今週は、メール文中の漢字とひらがな表記についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 漢字とひらがなのバランス
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                           「御」の多用

 下記の社内への連絡メールです。。

   各部長におかれましては、折に触れて部内御対応状況を御確認戴き、
   適切に御指導戴きます様、宜しく御願い申し上げます。

 ひどく硬い文面ですが、その硬さを助長しているのが漢字の多用です。
 例えば…

 「御対応」「御確認」「御指導」「御願い」と「御」が一文に4つも
 使われています。
 こうした「御」の多用は、ビジネスメールによく見られる傾向です。

 「確認戴き」「指導戴き」の「戴き」も一文に2つ。
 ほかにも「戴きます様」の「様」、「宜しく御願い」の「宜しく」も、
 ビジネスメールによく使われる漢字表記です。

 書く本人の癖というのもありますが、必要以上に漢字の使用率が高いメール
 は、硬くこ難しい印象を与えるだけでなく、
 見ためも読みづらく感じるものです。

 上記の文面をひらがなで書きなおしてみましょう。

   各部長におかれましては、折に触れて部内ご対応状況をご確認いただき、
   適切にご指導いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

 さらに言い回しを整えると…

   各部長におかれましては、折に触れて部内の対応状況をご確認いただき、
   適切なご指導をお願いいたします。

 「御」を使えば丁寧にはなりますが、多用は禁物。
 通常は「御」より「お」とひらがな表記する方が文面も易しく読みやすく
 なります。

 「戴く」も同様にひらがな表記を。「確認いただき」「指導いただき」
 のように動詞の後に付く「~いただき」は、ひらがな表記にする方が
 読みやすいです(これは新聞表記の統一事項でもあるので、ご参考まで)。

 今週は、このようにメールによく使われる漢字とひらがなのバランスに
 ついてとりあげていきます。

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