今週は、言い切る場合とそうでない場合の表現について考察します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 表現のメリハリ(3)
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                          傍観者的な表現

「~のです」「~なのです」が
 原因や根拠などの説明を強調して述べるときに使うのに対し

 「~らしいです」「~だそうです」
 は、どこかあいまいで、傍観者的な表現です。

「その点が重要らしいです」
「それがリーダーとしての私の役割だそうです」

 上記のような表現は、
 自分が主体的に述べるのではなく

 誰かがそう言っているらしいから、という意味合いが強く
 他人事のような印象を与えます。

 自分が責任を負いかねる
 あるいは、不確か、未確認で断言できない
 という時に使うのには都合がいいのですが

 乱用すると、逃げ腰、無責任な発言と
 とられやすいので、取り扱いには注意が必要です。

 同様に
 「~されそうです」
 「~されることになりそうです」
 も傍観者的な表現として要注意です。

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今週は、言い切る場合とそうでない場合の表現について考察します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 表現のメリハリ(2)
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                        強調の「なのです」

 書き言葉というより、話し言葉に多くつかわれる
 「そうなんです」。

 「そうです」と比べると、「そう」であることに対して
 ひときわ強く訴えかける印象があります。

 「そうなんです」は会話調のくだけた表現ですが
 「そうなのです」としても「そうです」より強い印象を与えます。

 「その点が重要なのです」
 「それがリーダーである私の役割なのです」

 このように「なのです」で言い切ることで
 その前の語
 上記の例文では「重要」「役割」
 がより強調され、説得力のある一文になります。

 「その点が重要です」
 「それがリーダーである私の役割です」
 のように「です」で終わる文と比べると
 その訴えかける強さの違いが分かります。

 ▼ 乱用するとおしつけがましい
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 このように、強調する場合に使うと効果的な
 「~なんです」「~なのです」
 ですが、乱用するとおしつけがましい印象を与えるので
 注意が必要です。

 「○○に関して私は初心者なんです」
 「それをしたのは私なのです」

 上記の文は「なんです」「なのです」を
 「です」にしてもなんら支障はない一文です。

 相手への依存をあらわにしたり、ことさら注目を集めるために
 「なんです」「なのです」で平易な文を強調するのは
 いただけません。

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今週は、言い切る場合とそうでない場合の表現について考察します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 表現のメリハリ
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                    強調する? あいまいにする?

 物事を述べるとき、通常は「です」や「ます」を使います。例えば

 「私はライターです」
 が通常の表現ですが、

 「私はライターなのです」
 「私はライターなんです」
 とすると、より一層「ライターである」ことを強調した一文になります。

 逆に
 「私はライターのつもりです」
 となると、人はどう思っているかわからないけれど、
 自分ではライターだと思っている、という弱気な伝え方になります。

 さらに
 「ある意味、私はライターなのかもしれません」
 となると、実際ライターなのかどうか、
 本人さえ分かっていない、とてもあいまいな表現になります。

 「~ます」という表現も
 「全力で取り組みます」に対し
 「全力で取り組むのです」
 は「取り組むこと」をより強調した一文になるのに対し

 「全力で取り組む予定です」
 「全力で取り組むつもりです」
 「全力で取り組むことになっています」
 などは、あいまいだったり、他人事のようだったりして
 はっきりしません。

 やる気や自信を示すには、言い切った表現の方が
 気持ちは強く伝わります。

 一方、言い切らない表現にすることで、
 逃げの姿勢が感じられる表現になります。

 今週は、言い切る場合と言い切らない場合の
 相手に与える印象の違いなどを考察していきたいと思います。

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おはようございます。自称「朝型の女」神垣です。

早起きは何かといいことが多いみたいです。

最近、忙しいせいもあり
私は夜10時前に寝て2時過ぎに起きて
ごそごそする生活を送っています。

そして、4時半ごろ、夫が起きてきます。

うちは朝食の準備を6時ごろから始めるので
夫と2人きりで過ごせるのが
この朝の2時間。

私は仕事、
夫は本を読んだり、パソコンに向かっていることが多いですが
30分ほど、2人でコーヒーを飲みながら
いろんな話をします。

これが結構よくて、
夫から読んだ本のことを教えてもらったり
私が取材に行って、感動した話をしたり
お互い、仕事や生活面で気づきを見つけることが多いのです。

今日、ご紹介する
『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! 』
にも、そんな早起きの効用がたくさん詰まっています。

無理に朝4時に起きなくても、今の生活より1時間早起きして
自分にとってのゆとりの時間を作りだすだけでも
ずいぶん1日の過ごし方は変わってくるように思います。

その“早起き”のヒントやコツ
時間の使い方が具体的に記されているのが本書です。

著者の池田さんは、
自らを「落ちこぼれOL」「勘違いOL」と回想し、
自分のダメダメぶりを披露しながら

どのようにしてワーク・ライフ・バランスをとり、
仕事も趣味も充実させていったかを語っています。
そこに私はすごく好感を持ちました
(啓発本にありがちな上から目線でない点がいい)。

働く女性には、気付きや共感を覚える内容が
多い本だと思います。

池田千恵 著『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす! 』

本書は「朝の一人時間」を提唱していますが
「朝の二人時間」もなかなか貴重ですよ。

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今週は、肯定的な表現例について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 短所を長所に(5)
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                        批判になりそうな表現

今週は、知っておくとよい
短所を長所に書き換える表現例をご紹介してきました。

場合によっては
相手に対するマイナスなイメージを伝える表現があります。

例えば「単純」。
「彼は単純だから」
と書くと、自分にはそんなつもりはなくても
とりようによっては相手を批判したことになることがあります。

そんなときは
「素直」と書きかえてみます。
「彼は素直な人だから」
とすると、マイナスな印象はなくなります。

同様に
「彼女はそういう点では要領が悪いから」
というようなときは「不器用」
といいかえます。
「彼女はそういう点では不器用だから」。

ただし、「素直」も「不器用」も自分では使わない方がいいと思います。
自分の都合が悪い時に使うと、きわめて都合のよい表現だからです。

▼ マイナスをプラスに転換
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「部長は細かくて…」と書くより
「部長はチェックが厳しいから」。

「なにかと先輩は大ざっぱだから」は
「先輩は鷹揚な人だから」。

マイナスな表現は後に続く一文もマイナスな内容になりがちですが
少しでも肯定的にいいかえると、
文全体もプラスの印象を与える一文になります。

人を評するときは「良く言いかえる」ことを
意識してみましょう。

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今週は、肯定的な表現例について取り上げます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 短所を長所に(4)
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                          婉曲に表現する

今週は、知っておくとよい
短所を長所に書き換える表現例をご紹介しています。

「ちょっと変」「なんかおかしい」という場合
親しい間柄なら、直言することも
相手に対する愛情と言えますが
一般的にはなかなか指摘しづらいものです。

何といってよいかわからないけど
バランスが悪いとか、何かが欠けている、ミスが多い
という状態の時、

親しい相手なら
「なんか変!」「おかしいんじゃない?」
と直言できますが、そうでない場合は

「いつもと違う」「いつもと違う気がします」
と、通常とは異なる状態、事態であると伝えます。

「いつもの○○さんらしくないですね」
という表現の仕方もあります。

▼ ズバリより緩やかに
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
相手の奇抜な発言、発想、見た目に対する
リアクションとしては
「かわってる」「かわった○○ですね」
という表現がありますが

私がよく使うのは
「珍しいですね」。

あからさまに変人扱いするより
やや婉曲な表現になるのではないでしょうか。

「珍しい」に代る言葉としては
「独特」「個性的」「ユニーク」
が挙げられます。

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