今週は、文章を書くために必要な読むことについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 書くことと読むこと(4)>
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易しい言葉がすべて?
元気とか、達者である様子を「かくしゃく」と言います。
パソコンで入力すると「矍鑠」と出てきて、
漢字だけを見たら読めませんが、
「かくしゃくとしたお年寄り」と、文章に書いたり、口で言う
レベルの一般用語と認識していました。
ところが、以前、自分の原稿にこの「かくしゃく」を使った際、
「意味が一般的でないので、ほかの表現に書き換えてほしい」
という指摘を受けたことがあります。
「記者ハンドブック」にも「朝日新聞の用語の手引」にも載っているし、
書き換えるほど難易度の高い表現ではないと私自身は思っていたので、
「かくしゃく」って、それほど一般的ではない言葉なのかな、
と、今でも納得いかずに(根に持っている?)います。
▼ 語彙を増やす努力
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新聞記事を中心に、平仮名表記や易しい言葉に言い換える傾向が
強まっています。
活字離れ対策の一つでもあるのでしょうが、
私自身はどんどん易しい表現や言葉に言い換えられていくのは
残念な気がしてなりません。
知らない言葉、なじみのない言葉に出合ったら、
調べることで自分の語彙も一つ増えます。
子どもの頃は本を読むたび、そういう見知らぬ言葉との出合いがあり、
大人に聞いたり、自分で辞書で調べて覚えていきました。
今はインターネットでもっと早く調べることもできます。
それなのに世間では易しい表現に流されていく…。
頻繁には使わなくても、知っておいていい言葉はまだまだ
たくさんあるはず。
調べる手間を惜しまず、自分の頭の中の辞書に言葉を増やしていくと
書く文章も深みを増します。
でも、そんな手間さえ惜しいほど、
忙しい世の中になっているのでしょうか。