今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 表現の応用(4)
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                          「恐縮ですが」

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 初歩的な質問で恐縮ですが
 ○○で△△は可能でしょうか?
 お忙しいところ誠に恐縮ですが
 ご回答のほど、よろしくお願いいたします。

 ——————————————

 「恐縮」は、相手に迷惑をかけたり、相手の手を煩わせることを
 申し訳なく思うことを意味する言葉。

 お願いごとをするようなとき「恐縮ですが」というフレーズを使いますが
 申し訳ない気持ちが強いときほど、上記のように繰り返して使いがちです。

 「恐縮ですが」に代わるフレーズとしては…
  「恐れ入りますが」
  「申し訳ありませんが」
  「お手数をかけますが」
 などがあります。

 上記の最初の「恐縮ですが」は、懇意な相手には
 「気が引けるのですが」という表現もできます。

 ——————————————

 初歩的な質問で恐縮ですが
 ○○で△△は可能でしょうか?
 お忙しいところ恐れ入りますが、
 ご回答をお願いいたします。

 ——————————————

 上記例文の下2行は
 「ご回答いただければ幸いです」と
 一文にすることも可能です。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 表現の応用(3)
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「させていただく」
—————————–

新刊が発売された折には
ぜひとも購入させていただき、
読まさせていただきます。

—————————–

上記の例文のように「~させていただき」が重なることがあります。

「~させていただく」は本来、相手の許可を得て行為におよぶ際に使う表現。
相手に対してへりくだる気持ちを伝えます。

例)お預かりした品を確認させていただきます。

それが、単に相手に対してへりくだる謙譲表現として
使われていることが多くあります。

上記の例文では、新刊を「購入する」ことも、それを「読む」ことも
相手に許可を得てすることではありません。ですから…

—————————–

新刊が発売された折には
ぜひとも購入し、
拝読します。

—————————–

「購入させていただき」は「購入し」
「読まさせていただきます」は「拝読します」
と、不要な「させていただき」をとってしまいましょう。

ただし、著者から贈呈された本を読む場合は
「ご著書を読ませていただきます」とします。

「~させていただきます」は、
相手から許可を受ける場合のほか、何かしらの恩恵を受ける場合にも
使う謙譲の表現だからです。

相手の許可を得ない「~させていただきます」は、ほとんどの場合
「いたします」と書き換えることができます。

例)○○フェアを開催させていただきます。  → 開催いたします。
詳細は後ほど、お伝えさせていただきます。→ お伝えいたします。
先日、お会いさせていただきました。   → お会いいたしました。

「~させていただきます」は使えば丁寧な表現になるのではなく
丁寧そうに見えているだけのこともあるので、注意が必要です。

 
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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法           < 表現の応用(2)
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感謝のフレーズ

あるお礼の文例です。

——————————————————————

いつも弊社のWebサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日開催されたギフトショーへも多くの皆様にご来場いただき、
誠にありがとうございます。この場を借りて心よりお礼を申しあげます

——————————————————————

上記の例文のように
「ありがとうございます」という表現が重なってしまうことがあります。

上記のケースは、同じ「ありがとうございます」でも
次のような意味合いで使われています。

1)最初の「ありがとうございます」⇒日ごろのお付き合いへの感謝

2)次の「ありがとうございます」⇒ギフトショー来場への感謝

1)の「ありがとうございます」は、挨拶に近いもので
メールの冒頭に持ってくることが多く、そうすると
別件で感謝の意を伝える次の一文の「ありがとうございます」と
重なってしまうのです。

