今週は、助詞「が」を多用しない文章の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < 助詞「が」の多用(4)
◆─────────────────────────────────◆
前置きの「が」

接続助詞の「が」で気をつけなければならないのは
次の2種類があることです。

1)逆説の意を表す「が」

2)前置き、文のつなぎに使う「が」

1)逆説の「が」の例
・価格はやや高額ですが、故障することはありません。
・研修は楽しかったですが、疲れました

このように逆説の「が」は「but」の意で
「が」によって、前の文の内容を打ち消しています。
「が」より前の内容を、「が」の後の内容が否定している形です。

2)前置き、文のつなぎの「が」の例
・前回に続き2度目の開催ですが、好評です。
・先日の話ですが、進展がありましたか?
この場合、「が」は前後の文をつなぐ役割をしているだけです。

2)は話し言葉で頻繁に使われますが
1)は書き言葉に多く見られます。

接続助詞の「が」は逆説の意で使う
というなじみが強いほど、
メールなどの書き言葉で
前置きの「が」が使われていると違和感を覚えることがあります。

話し言葉と同じ調子で
メールや文書などでも「が」で文をつないでいると
読みづらく、何を言いたいかがわかりにくくなるので
適度に区切る必要があるのです。

書き言葉ほど、つなぎの「が」を意識して
使わないようにするだけでも
「が」の多用を避けることができます。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、助詞「が」を多用しない文章の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
  仕 事 の メ ー ル 作 法                                    < 助詞「が」の多用(3)
◆─────────────────────────────────◆
                                                                                             接続助詞「が」

下記は、接続助詞「が」を多用した文の一例です。

心配していたことが
現実になったわけですが
今後の対策を決めた方が
いいかもしれません。

このように「が」でつないだ文章は、
だらだらとして読みづらいです。
すっきりさせるには、「が」を句点「。」に置き換えて
みることです。

上記の例文の場合は、最初の方の一文
「心配していたことが現実になったわけですが」の「が」を
句点に置き換えることができます。そうすると…

心配していたことが
現実になったわけです。
今後の対策を決めた方が
いいかもしれません。

このように「が」でつながった一文を句点で
2つの文に分けると、読みやすくなります。

接続詞として「したがって」「ですから」や
「早急に」「至急、」という言葉を添えてもよいでしょう。

文と文をつなぐ接続助詞の「が」は
1つの文章に1つが目安です。

「が」を多用しないコツは、「が」を句点に置き換え
文章を区切ることができないか、考えてみることです。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

◆─────────────────────────────────◆
【しごび】 の お す す め
◆─────────────────────────────────◆

新成人のかたにおすすめ!
考えすぎて書けない人のための1分間メール術
著者:神垣あゆみ
販売元:フォレスト出版
発売日:2009-11-19
おすすめ度:5.0

 

長くご愛読いただきたい1冊!
メールは1分で返しなさい
著者:神垣 あゆみ
販売元:フォレスト出版
発売日:2009-03-05
おすすめ度:5.0

 

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む


今週は、助詞「が」を多用しない文章の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < 助詞「が」の多用(2)
◆─────────────────────────────────◆
書いてから整える

「が」に限らず、助詞は
語と語の関係を示したり、
内容を理解しやすくする役割があります。

助詞が不足しすぎる文章も分かりづらいですが
助詞が過剰に使われている文章も読みづらく分かりにくいです。

特に「が」は、
「私が」「先方が」のように文の初めに来て
主語に付くことも多いですし

文と文をつなげる働きもあるので
便利な言葉として、ついつい多用してしまうことになります。

例えば、次の例文を見てください。

私が提出した書類が、
その後どうなったかが
分からないのですが
ご存じないでしょうか?

文中に4つ「が」が出てきます
(分かりやすくするため、「が」が出てくるたび改行しています)。

会話文だと、そのまま聞き流すこともできますが
文章にすると「が」が何度も出てきて
少々うるさく感じます。

「が」を「は」に変えたり、
「が」の付く語を省略したりすると
下記の文例のように文章がすっきりします。

私が提出した書類は、
その後どうなったか
ご存じないでしょうか?

提出した(私の)書類が
その後どうなったか分かりません。
ご存じないでしょうか?

このように「が」を使う個所を1か所に留め
繰り返し使わないように、他の語に言い替えて
文章を整えてみましょう。

一回で完成された文章を書こうとするのではなく
一度書いて、見直す、書き直す習慣をつけることも
すっきりした文章を書くうえで必要なことです。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む

今週は、助詞「が」を多用しない文章の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法             < 助詞「が」の多用
◆─────────────────────────────────◆
                       読者のかたからの質問

読者のかたから次のような質問がありましたので、ご紹介します。

<読者からの質問>————————————————

日本語を使って仕事をしている中国人に聞かれたのですが、
うまく回答できないので、アドバイスいただきたくメールしました。

中国人で勤勉な人は、留学経験もないのに上手に日本語を話します。
日本語が上達してくれることは嬉しいのですが、
日本人との接触は勉強の好い機会とばかりに、
くだらない日本人同士の会話もしっかり聞いて覚えてしまうのが、
こちらとしては悩みどころです・笑

