今週は、あいまいな依頼や返事への適切な対応について考えます。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法    < 対応に困るフレーズ(5)
◆─────────────────────────────────◆
「無理です」

最近、日常会話でもよく耳にするのが
「無理です」。

「ダメなことはダメ」という意思表示でもあり、
「できないことは最初から避ける」ということなのでしょうが、
仕事でこれを言ってしまうと身もふたもありません。
「無理です」と返答された方も困ります。

依頼に対して最初から「できない」と押し通すのではなく、
「どうしたらできるか」と考えて返してみてもいいのではないでしょうか。

依頼があれば、内容をひとまずひと通り聞く。そして…

⇒ 対応できるめどがつくものに対しては、
対策・方針を立て作業に取り掛かる。

⇒ 対応できそうにないものは、
代替策を考え、依頼者に提案する。

▼ 対応できないときにこそ、試される
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ポイントは、交渉力。自分では対応できない際にどう動くか、です。

たとえば、現在、作業中の案件があり、すぐに依頼の案件に
対応できない場合は、状況を話し、いつなら対応できるかを提示します。
相手がそれで了承すれば段取りがつきます。

「いや、急いでいる」ということであれば、
今の作業を後回しにできるか否か、
自分の代わりに対応できる人はいないかを確認し
対応できる方法にシフトします。

優先すべきは、自分の都合ではなく、仕事の遂行。
この観点さえあれば、仕事というのは回っていくものではないでしょうか。
「できません」「無理です」では、なんの解決にもなりません。、

例えば、初めての仕事でも、私は一度は受けるようにしています。
無理かも、と思うことでも、結果的に対応できれば
自分のスキルが一つあがったことになりますし、
ダメでも次はどうすべきか対策が立てられるようになります。

<追記>

もちろん、対応不可能なことを
無責任に「できます」と引き受けるのは
避けるべきです。
自分だけでなく、場合によっては
周囲を巻き込んでムダな仕事を増やすことに
なりかねません。

ただ、仕事を受ける際に「背伸び」することは
自分を成長させる、と思っていて
ちょっと頑張れば、できそう
と判断できる案件であれば
トライする価値はあります。

そうして経験を積んでいくと
依頼を受けた段階で
「できる・できない」、
自分が引き受けるべきか、
自分以外のふさわしい人に振るべきか
の判断が瞬時にできるようになります。

最初から「無理です」と突っぱねず
できる可能性を探ってみてもよい
のではないでしょうか。

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

メルマガ詳細

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】

カミガキのフェイスブック

カミガキのツイッター

「仕事のメールの基本を知りたい、でも、誰も教えてくれない。今さら聞けない」という人のためのメールマガジン。
毎週金曜日 配信!
【仕事のメール心得帖】有料版
 登録はこちらから