読点は、誤った読み方を避けるためにも使われます。例えば…
▼ どこで区切るかで意味が変わる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
一文の中で漢字やかながくっつくと意味が違ってくる場合。
紛らわしいひらがな表記が続くと、読点を打つ位置で意味も変わるため、
伝えるべき内容に添って適切な位置で読点を打つ必要があります。
例) その店ではきものを預かってくれます。
↓
その店で、はきものを預かってくれます。
その店では、きものを預かってくれます。
次の例も読点の有無で意味が変わってきます。
例) 夏の夜空を眺めると一面の星。
夏の夜、空を眺めると一面の星。
前者は「夏の夜空は常に一面の星が見られる」という意、
後者は「夏の夜にたまたま眺めた空に一面の星が見られた」という意
になります。
では、この場合は?
例) 社長と同席した田中さんが責任をとった。
責任をとったのはだれでしょうか?
社長と田中さんの二人が責任をとった場合は、「社長と」の次に読点
を打ちます。
社長と、同席した田中さんが責任をとった。
田中さん一人が責任をとった場合は、文章自体を替えます。
社長に同席していた田中さんが責任をとった。
責任をとったのは、社長に同席していた田中さんだ。
読点の打つ位置で意味が変わることを知っておきましょう。
※参考文献
「記者ハンドブック」「朝日新聞の用語の手引き」
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