今週は、メール文中の漢字とひらがな表記についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 漢字とひらがなのバランス(2)
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                           見た目の印象

昨日取り上げた文例を比べてみましょう。

(漢字が多い)

各部長におかれましては、折に触れて部内御対応状況を御確認戴き、
適切に御指導戴きます様、宜しく御願い申し上げます。

(漢字が少ない)

各部長におかれましては、折に触れて部内ご対応状況をご確認いただき、
適切にご指導いただきますよう、よろしくお願い申しあげます。

比べると分かりやすいのですが、
漢字が多い文例の「部内御対応状況を御確認戴き」や
「御指導戴きます様、宜しく御願い」の箇所は、
四字熟語か漢文かといった趣で、ひと目で意味がとりにくいです。

メールは文と文の間の「行間」も、字と字の間の「字間」も
くっついているので
ひらがなよりも画数の多い漢字を多用すると、
文字の「詰まり」が助長され、堅苦しく、見た目にも圧迫感を与えます。

ですから、頻繁に使う「御」「頂き」「様」「宜しく」などの語は、
ひらがなで表記する方が読みやすく、
見た目の抵抗感が少ない分、内容も把握しやすいのです。

日本語の場合、漢字を使わずに文を作ることはできません。
ポイントとなる言葉を漢字で際立たせるためにも、
文全体の漢字とひらがなのバランスを意識してみましょう。

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