今週は、表現の書き換えを練習してみましょう。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 書き換えレッスン(2)
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                        文を飾りすぎない

 今週は、「こうすれば、もっとよくなる!」という表現をブラッシュアッ
 プするポイントを紹介していきます。

 (例文)

  素材はシルクです。
  艶のある、なめらかで光沢が綺麗な、
  やや厚みがあり、重みのあるトロンとした柔らかい
  しなやかで大変手ざわりの良い生地です。

 上記は、生地の説明文です。

 特徴を並べたてた結果、結局、どんな特徴かが分かりにくくなっています。
 「伝えたい」気持ちが強すぎると、このように「あれもこれも」と要素を
 詰め込みすぎ、挙句の果てに「どれも必要だから…」と削るに削れなくなっ
 てしまうのです。

 整理して考えてみましょう。

 「艶のある、なめらかで光沢が綺麗な」
 「しなやかで大変手ざわりの良い」
 は、シルク素材の一般的な特徴であり、容易に想像できるものです。

 ここで強調したいのは
 「やや厚みがあり、重みのあるトロンとした柔らかい」生地
 であること。

 そうすると、最も強調したい点を先に述べる方が分かりやすいです。

 (書き換え文)

  素材はシルクですが、、
  やや厚み、重みのあるトロンとした生地で、
  特有の艶となめらかさがあります。

 「シルクですが」と打ち消すことで
 「シルクにしては」重みがある生地であることを伝えます。

 「厚み」と「重み」は、どちらか一つにしてもよいでしょう。

 例文にあった「艶」と「なめらか」という特徴に、あとの似通った表現も
 集約して、文をすっきりさせました。

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