今週は、CCのやりとりについて改めて取りあげます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  <「全員に返信」の使い方(5)
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                        なぜ、CCするのか?

 今週は、CCを送る際の留意点について述べてきました。
 結論は昨日書いてしまったので
 今日は、補足を少し。

 自分と相手とのやり取りで
 相手が自社の部下や関係者をCCにしたメールを
 受け取ることがあります。

 CCの相手がすでに面識のある人や
 知っている人であれば
 職場内で情報を共有するのだなと
 すぐにわかるのですが

 知らない相手がCCに含まれていると
 「え、どなた?」と戸惑うことがあります。

 これは、CCされる側も
 同様に感じるようで

 CCされている意図
 つまり、「関係者なんだから、知っておいて」
 ということだとは呑み込めても

 前置きもなく、自分がCCされていた場合
 「あれれ? 私も!?」と感じることがあるようです。

 CCでメールを送る場合は
 メインでやり取りする人、そのやりとりを同報される人
 すべてが互いを知っている状態が好ましいと思います。

 相手が知らない人をCCに含む場合には
 「情報を共有するため、当社営業の○○へも同報で送信しています」
 のようなひと言があると、
 「全員に返信」されたメンバー間の違和感が
 軽減されるのではないでしょうか。

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今週は、CCのやりとりについて改めて取りあげます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  <「全員に返信」の使い方(3)
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                           同報者を明記

 CCメールを受信した場合のチェックポイントとして
 誰に同報されているかを把握すること
 と昨日述べました。

 送信者側の留意点としては
 メール送信時に
 「誰に同報するか」を明記しておくと
 メールの受け手もはっきりそれを認識できます。

 例えば、メインの相手がAさんで
 同報するのがBさんの場合、
 メールの書き出しは次のようになります。

 —————————-
  ○○営業部
  A様

  制作のB様へも同報です。
 —————————-

 同報する人が複数になる場合は、
 「制作部スタッフの皆様へも同報です」

 直接、複数の関係先にCCで同時送信する場合は
 「○○参加者の皆様へ同報です」
 としてもよいでしょう。

 メインのやりとりに対して
 情報を共有する相手がだれかを
 最初の時点で一度、言葉にして表明し、
 お互いの立場を確認しておくことが大切です。

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今週は、CCのやりとりについて改めて取りあげます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  <「全員に返信」の使い方(2)
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                           同報者の把握

 メールのCCは、「写し」を意味するCarbon Copyの略。
 一対一のやりとりに留めず
 参考までに伝えておきたい他のメンバーにも
 同報する際に「全員に返信」ボタンを押して使います。

 この「参考までに伝えておきたい」がクセモノで
 どこまでの内容を、だれに伝えるかを
 送信前にきちんと見極めておかないと
 無駄にメールを送り、混乱を招くことにもなりかねません。

 受信する側も
 仕事や用件によって
 複数の人に同報されているかどうか
 気に留めてメールチェックすることも必要でしょう。

 私はいまだに
 CCメールであることに気づかず
 送信者だけに返信してしまい
 あとで「しまった!」と思うことがあります。

 だれとだれに同報されているか
 それはなぜなのか。
 事前にきちんと把握しておくだけでも
 うっかりした対応を防ぐことができます。

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今週は、CCのやりとりについて改めて取りあげます。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  <「全員に返信」の使い方
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                         読者のお便りから

 メールの機能の一つである「全員に返信」について
 読者のかたから、次のような参考事例のご紹介がありました。

 <読者からのお便り>———————————————-

  先日、仕事上でのメールのやり取りにおける
  「全員に返信」機能の使い方について
  注意しなくては、と感じたことがありました。
  概要は下記の通りです。

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  弊社を含めた3社の役員クラスが集まって
  ビジネス協業の会議を開催することなりました。

  まず、幹事役の方から、候補日程提示のメールが
  出席予定者だけでなく、秘書や連絡窓口となる人をCCとして
  送信されました。(私もCCの一人です)
 
  その後、希望日程の回答や出席者の変更等、3社のやりとりが
  全て「全員に返信」の機能を使ってなされました。

  その中には、下記のような内容も含まれておりました。
  (A:会議幹事役 B:幹事会社社長秘書)

   A:「会議室の予約と、社長に冒頭ご挨拶いただくアレンジを
      お手数掛け申し訳ありませんがお願いいたします」
   B:「社長にご予定いただきます、会議室も予約いたしました」
   A:「ありがとうございます、お手数おかけし恐縮です」

 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

  上記幹事会社内のやり取りに関しては
  私は、全員に返信する必要のないことだと思いました。

  「全員に返信」は、一度で知らせることができる便利な機能ですが
  その内容が本当に全員に知らせる必要があるのか
  考えて使わなければいけないなぁと改めて思いました。
                           (読者 A.Mさん)
 ——————————————————————

 ピンポイントで、特定の相手だけに伝えればよい内容でも
 CCの流れで、ついそのまま、あるいはうっかり
 「全員に返信」ボタンを押してしまう…。

 こうした不要なCCメールを職場で
 受信している人は意外と多いのではないでしょうか?

