今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読者からの質問(2)
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女性の呼称

<読者からの質問>————————————————

よく男性の方は 『小生』 と自身のことをメールで書かれるのですが、
当方が女子であることを相手方に伝えるために適した表現はないもので
しょうか?

最近、初めてお目にかかるお客様と駅で待ち合わせることになったの
ですが、名前だけでは 性別の判別がつけづらいこともあり、
こちらの特徴として“女性”であることを伝えようと思ったのですが
『女子』以外に言葉が思いあたりませんでした。

読者 C.D 様
——————————————————————

確かに、女性が自分を称するときの呼称は思い浮かびませんよね。
C.D さんの質問に相当する回答が下記のページにありましたので、
ご紹介します。
http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2089852.html

「私」は男女ともに使う言葉ですが、敢えて平仮名書きで「わたくし」と
すると女性らしさが感じられます。

初めて会う人と待ち合わせるような場合、自分が女性であるとイメージ
しやすい目印を相手に伝えるのも一つの方法と思います。例えば

「赤いバッグを持っています」
「紺のパンツスーツです」

といった見た目の特徴を伝えると分かりやすいです。

合わせて
「新幹線口の改札の前にいます」
と場所を特定しておくと、さらによく分かります。

相手には自分の名前を知らせておき
「神垣ですが、○○さんでいらっしゃいますか」
と声をかけて確認するのも大切です。

私は以前、初対面の担当者とビルのエレベーター前で待ち合わせたとき
お互い、待ち合わせ時間の20分くらい前から同じ場所に居合わせていた
のに相手は男性がくるものと思い込んでいて、私から声をかけるまで気
がつかなかったという経験があります(前任者が私が女性だと伝えてく
れていなかったんです。とほほ…)

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今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 読者からの質問
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文末の書き方

<読者からの質問>————————————————

最近とみに、疑問に思っていることがあります。
それは、文末の書き方です。

内容により、お礼を相手に言うときは「ありがとうございました」で
終われるのですが、報告の終わり方などの時はもう全て今のところ
「よろしくお願いいたします」で終わっています。

そこで、今回ほかにも良い言い回しがありましたら、ご伝授頂けたら
と思い、メールを差し上げました。

読者 ま~にゃ様
——————————————————————

「よろしくお願いいたします」は無難なフレーズでもあり、メールでの
使用頻度も高いですよね。私も辞書登録して、よく使っています。

ただ、ハンで押したように「よろしくお願いいたします」ばかり連発する
のも気になります。

ま~にゃさんの質問にある「報告」の際の終わりの一文としては

以上、ご報告まで。
以上です。ご報告まで。

と書くのも一つではないでしょうか
(私は「以上です」と「です」をつけるようにしています)。

あるいは、以前もこのコーナーで回答したことがあるのですが
「よろしくお願いいたします」の「よろしく」の部分に変化をつける書き
方もあります。例えば

ご確認をお願いいたします。
ご対応をお願いいたします。
ご協力をお願いいたします。

という具合です。

「それでは、よろしくお願いいたします」
「引き続きよろしくお願いいたします」
というフレーズも私はよく使います。

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今週は、カタカナ言葉についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < カタカナ言葉(5)
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カタカナ徒然

カタカナ言葉に関するあれこれを今週はご紹介してきました。
テーマ最終回の今日はかたい話はぬきにして雑学を少々。

カタカナ語には微妙な表記の違いで意味が違ってくるものがあります。
例えば…
「アルミホイール」と「アルミホイル」。
アルミホイールは車輪の構成要素、アルミホイルは台所用品のことです。

印刷会社の人は「インキ」と言いますが、万年筆やプリンタで使うのは
「インク」。

駅の売店といえば「KIOSK」ですが、JR東日本の管内では2007年7月から
「キヨスク」が「キオスク」に呼称変更されました。

「バレー」はスポーツですが、「バレエ」は華麗な踊り。

球を転がすスポーツが「ボウリング」で、温泉を掘削するのは
「ボーリング」。

一語の違いで意味ががらりと変わるので表記する際は注意が必要です。

▼ へんてこだけど使ってる…
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
話変わって…。
カタカナ語が省略されて半ば定着している言葉があります。例えば…

アポ=アポイントメント(面会の予約、会う約束)
ネゴ=ネゴシエーション(根回し、事前の交渉、談判)
キャパ=キャパシティー(容量)

がそれに当たります。
日本人って略すのが好きですよね。

カタカナ語というか英語の日本語化というのもよくあるケースです。
「いちばんベスト」とか「ジャッジする」とか…。
「ノミュニケーション」というのもあります。

文法的には「?」と思いますが、結構使っています。

すでにご存知のかたも多いと思いますが、こうした職場でよく使われる
カタカナ略語や日本語化した英語を網羅し、解説しているのが
「オトナ語の謎。」。

まずは索引でチェックして、オトナ語検索してみてください。笑えます。

オトナ語の謎。
索引 http://dictionary.jword.jp/otonago_index.html#TOP
検索 http://www.1101.com/otona/

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今週は、カタカナ言葉についての考察です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < カタカナ言葉(4)
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                         書き換える配慮