さらに、この場合は
2)の「ありがとうございます」の後に
同じように感謝の意を伝える一文
「この場を借りて心よりお礼を申しあげます」が続いています。

そこで、もっとすっきりさせてみましょう。

——————————————————————

いつも弊社のWebサイトをご覧いただき、誠にありがとうございます。
先日開催されたギフトショーへも多くの皆様にご来場いただき、
重ねてお礼を申しあげます。

——————————————————————

「ありがとうございます」が続くときは
「重ねてお礼を申しあげます」と書き換えます。

または
「心よりお礼を申しあげます」
「深く感謝いたしております」
としてもよいでしょう。

「ありがとうございます」の別の表現としては
「恐れ入ります」
「ありがたく思っています」
があります。

「ありがとうございます」は
メール本文に何度も出てくると
感謝の意が薄らいで感じられるので
表現を工夫したいですね。

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今週は、同じ表現を繰り返さないための応用フレーズをご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法              < 表現の応用 >
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                         お詫びのフレーズ

あるお詫びメールの文例です。
——————————————————————
・・・という初歩的なミスがあり、
大変ご迷惑をおかけいたしましたこと、
ここに深くお詫び申しあげます。

今回の件は、全く申し開きのできないことで
深く反省しておりますので、お許しください。

今後はこのようなことがないよう、
細心の注意を払ってまいりますので
何卒お許しのほどお願い申しあげる次第でございます。

重ね重ねお詫び申しあげます。
皆様のご健康とますますのご発展をお祈りしつつ、
書中にてお詫び申しあげます。
——————————————————————

謝罪の気持ちは痛いほどわかるのですが
「お詫び申しあげます」というお詫びのフレーズが繰り返し使われているため、
読むほどに、悲しいかな、しらけてしまうのです。

このように真意を伝えようと言葉を尽くした結果
真意が伝わらないメールになってしまうことがあります。

原因は、同じ表現を何度も使っていて、
文章全体がくどくなっていることが挙げられます。

「お詫び申しあげます」でも
もちろんお詫びの気持ちは伝わるのですが、

「申し訳ございません」
「ご容赦ください」
といった他の表現を使うことで、くどさが取り払えます。

——————————————————————
・・・という初歩的なミスがあり、
大変ご迷惑をおかけし、申し訳ございません。

今後はこのようなことがないよう、
細心の注意を払い、再発防止に努めてまいりますので
どうかご容赦ください。

謹んで深くお詫び申しあげます。
——————————————————————

今週は、繰り返し使いがちな表現の
応用フレーズを紹介していきたいと思います。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 敬語の勘違い(4)
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「反省させていただきます」

今週は、間違えて使いやすい敬語表現について取り上げてきました。

「このたびの件につきましては大変ご迷惑をかけ、
深く反省させていただきます」

これまで何度か取り上げてきましたが
「~させていただく」は、
相手の恩恵や許可によって利益を得ることを表すフレーズ。

上記の例文のように、相手に詫びる場面で
「~させていただく」を使うと
自分では丁重にお詫びの気持ちを示したつもりでも
相手には高飛車に映り、反省の意が伝わらず反感を買ってしまうことも。

なんにでも「~させていただく」を使えば
敬語的な表現になるわけではありません。

この場合は
「このたびの件につきましては大変ご迷惑をかけ、
深く反省しております」
とする方が適切でしょう。

「反省しております」は「反省いたしております」と
書くこともできます。

「~させていただく」は「~いたします」に
置き換えられることが多いので、
うっかり使いそうになるときには意識してみてください。

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今週は、間違いやすい敬語の使い方についてです。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 敬語の勘違い(3)
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                       「お間違えやすいので」

今週は、間違えて使いやすい敬語表現について取り上げています。

 「お間違えやすいのでご注意ください」

上記は、相手に丁寧な表現を使おうとするあまり、失敗している例です。

この一文では、文末の「ご注意ください」に
尊敬の意が含まれているので、相手への敬意は伝わります。

ですから、文頭の「間違えやすい」に
「お」を付けずに表記しても失礼にはなりません。

⇒「間違えやすいのでご注意ください」

文頭に「お」を付ける場合は
尊敬表現の「お~になる」を使い、「お間違えになりやすい」とします。
後に続く「ご注意ください」は「注意してください」とします。

⇒「お間違えになりやすいので、注意してください」

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