 社内や関係先から次々と送信される
 CCメールに日々、煩わされ
 処理する時間を奪われているという声も耳にします。

 A.Mさんのお便りにあるように
 便利な機能であるだけに
 「本当に全員に知らせるべき内容か?」と
 送信前に今一度確認する必要を感じます。

 あなたの職場では、
 CCが無駄を増やすだけの習慣になっていませんか?

 今週は、CCを送る際の
 留意点について改めて考えてみたいと思います。

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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(5)
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うろ覚えの言葉

<読者からの質問>————————————————

私はネットの掲示板をよく利用します。
口コミ情報が多く集まり、便利です。

その際、よく見かける表現があります。

「○○が売ってあるところ、知りませんか?」
その返答として「うるおぼえなのですが…」

どちらも気になります。
(後者は、まさにうろ覚えで誤り)

ビジネスメールではありませんので、
趣旨が分かれば事足りるのですが…。
変わりゆく日本語を取り上げていただきたいと
思いました。
(読者 Oさん)
——————————————————————

「が売ってあるところ」ではなく「を売っているところ」。
「うるおぼえ」ではなく「うろおぼえ」。

単なる入力ミスや思い違いで、うっかり…
ということはだれにもありますが、

最初から「そういうもの」と思い込み
誤りに気がつかないまま使っているとすれば
これは問題。

わからない意味、うろ覚えの言葉は
辞書で引いて確かめる習慣の大切さを改めて感じます。

ほかにも
× 話しができる 話しを聞く → ○ 話ができる 話を聞く
(名詞で使う「話」に「し」は不要)

× こじんまり → ○ こぢんまり
(「じ」ではなく「ぢ」)

× ~とゆう → ○ ~という
(「言う」をひらがな表記するときも「ゆう」ではなく「いう」)

× そのとうり → ○ そのとおり
(「通り」をひらがな表記するときも「う」ではなく「お」)

× うなづく → ○ うなずく
(「力(ちから)づく」「ひざまづく」も「づ」ではなく「ず」)

漢字をひらがな表記するときや、
名詞と動詞で表記する際の送りがなの有無
に気をつけたいところです。

 
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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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  仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問(4)>
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                    「記」と「以上」は呼応する?

<読者からの質問>————————————————

メールではないのですが文書の書き方についての質問です。

事務連絡などの文書で、「記」を使う場合があると思います。
これの最後って何かつける必要がありますか?

通常、「記」を使って書いた場合、
簡略化して書くと次のようになると思います。

日付
発信者

タイトル

・・・・・本文・・・・・
・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・


日時:・・・・・・・
場所:・・・・・・・
主催:・・・・・・・
          以上

この場合、「以上」というのは「記」と対応しているのでしょうか?
それとも「以上」は文書の終了を表す「以上」で、
「記」がないときにも同じように使用するものなのでしょうか?

(読者 A.Fさん)
——————————————————————

ビジネス文書には、「記書き」という
基本フォーマットがあります
(上記の「記」から「以上」までの部分に相当)。

「記書き」の場合
「記」と「以上」は呼応するので、この2つはセットです。

伝達したい内容を
分かりやすく端的に表記する際に
「記書き」を使います。

本来、ビジネス文書や手紙などで全体を締めくくる言葉としては
「敬具」「草々」が使われますが(書き出しの「拝啓」「前略」に呼応)、
「記書き」を用いた場合は「以上」で文書全体が
終わることが多いようです。

「記書き」のある文書では、最後の締めくくりの言葉が
「以上」で代用されると考えてよいのではないでしょうか。

余談ですが
メールで最後に「以上」がよく使われるのは
上記で説明した「記書き」の名残ではないかと
私は考えています。

※関連した記事を『さらりと返せる、大人のメール表現334』
    147ページのコラムに書いています。ご参考まで

 
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