今週は、注意を要するNG表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 注意したい表現(2)
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へりくだりすぎる表現

「精いっぱい頑張らさせていただきます」

与えられた役目、機会を無にせず、一生懸命に対応します、という意志を
表しているのであろう、この一文。「~させていただく」を使うことで、
謙虚さをアピールしているのかもしれませんが、この場合はNG。

「頑張る」という行為は、自分自身が目標に向かって事を成すために力を
尽くすこと。
一方、「~させていただく」は、相手の許可を得て何かをするときに使う
謙譲表現です。

誰かの許可を得て「頑張る」わけではないのに、「頑張らさせていただき
ます」を使うと「自分としては頑張るつもりですが、頑張ってもいいです
かね?」という、謙虚というより、もったいぶっているかのような印象を
与えるのです。

「やるぞ!」という強い意志を伝えるなら
「精いっぱい頑張ります」
と言い切る方が好ましいです。

「精いっぱい頑張りたいと思います」の「~したいと思います」も、強い
意志を表すのにはそぐわない表現。「思う」に留まり、実行ではないから
です。

「頑張ります」に限らず、即時に行動する意志を伝えるときには、
「実行します」「対応します」と言い切る方が説得力があります。

婉曲な表現も使いよう。きつい表現を和らげる役割がある半面、強く伝え
たい気持ちを弱めてしまう作用もあるので、必要以上にへりくだりすぎな
いように使い分けましょう。

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