今週は、気になる表現について解説します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法 < どっちの表現を使う?(5)>
◆─────────────────────────────────◆
「かいてい」
今週は雑学的に、どちらを使うのか判然としない言葉に注目して
その成り立ちや違いを解説してきました。
読者のかたから、次のような質問をいただいたので、ご紹介します。
<読者からの質問>————————————————
「改訂」と「改定」の使い分けが辞書を調べても分かっていません。
特に、規定書や標準書のようなルール文書の修正をした場合には、
どちらを使用すべきか?いつも迷っています。
また、「~と」と「~および」の使い分けも分かっていません。
もし、今週のテーマで触れられそうでしたら、
話題にしていただけると幸いです。
(読者 M.O 様)
—————————————————————-
「改定」は、一度決めたものを定め直すこと。
例)運賃の改定、給与改定、学習指導要領の改定
「改訂」は、書籍や文書の内容の一部を直すこと。
例)改訂版、旧版を改訂する
全体的に新たに改めるのが「改定」で、一部をあらためるのが「改訂」
ということでしょうか。
一般的に用いられているのは「改定」で、
法令文でも「改定」で統一されています。
質問にある「規定書や標準書のようなルール文書の修正をした場合」は、
部分的な修正であれば「改訂」ということになりますね。
次に「~と」と「~および」について。
これは意味としては、どちらも同じです。
複数の事物や事柄を並列して挙げたり、別の事物・事柄を付け加えて言ったりするのに
用いる接続詞です。
法令文や文書に使われているのが「および」のため、
改まった文書には「および」がよく使われていますが、
堅苦しい言葉でもあるので、メールでは「と」を使う方がよいと思います。
このように、「どちらの表記を使うのか分からない」という場合におすすめの
基準となる用語集があります。
これまで何度か当メルマガでも紹介してきましたが、
私の場合は次の2冊を併用しています。
どちらか1冊でいいので、手元に置き、すぐ調べるようにしておくと、
今週取り上げたような用語の違いを確認できます。
辞書よりハンディなので、持ち歩く時にも便利。
手すきの時に目を通すだけでも、勉強になりますよ。
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』
その他の著書はこちら
「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版 登録はこちらから