そのためか、日本語上級者ほど「が」を多用してしまう傾向にある
と感じます。

しかし違和感は感じているようで、
『「が」を多用しない文章を書くコツを教えてください』
と質問されました。

私自身も感じていることですが、
逆説や前提を表す際に使う「が」が一文の中に幾つも出てくると、
文章全体が肯定なのか否定なのか、まとまりがつかないように思います。

話している時は気になっても直ぐに忘れてしまいますが、
メールは後に残るので、自分の書いたものや
他の方から届いたメールを読み返した時にヘンだなぁと感じます。

以上、よいアドバイスありましたら、よろしくお願いいたします。

(読者 N.Hさん)
——————————————————————

実は、当メールマガジンの読者の中にも中国人のかたがいます。
何人かの中国人読者のかたから、質問をいただいたこともあります。
確かに皆さん、勉強熱心ですね。だからこそ
日本語の微妙なニュアンスや言葉づかいに苦労されている様子です。

助詞「が」の多用についてですが
使いやすい言葉だけに、使いすぎると何を言いたいのかわからなくなる
というのは確か。

N.Hさんの質問にあるように
話し言葉ではなんとなく理解できても
書き言葉にすると、読みづらい、分かりづらいということが
よくあります。

アドバイスの1つめとしては
話し言葉と書き言葉は違うという点をまず理解することが
あるように思います。

日本語に限らず、外国語を習得する場合
会話から学ぶことは近道でもありますが

話し言葉は、書き言葉に比べ
意味を簡素化したり略していたりすることも多く
そのまま覚えて文章で使ってしまうと
よくわからない文章になりがち。

特に、メールは会話調の文章を取り入れることがあるので
日本語を勉強中の中国人のかたが
会話やメールや文書にある日本語表現を一緒にして
覚えてしまうと混乱してしまうでしょう。

話し言葉=書き言葉でないことを認識し
区別しておく必要があります。

今週は良いきっかけをいただいたので、上記の質問をもとに
「が」を多用しない、すっきりした文章の書き方について
考えていくことにしましょう。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら

このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

記事全文を読む
今週は、パソコンメールと携帯のメールの違いについてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 携帯メールの形態(4)
◆─────────────────────────────────◆
                        モードの切り替え

 パソコンメール派一辺倒だった私が
 携帯メールも使わざるを得ない状況になって
 感じること、それは…

 パソコンメールと携帯メールでは
 “モードが違う”ということ。

 パソコンメールが対外的な伝達ツールだとすれば
 携帯メールはより身内的な伝達ツール。

 相手との距離感が近く感じられるぶん、
 感情に訴える要素が強く、
 パソコンメールとは別の観点で気を使う必要があるのが
 携帯メールと感じています。

 携帯メールは、相手と近距離でつながっている感が強いので
 言葉を絵文字に置き換えたり
 送信者名や主語を省いても通用する身近さがあります。

 ですが、それに慣れきっていると
 身近な相手以外とメールをやり取りする機会が発生した場合
 通じると思っていた言葉が通じなかったり
 言葉が足りないことで誤解やトラブルになるということも
 考えられます。

 学生時代に携帯メールを使い慣れていると
 就職してパソコンメールを使い始めて
 いわゆるビジネスメールになじめない、苦手だ
 と感じる人が多いのは
 まさにモードの違いを表すケースと言えるでしょう。

 携帯メールの場合は特に
 ツーカーで通じてしまう分
「話すように書く」モードから
「書き言葉できちんと書く」モードへの切り替えを
 意識してみるとよいのではないでしょうか。

 パソコンメール派が携帯メールを送る場合は
 この逆で、
 書き言葉を話し言葉に近付けて書くようにすると
 相手となじみやすくなると思います。

◆─────────────────────────────────◆
 【しごび】 の お 知 ら せ
◆─────────────────────────────────◆

 お申し込みの受け付けは1月17日(日)で終了です。

 ———————————————
  ★ 筆文字カレンダー2010【 こころの扉 】★
 ———————————————

 従来の壁掛け式から、専用のフォルダーで立てかけるタイプに
 仕様が変わりました。ぜひ、今年1年間、お手元に!

 ★詳しくはこちら

記事全文を読む
今週は、パソコンメールと携帯のメールの違いについてです。
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 携帯メールの形態(3)
◆─────────────────────────────────◆
                       返信がないときの反応

 携帯メールとパソコンメールの違いの一つに
 返信がなかった時の感じ方の違いがあります。

 パソコンメールの場合、相手からの返信がなかった場合
 「読んでいない」「忘れられた」「届いていない」ケースが考えられ
 再度、確認のメールをしたり、電話をして確かめたりします。

 しかし、携帯メールの場合
 何らかの理由があって返信できなかった場合でも

 返信がないと「無視された」
 もっと言えば「嫌われた」
 と受け止められることが多くあるようです。

 ▼ “直通感”の強さゆえの弊害!?
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ビジネスマンの知人は
 仕事に追われ、携帯に来たメールに返信できない状態がしばらく続いた時
 携帯にメールを送ってくれた人、数人から
 「無視された」と思われてしまい、関係を修復するのに労を費やした
 といいます。

 携帯メール派の女性数人からは
 送信されたメールには、最低でも「了解」のひと言を入れて
 返信するという話を聞きました。

 実際にメールを読んでいても、何も返信していないと
 やはり「無視された」「嫌われた」と思われ、
 あとあと面倒になるからだとのこと。

 携帯メールの方が
 相手にダイレクトに伝わる“直通感”が強いため

 たとえ、メールをその都度読んでいたとしても
 何らかの返答をしておかないと
 「読んでない」→「無視された」→「嫌われた」
 という受け止められ方をされやすいのでしょう。

 パソコンメールに慣れていると
 そこまで感じることはなかったので
 驚いた点の一つです

記事全文を読む