今週は、文章を書くために必要な読むことについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 書くことと読むこと(3)>
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手で書いてみる
企業の新人研修などで、「書く」訓練の一つとして
新聞一面下のコラムを書き写すことをお勧めしています。
同じ新聞でも社説になると少々長いので、
日経の「春秋」、朝日の「天声人語」、地元中国新聞の「天風録」など
が文字量としてもちょうどいいのです。
単に読むだけでなく、鉛筆やペンで書き写すことが大事。
「こういう表現があるのか」「こういう字の使い方があるのか」と
何かしら発見があり、文章の運びや構成も手で書き写すと
目で読むだけより、ずっと頭に入ってきます。
脳科学者の茂木健一郎さんは、夏目漱石の「我輩は猫である」を書写
しているとか。漢字を忘れない対策の一貫で始めたようですが、
脳の運動系学習の回路を鍛える訓練にもなるそうです。
私自身も、日曜日の朝日新聞にある漢字問題を
手で書いて回答することを習慣にしています。
茂木さん同様、漢字を忘れないための対策ですが、
頭では分かっていても、いざ書くとなると書けない漢字があります。
パソコンなら、すぐに変換候補が出て助けてくれますが、
そこを辞書を引いて自分で調べることが老化防止になると思っています。
ケータイやパソコンを否定するつもりは全くありませんが、
今後ますます、手で書く行為は減っていくはず。
だからこそ、自分で意識して手書きする機会を持つことが
重要と捉えていますし、あなたにもお勧めしたいです。