今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
◆─────────────────────────────────◆
 仕 事の メ ー ル 作 法              < 読者からの質問
◆─────────────────────────────────◆
                       「こんにちは」の使用

<読者からの質問>————————————————

メールの書き出しの挨拶について質問です。
「こんにちは」という表現は
どの程度の親疎・上下関係から使えるのでしょうか。

(中略)

メールでの「こんにちは」、
神垣さんならどの程度許容なさいますか?
ご意見をお聞かせください。
(読者 A.Fさん)
——————————————————————

(中略)の部分には、下記のことが書かれていました。
・A.Fさん自身は、相手との関係の近さにもよるが、
特に個人的なかかわりのない相手で、上下関係がある場合、
使うのに抵抗がある
・初めてもしくは2回目くらいのやり取りの相手にも
使えない気がする
・対面で挨拶する場合も、親しい相手にはまず使わない
(友達に「こんにちは」といわれたら、距離を置かれているように
感じるから)

私も仕事のやり取りや、利害が生じる相手へのメールの挨拶に
「こんにちは」を使うことは少ないです。

代わりに「お世話になっております」「お世話になります」を
よく使います。

ですが、仕事以外のやりとりや、利害の生じない相手
例えば、当メールマガジンの読者へのメールとか
仕事仲間に仕事以外の連絡(飲み会やランチの誘いなど)をする
ときには「こんにちは」をよく使います。
この場合は、相手が目上の人でも同様です。

ほかに適切な挨拶が思いつかないというのもありますが
「こんにちは」を使うことに対する抵抗感の有無は
各人の使用頻度に依るのではないでしょうか。

仕事で、銀行系のコンサル会社の取材に同行することが多いのですが
銀行員や、元銀行員だったかたは
取材先の社員さん達に「こんにちは」とごく自然に挨拶しています。

このように仕事や職業がら
「こんにちは」を使い慣れていると
話すのも、メールで書くのにも抵抗感は少ないと思われます。

ですが、日常的に
対面でも、メールでも
挨拶として「こんにちは」を使わない職種や職場だと
A.Fさんと同じ感覚を持つ人は多いことでしょう。

私自身は、挨拶として「こんにちは」は便利な表現だと
感じていますが、
A.Fさんがどうもしっくりこないと感じているのであれば
敢えて使うことはないと思います。

「こんにちは」の代わりに使える表現としては…
「ご無沙汰しております」
「メールで(のご連絡)失礼いたします」
「○○の件でご連絡いたします」
といったところでしょうか。

相手との関係によって
より丁寧に、あるいはより親しみやすく
使う言葉を調整すればよいと思います。

 
ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

メルマガ詳細

記事全文を読む