチェックさせられたことか。

 いわゆる“デジタルネイティブ”世代はSNSを使い、
 見知った人たちと会話するようにコミュニケーションをとるのは
 無意識にできるくらい達者ですが、

 会社という組織の中で、そのルールにのっとり
 社外の相手とパソコンのメールでやり取りするのに不慣れ。
 対応の仕方が分からず、苦手意識を持っている方
 多いのではないでしょうか。

 かといって、教える側の上司や先輩も自分の業務に忙しく、
 そんな時間もないし労力もかけられない、という状況だったりします。

 メール対応の研修やセミナーでも
 20代~30代前半の参加者から共通して挙がるのは
 「基本的なことを知らないので不安」
 「正解が何か分からない」
 という声です。

 2009年に刊行した
 「考えすぎて書けない人のための1分間メール術」
 がロングランで売れているのは、まさに
「考えすぎて時間ばかりかかるので、早く対応できるように、
 すぐ使える文例が知りたい」という若い世代のニーズがあるからです。

 早い話、神垣の著書を買って読んでもらうのが一番良いのですが、
 「本をいちいち読んでられない」
 「本じゃ、文例をコピペできないし……」
 という声も。

 そこで、
 ・毎週1回確実にメールで届き、
 ・必要に応じて文例をコピー&ペーストして使える
 ・読み続けると、誰に教わらなくても「基本的なメール対応」ができる
 メールマガジンで「仕事のメールの基本」をお伝えしようというものです。

 有料メールマガジン【 仕事のメール心得帖 】は
 毎週1回 金曜日 月4~5回の配信。
 週替りで下記のメニューでお伝えします。

 1週目:基本のメール作法
 2週目:メールの敬語
 3週目:間違えやすい言葉
 4週目:メールに関するQ&A
 5週目:ワンランク上の言い回し

 【しごび】を読み慣れた方には、嫌になるくらい「特濃」級の文字量です。

 だけど、その分、1回の配信でワンテーマがしっかり頭に入ります。

 月 540円(税込)ですが、
 継続して読まなくても、バックナンバーの内容で興味のあるものだけ
 購読してもよいと思います。
 ※バックナンバーはこちら

 登録した最初の月は「無料」です。
 
 「メール対応の基本が分からずさまよっている」方はぜひ、購読を。
 毎週金曜日 12時30分に配信します。

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今週は、言葉の思い違いや勘違いについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 嗚呼、勘違い(4)>
◆─────────────────────────────────◆
「話」と「話し」

「佐藤さんから話しを聞きました」

「はなしを聞く」という場合、「話を聞く」と書き、「し」は要りません。
「佐藤さんから話を聞きました」と表記します。

一方、「昨日、佐藤さんに話ました」
「はなす」「はなした」のように動詞として使う場合は、送り仮名の「す」が
付いて「話し」、その過去形は「話した」です。
したがって、「昨日、佐藤さんに話しました」とするのが適切です。

名詞として使うときは「話」
例)思い出話、昔話、作り話
プライベートな話、話にならない
話をする。

動詞として使うときは「話し」
例)話し上手、話し言葉、話し合い
話しながら歩く。
誰かに話したくなる。

似たような例に「折」と「折り」があります。

時期、機会、場合を表すときは「折」で、送り仮名の「り」は付きません。
例)折から、折に触れ、折を見て

一方、動作わ表すときや接尾語として使う場合は「折り」で、送り仮名の「り」
が付きます。
例)折り合い、折り返し運転、菓子折り、指折り数えて

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今週は、言葉の思い違いや勘違いについてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 嗚呼、勘違い(2)>
◆─────────────────────────────────◆
名前の勘違いへの対処

勘違いの最たるものに名前があります。

これまで何度となく取り上げてきましたが、メールの宛名が、明らかに誤っ
ているのに、相手が気づいてないということがあります。

一度とならず二度、三度とメールのやり取りをしても、相手は神垣ではなく
「新垣様」と書いている……ということが最近もありました。

二度、三度と間違いが続いた時点で、「あぁ、相手は気づいてないなぁ。勘違
いしたまま刷り込まれてるなぁ」と分かるだけに、訂正をすべきか否か迷いま
した。

しかも、相手は私が尊敬し、慕っている人。実際に会い、話もし、名刺交換も
しているのに、相手は「新垣」と思い込んでいる……というのは、心情的に軽
くショックでもあります(好きな相手だからこそ、名前を間違えてほしくない
気持ち発動。さらに深読みして、名前も覚えてもらえないほど、印象薄いのか
という落胆)。

通常なら、二度目の返信あたりで名前の間違いをさりげなく知らせるところで
すが、その相手には最後まで知らせることができず、「でも、間違われたまま
で終わるのは嫌だ」と思い、やり取りが終了する際に最後に書き添えてメール
を送信しました。

相手を責めるつもりは毛頭なく、ただ覚えておいてほしい、という気持ちだけ
で知らせましたが、間違いを知らせる方も知らされた方も気まずいものです
(これが対面なら、もっと笑いを交えて知らせることもできるのでしょうが)。

上記の場合は、相手に対する私の個人的な感情が発動したために、無駄にがっ
かりしてしまったわけですが、一方で、間違いをさり気なく知らせたつもりが、
相手が必要以上に恐縮して、こちらもさらに恐縮するというケースもあります。

相手が名前を間違っているメールを、こちらから返信する際、文面を全文引用
して返信するときもきまりが悪いです(相手は気づいてないことが多いですが)。

このように名前の勘違いは、悪気がないだけに双方とも対処に困ることが多い
ものです。

相手の間違いには寛容に、自分は間違えぬよう細心の注意を払う、という心づ
もりでいるのが得策かもしれません。

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