今週は、質問の仕方について改めて取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < メールで質問(4)
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                        答えに困るケース

 質問される側にとって、答えに窮する質問とは…
 下準備ができていない質問です。

 例えば…
 ・思いつきで、はっきりした理由や根拠のない、
  いきあたりばったりの質問
 ・「私は専門家ではないので」「私は素人なので」と、
  よく調べもしないまま、丸投げしてくる質問
 ・「○○さんはこう言っていたのですが」「テレビで見たのですが」と、
  きちんと確認せず、情報をうろ覚え、鵜呑みにしたままの質問

 「聞くのはタダ」「専門家に聞くのが早い」とばかりに、
 主観的な疑問や意見を投げかけてくる質問が
 答える側としては、一番困るのです。

 「分からない」「知らない」「困った」という状態や感情のまま、
 相手に助けを求めるのではなく

 少なくとも
 「何が」分からないのか、
 「どこを」知らないのか、
 「どのように」困っているのか
 をはっきりさせてから質問することが肝要です。

 質問の的が絞れていれば、知りたいと思う「核心」に近い回答を
 得ることができますが

 ぼんやりとしてポイントがあやふやな質問は、
 「それなり」の回答しか得られません。

 答える側としては、「核心」が分からないので、
 無難な一般的なところを答えるしかないからです。

 質問するマナーとしても、
 「どこがどう分からない」
 「ここまでは分かったが、ここから先がこういう理由で分からない」と
 疑問点を具体的に説明できるところまでは、
 自分で調べたり、確認したりする必要があるのではないでしょうか。

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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 あっ! 今日は「九スポ」の日。そして今回が最終回!!

『痛いっ! おじさんメール改造講座
      ~ 今さら聞けない大人のメール作法 ~』

 
 第11回のテーマは「目上の相手に使ってはいけない表現」です。
 その褒め言葉、うっかり上司に使っていませんか?
 続きは紙面をお読みくださ~い。

 「東京スポーツ」と「九州スポーツ」で
 11回にわたってお送りしてきた、この連載。

 初のスポーツ紙への連載ということもあり
 ちょっといつもと違う気分で、楽しみながら書くことができました。

 最終回の今日も、ぜひ、読んでくださいね。

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今週は、質問の仕方について改めて取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < メールで質問(3)
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                       スルーされない件名

 「質問」「質問です」「質問があります」

 上記は、質問メールによくありがちな件名です。そのほかに

 「教えてください」「分かりません」

 という件名も多いです。
 「助けてください」という件名も目にしたことがあります。

 読んでの通りで、送信者の気持ちをそのまま代弁した件名ではあるのですが、
 こうした件名は迷惑メールにも多く見られ、件名としては不十分。

 せめて、「何について」の質問なのか
 「何を尋ねたいのか」「どこが分からないのか」を
 件名にも記しましょう。

 例えば
 「○○の表記の仕方について質問があります」
 「△△の設定方法についてお尋ねします」
 「明日のセミナー開催にあたり、確認事項です」

 といった具合に
 質問事項がひと目で分かる件名にしておけば、
 本文では「標題の件についてですが・・・」と
 具体的な質問内容に踏み込んでいけます。

 たまに見かけるのが
 「ご質問です」「ご質問があります」
 という件名。

 質問は、自分から相手に、自分の(疑問を解く)ためにする行為です。
 自らの行為に敬語の「ご」を付けるのは適切ではありません。

 もし、相手への敬意を表すのなら、
 「あります」を「ございます」として、下記のようにします。

 「○○について質問がございます」

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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 企業の人事、労務の実務に役立つツールと情報満載のWebマガジン
ジンジュール」で連載中!

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         【ビジネスパーソン メール術】(6)
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未払い、未納を防ぐ! だれも不愉快にさせない催促メールのコツ
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 コピー&ペーストしてすぐに使えるメール文例集はこちら
 

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今週は、質問の仕方について改めて取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < メールで質問(2)
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                      質問に最低限必要なこと

 メールで質問をする際に、最低限必要なこと。
 それは、自分の名前を名乗ることです。

 企業なら社名を、個人なら屋号や名前を、Webサイトやブログ、メルマガで
 公開しています。

 ですが、そこへ尋ねる側のメールには名前がなかったり、匿名だったり、
 ということがよくあります。

 「名を名乗るほどの者ではない」という謙遜の気持ち?
 「名前を知らせたくない」という秘密主義?
 いずれにせよ、名前がわからない相手からの質問には、
 きちんと答えようという気持ちにはならないものです。
 (自分が名無しの相手から質問メールを受け取ったら、
  間違いなくそう思います)。

