今週は、「こんなとき、どう書く?」という表現をご紹介。
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仕 事 Begin の メ ー ル 作 法 < 気の利いた言い回し(4)>
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お礼に添えるひと言
遠方からの来客に対し
お礼の連絡をするときの言い回しとしては……
「このたびはご足労いただき、ありがとうございました」
「遠方からお越しいただき、本当にありがとうございます」
があり、はるばる足を運んでもらったことへの感謝の気持ちを伝えます。
多忙な相手がわざわざ時間を作って、参加してくれたというときは
「ご多用のところご出席(参加)いただき、ありがとうございます」
天候が悪いにもかかわらず参加や来訪してくれた相手に対しては
「お足元の悪い中、ご参加(お越し)ただきまして、
ありがとうございます」
「ありがとうございます」か「ありがとうございました」かは
意見が分かれるところですが、
前後の文との兼ね合いで過去形の「ありがとうございました」の方が
しっくりくる場合を除いて
わたしはできるだけ、現在形の「ありがとうございます」を
使うようにしています。
相手がかけてくれた労力や気遣いに対して
過去形にすると、感謝の気持ちもそこで終わるような感じがするのに対し
現在形にすると、「今の」感謝の気持ちがリアルに伝わる
気がするからです。
過去形にすると「完了」というイメージですが
現在形だと「今、そしてこれからも」という続いていくイメージがあります。
「ありがとうございます」「ありがとうございました」
に代わる言いまわしとしては
「恐縮です」
「感謝申しあげます」
がありますが、少し硬いですね。