メール対応や言葉について神垣が日々思うこと
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 言 葉 コ ラ ム    承知しました? かしこまりました?
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相手に「分かりました」と伝える場合
あなたは
「承知しました」「かしこまりました」
のどちらを使いますか?

返答として、
「承知しました」「かしこまりました」
どちらでも良いのですが、
私は下記のように使い分けています。

・メールなどの書き言葉=「承知しました」

・お客様に対面するときなどの話し言葉
 =「かしこまりました」

使い分けの理由は、
「かしこまりました」は、
謹んで目上の人の言葉を承る、
という意味で、
接客用語として
相手に敬意を伝えるのに適した言葉
と考えるからです。

書き言葉で「かしこまりました」を
使うのも間違いではありません。

しかし、対面しない文字でのやりとりに
「かしこまりました」はやや大げさに感じるので、
メールなどの書き言葉では
「承知しました」と返答することにしています。

書き言葉、話し言葉の
両方で使える言い回しとしては
「承りました」
があります。

私は状況に応じて
「承知しました」
「かしこまりました」
「承りました」を使い分けています。

書き言葉でのやり取りが多いので
使用頻度としては
「承知しました」「承りました」
が多いです。

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今日は、最近話題になっているフレーズについて取り上げます。
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そ の 他 い ろ い ろ                         < 文末の言い回し >
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「取り急ぎお礼まで」は失礼か?

先週から、主にTwitter上で
メールの最後に「取り急ぎお礼まで」と書くのは
相手に失礼ではないかという声が上がる一方で、
問題ないとする声も上がっていて
話題になっているそうです。

あるニュースサイトから、上記についてコメントを求められ、
初めて知りました。

「取り急ぎお礼まで」という結びのフレーズに
なぜ、ことさら注目が集まるのか、私には分かりませんが
トピックとして興味深いので、
本メールマガジンで取り上げることにします。

「取り急ぎお礼まで」については、
これまで当メールマガジンで何度も取り上げています。

先月の3月18日 に「読者からの質問」として、
下記の記事を配信しました。

▼「取り急ぎ」< 読者からの質問(3)>VOL.1063

それ以前にも下記の記事も配信しています。

▼文末の「まで」< 読者からの質問(5)>VOL.1016

▼~まで< 続・結びの文(3)>VOL.804

文字通り、急いで今すぐにお礼の気持ちだけでも
相手に伝えておきたい、という状況であれば、
「〇〇の件、本当にありがとうございます」という言葉に
「取り急ぎお礼まで」と添えてメールを送信すれば
よいでしょうし

もう少し時間に余裕があり、
感謝の気持ちをきちんと文章にして伝えたいのであれば、
結びの言葉も「取り急ぎ」の代わりに
「まずはお礼申しあげます」とすれば、
より丁寧になります。

その時の状況に合わせて言葉を選び、伝えればよい
と思うのですが、

なぜ、今
「取り急ぎお礼まで」という結びのフレーズだけが
失礼か否か、と急に注目され、
取りざたされているのか。

私には分かりません。

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今週は、ギャル語の言い換え例を紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 言葉の言い換え(3)
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                        続けてなにかすること

今年の「ギャル流行語大賞」の上位5位に
ランキングされた今どきの言葉を
社会人仕様に言い換える企画第3回。

「ギャル流行語大賞2017」3位は
「スタレン」

LINEでスタンプを連続して送信する行為のこと。
「スタンプ連打」の略ということでしょうか。

メールで顔文字を連打して送るより
スタンプは簡単。
スタンプにメッセージを託すというより
記号とか音符みたいな感じで使うのが
今どきの使い方なのかもしれません。

連続して何かを行うときに用いるのが
「続けざま」
という言葉です。

「先ほどから続けざまにメールを送信して、すみません」
のように使います。

「続けざま」は大和言葉として、
同じ意味の「矢継ぎ早」「畳み掛ける」とともに
過去に紹介しています。

▼連続して何度も < メールで使える大和言葉(2)> VOL.2576

続けて何かすることを
「立て続け」とも言います。

「昨日から立て続けに問い合わせの電話がありました」

「続けざま」も「立て続け」も
短時間に同じ動作を繰り返し行うことを指します。

「立て続けにメールが送られてきた」
「続けざまにメールが送られてきた」
どちらを使っても同じ意味といえます。

似た言葉に「引き続き」もありますが、
こちらは、「時間」より「同じ動作」のほうに重点が置かれています。

それ以前にしたことと同じこと、
あるいはそれに関連することを続ける
という意味合いで用います。

メールの結びでよく使うのが
「それでは、引き続きよろしくお願いいたします」
という言い回し。

一緒に仕事をしている相手に
引き続きやり取りすることをよろしく
と伝えるときに用います。

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【しごび】 の お す す め
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今週は、敬語のうっかりミスについて取りあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語の勘違い(4)
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                          「時間のほう」
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 時間のほうはいかがいたしましょうか。
 ------------------------------------

