今週は、否定→肯定表現への変換についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法     < 否定より肯定(4)
◆─────────────────────────────────◆
自分の都合より相手の立場

今週は、よく使ってしまいがちな否定表現を
肯定的に書きかえてみましょう。

A)「来なくていいですから」

と相手に伝える場合、このままでは少々表現が乱暴です。
この場合は

B)「ご足労いただくには及びません

と返します。

A)は、自分の都合による拒絶
という印象なのに対し
B)は、相手の立場で「そこまでする必要はない」ことを
伝える言い回しです。

上記とは別に
ごく最近あった事例を紹介します。

ある会社から
電子書籍出版の提案がありました。

資料には
出版に際し、数十万円の委託費が必要とあったので
断ることにしました。
気持ちとしては

C)「委託費を払ってまで出版するつもりはありません

ですが、このまま送信するのは言葉が強すぎると思い
前文に「せっかくのお話ですが」を添え、下記のように改めました。

D)「あいにく出費を要する出版を望んでおりません

婉曲に書きすぎたきらいもありますが
C)は自分の都合を全面に出した否定
なのに対し
D)は相手の提案に対して不都合がある点を説明
したつもりです。

否定や拒否の意思を伝える場合は
自分の都合や感情を前面に出すと角が立つので

相手の立場で言い換えたり
婉曲な言い回しを探してみましょう。

私自身も
最初はC)の文を書いていましたが
ストレートすぎると思い
D)に書き換えました。

ビジネスメールを書くときに役立つ
最新の記事が無料で読めます。

平日日刊で無料配信。登録はこちらから
最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】