今週は、読者の方からの質問に回答します
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仕 事 の メ ー ル 作 法             < 読者からの質問
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                  「改めて連絡します」に対する返信

<読者からの質問>————————————————

◆メールの返信の有無、方法を教えてくださいませ。

私は、業務上他社様のトップ経営陣の秘書の方々と
頻繁にメールでの連絡をするのですが、
アポイントの依頼メールを送信した後、相手様より
「上司の○○に確認し、改めて連絡いたします。」
というようなメールをよく頂戴します。

この、「改めて連絡します」のような内容のメールに、
返信をすべきかどうか、または必要なのかどうかについて
悩んでおります。

返信をする場合は、
「ご返事をお待ち申しあげております。」
のような返信でよろしいのでしょうか。

あまり内容の少ない(意味を持たない)メールを、
お忙しい秘書の方に送信するのも、印象を悪くしそうで
不安なのですが、いかがでしょうか。
(読者 A.Kさん)
——————————————————————

私の場合は
先方から「改めて連絡します」という連絡があった場合は
特に返信せず、連絡を待つようにしています。

ただ、このような対応をした場合
稀に先方が「改めて連絡」することを忘れていることがあるので
1週間ほどしても連絡がないときは

後日、ご連絡をいただけるとのことでした
○○の件については、いかがなりましたでしょうか?

という確認をすることになります。

こうした状況を避けるためにも
A.Kさんが書かれているような返信をする方が
確実かもしれません。

その際は

承知しました。
 それでは、ご返事をお待ち申しあげております

のように「承知しました」にひと言添えると
返信として収まりが良いと思います。

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今週は、それらしく見える間違った言い回しを取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 変な言い回し(5)
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続けれない

今週は、うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げてきました。

「簡単には諦めれないです」
「社員として認めれないですね」
「普通は1年も続けれないです」

これらの言い回しに足りないもの
それは「ら」。

上記に挙げた
「諦めれない」「認めれない」「続けれない」は、

本来、動詞の可能形「~られる」に否定の「ない」を付けた
諦められない」「認められない」「続けられない
とするのが正しい使い方です。

動詞の可能形「~られる」+否定の「ない」以外に
下記のような「ら」抜き言葉も見かけます。

「諦めれません」→「諦められません」
「認めれたら」 →「認められたら」
「続けれました」→「続けられました」

「書き表せれません」
というのも「ら」抜き言葉です。

正しくは
「書き表せられません」
「書き表すことはできません」
です。

可能の「~られる」を使わずに
「書き表せません」
とすることもできます。

「ら」抜き言葉は
口で言うときにその方が楽、言いやすい
という理由で使われがちで

そのまま書き言葉にも流用され
広まりつつあります。

言葉に限らず、
物事を楽な方へ楽な方へと流してしまいそうになりますが

話すときも書くときも
「ら」抜きが癖にならないよう
注意する気持ちを忘れずにいましょう。

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【しごび】 の お す す め
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お願い事をするときには「お差し支えなければ

誘いを断らざるをえないときには「よんどころない事情で」

いつも気に留めてくれる相手には「お心にかけていただき

といった具合に、大和言葉を使うと
言い回しがやわらかくなり
相手の心にすっと届きます。

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今週は、それらしく見える間違った言い回しを取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変な言い回し(4)
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ことわざるをえない

今週は、うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げています。

ことわざるをえない」

これは、私が最近、間違えそうになった言い回しです。

正しくは
「ことわらざるをえない」と「ら」が入ります。

漢字で書くと
断らざるを得ない
です。

音だけで、なんとなく捉えていると
書くときにもそのまま使ってしまいそうになりますが
「ことわざるをえない」で入力すると
パソコンでは変換しないので、間違いに気づいた次第。

似たような間違いとしては
「せざるえない」
があります。

正しくは「せざるを得ない」。
「お」ではなく「を」です。

せざるを得ない」は分解すると
「する」の否定形の「せざる」+を+できないという意味の「得ない」
で「しないということはできない」から
「しないわけにはいかない」という意味になります。