 本当に聞きたいこと、知りたいことがあり
 相手に回答を求める場合、まずは相手に質問する礼儀として
 自分の名を名乗ることが基本でしょう。

 昨今のツイッターを見ても、
 無責任に批判や非難、悪口をつぶやいているツイートの多くは
 名前のないものばかり。

 ツイッターはそういう媒体だと言われれば、それまでですが、
 名無しや匿名で攻撃的なことを書く輩ほど、
 裏を返せば、本名では何も言いたいことが言えない、
 自分の発言に責任を持てない小心者である、と言っていいでしょう。

 ましてや、一対一でメールでやりとりをする以上、
 まずはお互いの素性を明らかにしてからでなければ
 突っ込んだ質疑応答や意見交換はできないと考えます。

 結局、質問者からの名前の有無は、
 その質問に対する本人の「本気度」の表れでもあるのです。

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今週は、質問の仕方について改めて取り上げます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < メールで質問
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                        「どうなんですか?」

 質問の仕方にもいろいろありますが…
 「○○はどうなんですか?」
 「○○はどうなりますか?」
 という質問は、あまりに漠然としていて
 それこそ「どうなんですか?」とツッコミを入れたくなります。

 質問の形をしているようで、実は
 ポイントが定まっていないので
 答えに窮する尋ね方だと思います。

 聞く側はたやすく使えても
 答える側になると、きっと困るのではないでしょうか?
 (自分が答える立場になるとよく分かります)

 せめて、そう尋ねた後
「私は△△と思う(考える)のですが…」
「△△のような現状を見ると、こういう点が心配なのですが…」
 と、質問する理由や背景を示して、相手の意見や回答を求めると
 双方納得のいく受け答えができます。

 同じ質問をするのなら、
 自分の予想や考えと相手はどのように違うのか、
 また、同じなのか
 確認ができる尋ね方をしたいもの。

 今週は、メールで質問をするときの
 留意点についてとりあげていきたいと思います。

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今週は、梅雨空のようにうっとおしいメールについてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 疎まれるメール(5)
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 文末が常に「?」

疎まれるメール、その五」。
「質問の多いメール」。

「~ですか?」「~でしょうか?」「~でいいですか?」と、
文末が疑問形で終わっているメールというのもうっとおしいものです。

疑問形で文末が結ばれていると、ささいなことでも相手は返答せざるを得ず
一度のやり取りで終わる内容もいたずらに長引いていきます。

「~ですよね?」「~じゃないですか」と同意を求める文面も、
返答に困ります。

送る側はちょっとした確認のつもりで気軽に書いていても、
受け取る側は「問われているなら、答えなくては…」という
受け止め方をしてしまうのです。

相手に一から尋ねたり、「どうですか?」というあいまいな聞き方ではなく、
「○○について、このようなやり方で進めようと考えていますが、
よろしいでしょうか?」と、方向を示したうえで、
相手に確認をとるというスタイルの方が話が進みます。

質問や確認事項が複数ある場合は
番号をふって箇条書きにするなど、読みやすく、返答しやすいレイアウトを
工夫しましょう。

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今週は、梅雨空のようにうっとおしいメールについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 疎まれるメール(4)
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                        それはセクハラ?

 疎まれるメール、その四」。
 「毎日来るメール」。

 仕事の用件以外のたわいのないこと尋ねたり、知らせてくるメール。
 それも出勤日の毎日。
 あまり一般的ではありませんが、実際に読者から投稿があったことなので
 取り上げました。

 女子中高生が自分のことを名前で呼ぶように、いい歳したおじさんが
 メールで自分のことを「ワッキー(仮名)」と名乗り、
 「○○嬢は今日も元気にしてますか?」とか
 「今日もお疲れ様。さっき電話したけど、もういないみたいですね」と
 いう返信に困るメール攻勢にへきえきしていると
 女性読者からのメールを受け取ったことがあります。

 ブログや日記並みに、今日あった出来事を書いてきたり、
 頼みもしないのにこちらの体調を心配してきたり…

 仕事に関係のないメールを毎日送ることが、
 その人の日課になっているようです。

 相手の女性にメールを送ることで、
 その人自身は癒されているのかもしれませんが、
 送られる側からすれば迷惑この上なく、ほとんどセクハラ。

 このようなメールに毎回返信することはなく、
 「今週は少々立て込んでおります。返信が思うようにできません。
  ご容赦ください」と伝えて、しばらく放置しておくことです。

 相手にしなくても、しつこくメールを送ってくる場合は
 その相手からのメールを振り分けて、目にしないようにするという強硬策も。

 場合によっては上司や専門部署に相談する方がよいかも知れません。

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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 あっ! 今日は「九スポ」の日。

『痛いっ! おじさんメール改造講座
      ~ 今さら聞けない大人のメール作法 ~』

 
 第10回のテーマは「あいまいな表現」です。
 誤解や行き違いを避けるために、押さえておきたい表現の工夫とは?
 続きは紙面をお読みくださ~い。

 神垣の連載は……
 「九州スポーツ」では毎週木曜日に
 「東京スポーツ」は一日早く水曜日に
 掲載予定です。

 ぜひ、お読みくださいね!

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