今週は“気になる言葉”をピックアップしてご紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法  < 気になる言葉(4)
◆─────────────────────────────────◆
「とか」

「山田さんも5日の交流会に参加されるとか。
そうすれば、お会いする日を後日設定しなくても
交流会で話ができますよね」

上記の一文は、友人宛てに送ったメールですが
「とか」の使い方を失敗した例です。

山田さんという共通の知り合いと近々
三人で会おうという話を友人としていました。

たまたま、その友人と二人で参加する交流会があり
その場に山田さんも呼んでみたら
と提案するつもりで「参加されるとか」と書いたのですが
友人は「山田さんも交流会に参加するらしい」と解釈。
後でもめました。

「とか」には、二つの用法があります。

1)事柄や動作・状態などを例として並べて挙げるときの「とか」
「りんごとかみかんとかの果物」
「言ったとか言わないとかで騒動になる」のように
並べた言葉の後に「とか」を付けて表す。

2)不確かな想像や伝聞を表す場合に使う「とか」
「最近、入院されたとか。心配です」
「田中とかいう人でした」のように
人づてに聞いたことや自分ではっきり思い出せない不確かな事柄を
指すときに使用。

そして、もう一つ。
断定を避け、あいまいにするために語の後に使う「とか」。

「私とかはよく行きます」「就活とかやってます」のように
やたらと語尾に「とか」を付けて、意味をあいまいにぼやかすときにも
使われています。

これは、1990年代前半から若者の間で使われ始め、広まったもので
いわゆる俗語で本来の意味から外れたものです。

冒頭に挙げた「交流会に参加されるとか」を
私は、このあいまいな表現で使ってしまい
2)の伝聞のニュアンスで解釈した友人に誤解を与えてしまったのです。

この場合、「山田さんも交流会に参加されないですかね」
「山田さんも交流会に参加されるといいと思います」
としておけばよかったのですが…。

このように、書き言葉に「とか」を乱用したり、適切でない使い方をすると
こちらの意図が相手にうまく伝わりません。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細
◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

新社会人へのプレゼントに!
仕事で差がつくできるメール術 (青春新書インテリジェンスシリーズ)
仕事で差がつくできるメール術 (青春新書インテリジェンスシリーズ)
クチコミを見る

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む