 このように使われることの多い「~のほう」。

 本来は、2つ以上の選択肢がある中で、
 どれかを選ぶときに用いる言葉です。

  例)午前と午後なら、午後のほうが都合がよい。

 このように区別をするためではなく、
 断定を避け、曖昧にぼやかすために用いられていることがあります。

 しかし、下記の文のように
 「~のほう」がなくても文意は通じます。

 ------------------------------------
 時間はいかがいたしましょうか。
 ------------------------------------

 「~のほう」を付けると丁寧な言い回しになるわけではなく、
 むしろ、まわりくどい印象を与えることにもなります

 × 私のほうから説明させていただきます。
 ↓
 ○ 私説明させていただきます。 

 「電車とかでもよいと思います」の「とか」、
 「そのあたりはいかがですか」の「あたり」も同様で

 表現をぼやかしてしまうと
 真剣さや真意が伝わらず
 あいまいな文章になりがちです。

 きちんと意向を伝えるためにも
 余計な言葉を省いて

 「電車がよいと思います」、
 「○○についてはいかがですか」

 とすることをお薦めします。

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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 まぐまぐニュースに先週のメルマガ記事が
 紹介されています。

 頼み事やお願いをするときに
 用いるとよい言い回しについてとりあげています。

 ▼「急なお願いごと」をするとき、どんなメール文を書けばいい?

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今週は、読者の方からの質問に回答します。
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  仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問
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                         「お世話様でした」

<読者からの質問>————————————————

一つ質問があります。
私はよく「お世話様でした」と言うのですが、正しい日本語でしょうか。
「お世話になりました」が正しいのでしょうか。
機会があったら教えてください。
(読者 S.Sさん)
——————————————————————

「お世話様」は、「お疲れ様」と同じ意味合いで使われるフレーズなので、
会社に出入りしている宅配業者などに対し
「いつもお世話様です」
「お世話様です」
といった使い方をします。

一方、客先へのメールには
「お世話になります」や「お世話になっております」
を使います。

文字通り、
「仕事でお世話になっている」ことへの感謝の意を込めた言い回し
だからです。

「いつもご愛顧いただき」「お引き立ていただき」
というフレーズもありますが
メール冒頭のあいさつとして、広く使われています。

「お世話様でした」も
客先などへは「お世話になりました」として
使い分けるとよいのではないでしょうか

バックナンバーにも関連した記事があるので
参考にしてください。

 
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今週は、感謝やお礼の気持ちを伝えるひと言についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 感謝の伝え方(5)
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                                                                                 文例とポイント

感謝を伝える文例を挙げてみましょう。

▼人を紹介してもらったときのお礼

いつもお世話になっております。
先日、ご紹介いただきました○○社の高橋様と
早速、17日にお会いしました。

当社が求める△△△についてのノウハウと実績をお持ちで
展開の仕方も大変有益なアドバイスをいただくことができました。
今後もアドバイザーとしてご協力いただけるとのことで
弊社としても心強い限りです。

この度は○○社とのご縁を取り持っていただき
本当にありがとうございます。
心からお礼申しあげます。

<ポイント>
・紹介を受けた相手とのやり取りの経過とどのような結果になったかを報告
・何に対しての「ありがとうございます」かを明らかにする。
・「ご紹介いただき」に代わる言葉として「ご縁を取り持っていただき」を使うことで
  文の印象が和らぐ

▼研修講師へのお礼

先日は弊社の新人研修の講師としてご指導いただき、
誠にありがとうございました。

研修を受けた社員から
「なぜ、そうしなければならないのか、
理由や意味が理解できたので、考えて行動するようになった」
という声が挙がっており、社員の言動も変わってきました。

1回限りではなく、継続して
ご指導いただければと考えておりますので
今後ともよろしくお願い申しあげます。
まずはお礼まで

<ポイント>
・最初にお礼を述べ、その後の経過や成果を報告するパターン
・経過・成果は、実際の社員の声などを取り入れ、具体的に伝える。
・「今後ともよろしく」の前にくる内容に具体性があると社交辞令ではない一文になる。

儀礼的なメールに終わらせないヒケツは
相手のしてくれたどんなことが
うれしかったり、ありがたかったりしたのか
相手の行為に対する感想や成果を具体的に書き添えることです。

わたし自身は、お礼のメールで
「お礼申し上げます」「感謝申しあげます」といった言い回しより、
できる限り「ありがとうございます」を使うように心がけています。

感謝の気もちが最も伝わる言葉は
「ありがとうございます」
に尽きると思うからです。

 
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