今週は、「~させていただく」についてです。
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仕 事 ‎の メ ー ル 作 法                     < 気になる敬語(2)
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                                                                          「担当させていただく」

次の文例は、担当者交代を客先に知らせるメールの一文です。

これまで御社を担当させていただいておりました山田の後任の佐藤です。
異動となった山田に替わりまして、
今月から私が担当させていただくことになりました。
御社のお役に立てますよう、精いっぱいお仕事をさせていただきますので
どうぞよろしくお願いたします。

仕事を担当する先の相手に対して、へりくだった言葉遣いをしたものと
思われますが、一文に一つ「~させていただく」が使われているのは、
丁寧さを通り越し、くどい感じが否めません。

「~させていただく」に限らず、「ありがとうございます」や
「申し訳ございません」など、同じ言葉を文中に繰り返し使うと、
その言葉で伝えようとする真意がどんどん薄れていってしまいます。

本来、客先の担当を決めるのは、自分の会社であって、
相手の会社ではありません。
「~させていただく」を使って必要以上に相手にへりくだらなくとも、
「担当交代」の事実を伝えれば、事足ります。

上記の文例の「~させていただく」を取り外したのが次の文例です。
最後の一文の「精いっぱいお仕事をさせていただきます」は
「精いっぱい努めてまいります」に書きかえました。

これまで御社を担当しておりました山田の後任の佐藤です。
異動となった山田に替わりまして、今月から私が担当いたします。
御社のお役に立ちますよう、精いっぱい努めてまいりますので
どうぞよろしくお願いたします。

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