今週は、敬語の基本的な考え方、使い方についてです。
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                     「敬語は成人後に身につく」

9月6日日曜日の日経新聞の文化面に
言語学者 井上史雄氏による「現代ことば考」
というコーナーがあり、読んではっとしました。

「敬語は成人後に身につく」

国立国語研究所が半世紀以上前から続けている
3回の敬語調査の比較分析では
同じ人を追跡調査した結果

第1回の調査時の10代のときより
第3回調査では、年齢を重ねてからの方が
「ていただく」を多く使うようになっていた
という結果が出たとのこと。

敬語は社会に出てから習得する。
成人後にOJT、つまり現場で、熟練労働として覚えるのだ。
冠婚葬祭のしきたりなども、人生経験を重ねて身に付く。
このような現象には『成人後採用』が普通なのだ。

(中略)

人生は長い。敬語は人生後期にも身に付く。
これが分かれば、若者のことばにいらつかないで済む

とあり、まさにその通りだと思いました。

自分の経験と照らし合わせてみても
20代の新人時代より、30年経った今の方が
明らかに言葉に気を遣うようになり
敬語の使い方もわきまえるようになりました。

社会経験が少ない若い時期は、
敬語を使う場も使い方も分からないからこそ
失敗もし、恥もかいて
脳に染みこませていくものなのだと実感します。

自分が相応の年齢になり
若い人たちを指導する立場になったとき
部下や後輩、わが子が
敬語を知らない、使えないことを嘆くのではなく

機会を与え、諦めず
繰り返し教えていくことが
われわれ上の世代の役目なのかもしれません。

そう気づかせてくれる
日経の記事でした。

今週は、敬語の基本的な考え方、使い方について
とりあげていこうと思います。

 

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