今週は、メールで見かけた気になる言い回しについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法              < 変な言い回し(5)>
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                           文中の名前


 今週は、メールで見かけた気になる言い回しについて取り上げ、
 どのように書き換えればよいかを考えてきました。

 あるイベントの抽せんに当選し
 メールで通知が来ました。

 メールの宛名は
 私の名前になっているのですが

 本文には
 「このたびは ○○○(イベント名)のお申し込みをいただき
  誠にありがとうございました。 

  抽選を行い、△△さまが当選されましたので、お知らせ申し上げます。 
  誠にお手数でございますが、添付文書に記した銀行口座に
  △△さまのご名義でチケット代をお振込送金していただきたく
  お願い申し上げます」

 とありました。

 メール本文にある「△△さま」は
 別人の名前。

 おそらく、別の人宛てのメールを
 コピーして流用した際
 名前の部分を書き換え忘れているのだろうと
 推察しました。

 念のため、
 「この当選メールは、
  神垣宛てでしょうか
  △△さん宛てでしょうか?」
 と確認したところ

 双方とも当選で
 メールの名前の部分を書き換えぬまま
 送信していた旨のお詫びの連絡がありました。

 このケースでは
 メールの言い回しには問題はないのですが

 同じ文面を複数の人に送信する際
 誰にでも起こりうる間違いなので
 取り上げました。


 文面に名前を入れる場合
 自動的に名前の部分を宛名と連動して
 自動変換してくれるアプリケーションもあるようですが

 そうでないときは
 名前の書き換え漏れがないように
 注意が必要。

 メールの文面に
 相手の名前を意識的に挿入すると
 呼びかけているような印象を与え
 親しみが増すものですが

 このように
 別人の名前が入ったままでは
 せっかくの心遣いが台無しになってしまいます。

 上記ようなケースでは
 間違いが起こる可能性が高いので

 「抽選の結果、当選をお知らせいたします
  つきましては、添付文書に記した銀行口座にご本人の名義で・・・」

 として、文面に名前を入れるのは避ける方が
 無難かもしれません。

 送信前に読み返して
 間違いがないか確認することも必要です。



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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 来週9月21日(月)~23日(水)は
 連休のため
 1週間メールマガジンの配信を休みます。

 次回の配信は
 9月28日(月)です。
 どなた様も良き休日を!


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 ▼9月15日掲載
 「お伺いいたします」は間違った使い方。今さら聞けない尊敬語や謙譲語
 

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