 取材記事を書く際、編集部から「専門用語や外来語は分かりやすい日本語
 に直すか、カッコで短い説明を入れてください」という指示があります。

 例えば、
 「インフラが整備されている」という一文。

 「インフラ」の意味を自分は知っていたとしても「知らない人は知らない
 かも」と少しでも思われるカタカナ言葉は、そのまま使わず

 「社会基盤が整備されている」
 「インフラ(社会基盤)が整備されている」

 と書き換えます。

 カタカナ言葉で書けばひと言でおさまる言葉も、読み手に分かりやすく伝
 えるために書き換える、という配慮は通常のビジネスメールでも社外の相
 手や業界が異なる相手先へメールを書く時に応用できるのではないでしょ
 うか。

 自分はよく知っている言葉も相手は知らないかもしれない、という観点で
 文章を書くことが大切です。

 ▼ カタカナ言葉で仕事が分かる!?
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 話は変わりますが・・・

 メールに使われているカタカナ言葉や使用頻度に、相手の職種や業界の特
 色が表れていると感じることがあります。

 「何か必要な資料や、こちらで取るアクションが
  がありましたら遠慮なくリクエストしてください」

 これは外国人相手に英語でやり取りをする業種の相手から受け取ったメー
 ルの一文です。

 このメールの送信者はカッコつけてるわけでもなんでもなく、本人はいたっ
 て普通にメールを書いているのですが、日ごろから英語でコミュニケーショ
 ンをとっていると、それに影響されて日本語の一文にも「アクション」とか
 「リクエスト」という言葉(この場合、カタカナ言葉というより英語ですが
 …)が自然に出でてくるのでしょう。

 カタカナ言葉の使い方に職種や業界の特徴が表れるのは、面白いなと思いま
 す。あなたの業界ではどうですか?

記事全文を読む

今週は、カタカナ言葉についての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < カタカナ言葉(3)
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見せかけの表現

仕事を通じて、カタカナ言葉がやたらと使われいると感じるのが企業の
Webサイトや会社案内です。

「全世界でグローバルネットワーク戦略を展開」
「IT基盤構築にフレキシブルに対応するソリューション」
「インターネットとリアルワールドの両方のフィールド」

上記の一文は、いずれも実際に使われていたものです。

ひと昔前の会社案内には「21世紀に躍進」「挑戦し続けます」といった泥
臭い言葉が定番フレーズでしたが、今や「21世紀のビジョン」とか「企業
のイノベーション」など、カタカナ言葉のフレーズに取って代わった感が
あります。

カタカナ言葉には「インターネット」のように言い換えできないものもあ
りますが、わざわざカタカナにしなくてもいいのでは? と思える言葉も
あります。

▼ 分かりやすい表現への配慮
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「IT基盤構築にフレキシブルに対応するソリューション」は
「IT基盤構築に柔軟に対応する情報システム」に
「インターネットとリアルワールドの両方のフィールド」は
「インターネットと実社会(あるいは現実)の両面」と書き換えても十分
意味は通じます。

ほかにも事業領域を「事業ドメイン」、業務内容を「サービスアウトライ
ン」としている会社案内を目にしたことがありますが「普通に漢字で書い
た方が分かりやすいのに」という感想を持ちました。

見た目や聞こえがいい、今風でかっこいいからという理由で、敢えてカタ
カナにする必要のない言葉まで書き換えて言葉を飾るより、誰が読んでも
すっと頭に入る言葉を選んで使うことの方が大切と思えてなりません。
特に企業のWebサイトや会社案内では配慮すべきポイントではないでしょ
うか。

余談ですが・・・
名前や連絡先をローマ字のみで表記している名刺も実用的でないなと感じ
ます。実際に資料などを郵送しようとするとき、住所がローマ字表記のみ
の場合、どういう字を書くのか分からず、調べる手間が余計にかかるケー
スがあるからです(名前も同様)。日本語と併記してもらう方がありがた
いなと思うのは、私だけでしょうか。

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今週は、カタカナ言葉についての考察です。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法   < カタカナ言葉(2)
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                           社会を反映

 次のカタカナ言葉の意味をひと言で書き換えてみてください。

 1)インターンシップ
 2)コーポレートガバナンス
 3) セクシュアルハラスメント
 4)マスタープラン
 5)マネーロンダリング

 どうですか? 新聞紙面でも見かける言葉ですが、いざ、意味を書くとな
 ると難しいですね。意味は次の通りです。

 1)就業体験
   実際に行っている企業では、すでにおなじみの言葉ではないでしょうか。

 2)企業統治
   企業の不祥事の報道ともによく目にするようになった言葉です。株主
   総会でも使われるようになりました。

 3) 性的嫌がらせ。短縮して 「セクハラ」。
   職場内の職権を使った嫌がらせを「パワーハラスメント」「パワハラ」
と言いますが、こちらは和製英語。

 4)基本計画
   街づくりや都市計画の企画書とか文書によく使われています。

 5)資金洗浄
   犯罪行為で得た“汚れた”お金をさまざまな金融機関の口座を転々と
   させ、資金の出所を分からなくする行為。

 あなたは幾つ答えられましたか?
 社会の動きとともに新しいカタカナ言葉も登場するようになりました。
 直接、自分には関係ない言葉もありますが、意味を知っておくことは新聞
 を読む上でも必要ですよね。

 ※参考:共同通信社「記者ハンドブック」
     三省堂「デイリー 新語辞典」
 

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