しかし、これを
「せざる」+「おえない」と捉えてしまうと
間違いになります。

一文字が入るか入らないか、
たった一文字の差異ですが
言葉の意味を理解しておくと
うっかりミスを防ぐことができます。

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昨日で満席となりましたので
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レトワールフリヨンのランチボックスと
楢の珈琲をご用意します。お楽しみに♪

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今週は、それらしく見える間違った言い回しを取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変な言い回し(3)
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~であれるように

今週は、うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げています。

「心穏やかであれるように

上記の「~であれるように」は
「~でいられるように」とするのが適切な
言い回しです。

「心穏やかでいられるように
あるいは
「心穏やかな自分でいられるように」
と「自分」や「状態」という言葉を添えるとよいでしょう。

「~であれるように」という言い回しは
「~であることができるように」を簡略化して
「~であられるように」→「~であれるように」と
どんどん言葉を短くしていった結果と思われます。

× 自分らしくあれるように → 〇 自分らしくいられるように

× 理解者であれるように  → 〇 理解者でいられるように

短くすると使いやすいせいか、このような間違いも見受けられます。

こうした
「~であれるように」の後に続く文が
「努めています」で結ぶとしたら

「心穏やかでいられるように努めています」
という言い回しのほかに
「いつも心穏やかでいたいと思っています」
と書きかえることもできます。

文として収まりが悪い、しっくりこないな、と感じたときは
同じ言いまわしに固執せず、表現自体を変えてみることをお勧めします。
同じニュアンスで、もっとすっきりした言い回しが見つかるはずです。

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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 変な言い回し(2)
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古びれてはいない

今週は、うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げています。

「まったく古びれてはいないたたずまいに圧倒されました」

上記の一文に使われている
「古びれてはいない」は
元の言葉である「古びた」の活用形を
自分流にアレンジしてしまった結果
できた言い回しと思われます。

「古びれてはいない」の代わりに
古びて(は)いない」「古びた印象のない
とすれば、しっくりきたでしょう。

「古びた」「古びる」とは、
古くなること、古くさくなることを意味します。

その打消しの活用形として「古びれない」
という表現はありますが
「古びれてはいない」
はありません。

元の言葉の活用形を
自分で想像して“編み出して”しまうと
このようなあいまいな表現が誕生してしまいます。

言葉が思い浮かび
「このような使い方は、あるかな?」
と思った時点で、辞書で調べて確認することが肝心。

なんとなく、それらしいというだけで
安易に思いつきの言葉を使うのは避けましょう。

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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 変な言い回し
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ご想像にお任せあれ

人との会話で繰り返し使われると
気になる言い回しがあります。
例えば……

「要は」
「逆に」
「ヘンな話」

合いの手のようにこれらの言葉が
何度も会話に出てくると
「結局、何が言いたいのだろうか?」
と思ってしまいます。

「ぶっちゃけ」も繰り返し使うと
「結局、どこからどこまでが本音?」
という疑問がわいてきます。

おそらく、使う方は特に意識せず
会話の勢いやノリで使っているのでしょう。

こうした、
なんとなくそれらしい言葉や言い回しを
そのままメールや文章に使っていることがあります。

注文品と一緒に見本品を届けるという内容のメールで
色のバリエーションから何色が届くかは
商品が届いてからのお楽しみ
ということを伝えようとして

「何色の見本が届くかは、ご想像にお任せあれ」

という一文が記載されていました。

どうやら
「ご想像にお任せします」という言い回しと
「(色の選択は)私にお任せください」という意味で使う
「お任せあれ」を混同してしまい

「ご想像にお任せあれ」という
誰に対して伝えようとしているのかよく分からない
一文になってしまったようです。

書き言葉も、
うろ覚えの文章を、そのときのノリでなんとなく使ってしまうと
このような意味の分からない文章になってしまいます。

言い回しは、相手に対してどのようにアプローチするかで
変わってくるので、この場合は

さて、何色の見本が届くでしょう。どうぞお楽しみに!
とすれば、親近感のある一文になり

5種類ある色の中から1色を見本としてお届けします
とすれば、説明としてまとまりがある、改まった印象の一文になります。

今週はこのように
うろ覚えのまま、なんとなく使ってしまいがちな
言い回しの間違いを取り上げていきます。

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