今週は、適切な伝達方法について考察します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < メールか電話か
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メールに依存しない

相手に伝えたい用件があるとき、メールにするか、電話にするか、
迷ったことはありませんか?

断りや催促など、直接言いづらいことはメールで処理してしまいたく
なりますが、相手には「大事な用件をメール一本で済ませるなんて…」と
不愉快に受け留められてしまうことがあります。

社内メールのやりとりが頻繁な会社では、
隣同士に座っていても直接声をかけず、メールで会話する、
というウソのような本当の話を聞いたことがあります。

メールが伝達手段として浸透するほど、
メールでなければならないやりとりがある反面、
「果たしてメールでよかったのだろうか」「メールでは不適切なのでは?」
と疑問に思うケースもあります。

当メルマガでは
「メールは伝達の一手段。メールに依存せず、状況に応じた伝達方法を
考え、対処しましょう」と創刊以来、折に触れ述べてきました。

便利だからといって、メールですべて完結するわけではないからです。

では、実際にどんなときにメールが適切か、または不適切かを
今週は考えてみたいと思います。

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今週は、敬語の使い方を練習しましょう。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 敬語の練習(5)
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敬語を使って上品に

今週は、日ごろのメールのやりとりで、うっかり間違ってしまい
やすい敬語表現について紹介してきました。

取材では、著書やメルマガで書いている内容で、
特に気になっている点などを聞きたいと思っています。
もし、お仕事で東京に出てくる予定がありましたら、
知らせてください。

依頼の文章ですが、敬語表現が少々不足しているようです。

取材では、著書やメルマガに書かれている内容で、
特に気になっている点をお聞きしたいと思っています。
もし、お仕事で東京にいらっしゃる予定がありましたら、
お知らせください。

「著書やメルマガで書いている」は
「著書やメルマガに書かれている」または
「著書やメルマガにお書きになっている」とすれば
感じよくまとまります。

些細なことですが、「メルマガで」とするより
「メルマガに」にする方が印象がよくなります。
「で」には「ついで」のニュアンスが感じられるからです。

「~に出てくる予定がありましたら」は
「ありましたら」が丁寧な表現なので、
「出てくる」もそれに合わせて
「いらっしゃる」とか「おいでになる」に書き換えます。

以前書いたことの繰り返しになりますが
相手の動作を表す言葉に敬語を使うと
文章がぐんと上品にまとまりますね。

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今週は、敬語の使い方を練習しましょう。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語の練習(4)
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                         くださる・いただく

今週は、日ごろのメールのやりとりで、うっかり間違って使ってしまい
やすい敬語表現について紹介しています。

今春、入社した新人が職場の様子を綴った一文です。

現場のかたは優しく教えてくれるので、
毎日楽しく仕事をしています。

ごく普通の文章ですが、職場の人たちを意識して敬意を表す表現に
書き換えると次のようになります。

現場の先輩がたが優しく教えてくださるので、
毎日楽しく仕事をしています。
現場の先輩がたに優しく教えていただき
毎日楽しく仕事をしています。

「くださる」は尊敬語、「いただく」は謙譲語ですが、
この場合は立てる相手(現場の先輩がた)はどちらも同じで、
相手から恩恵を受ける点も一緒なので、
「くださる」「いただく」どちらを使っても間違いではありません。

目上の人の行為を第三者に伝えるときも敬語を使うと
文章がランクアップします。

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今週は、敬語の使い方を練習しましょう。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 敬語の練習(3)
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相手の動作に敬意

今週は、日ごろのメールのやりとりで、うっかり間違って使ってしまい
やすい敬語表現について紹介しています。

先輩は私の拙い質問にもちゃんと向き合ってくれ、
真剣に応えてくれますので感謝しております。

今春、入社した新人が先輩への感謝を綴った一文です。
「感謝しております」と丁寧に結んでいるのですが、
先輩の対応を示す部分の表現が今ひとつです。

先輩は私の拙い質問にもきちんと向き合い、
真剣に応えてくださるので感謝しています。

「ちゃんと」は口語的な表現なので「きちんと」とか「真剣に」と
書き表す方が適切でしょう。

「向き合ってくれ、真剣に応えてくれます」は
「向き合い、真剣に応えてくださる」と書き換えるとまとまります。
「応えてくださる」は「応えていただけるので」と表してもよいでしょう。

「です」や「おります」は丁寧な表現ではありますが、それだけでは
相手への敬意を伝えるにいたりません。

敬語を使う際は、文末だけでなく、
文中の表現(特に敬意を示す相手の動作)に注意しましょう。

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今週は、敬語の使い方を練習しましょう。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 敬語の練習(2)
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                           敬語のバランス

今週は、日ごろのメールのやりとりで、うっかり間違って使ってしまい
やすい敬語について紹介しています。

仕事で東京に来る機会などはございますでしょうか?

一見、丁寧な一文のようですが、収まりの悪さを感じます。
「来る」と「ございますでしょうか」の敬語のバランスが取れていない
からではないでしょうか。ちぐはぐな印象を受けます。

仕事で東京にいらっしゃる機会はございますか?

とすると、すっきりした一文になります。
「いらっしゃる」を「お越しになる」「お見えになる」と書き換えても
いいですね。

敬語を使う場合は、文章の最後だけではなく、文中の他の言葉にも
注意をする必要があります。

ちなみに、上記の例文を自分を主語にして、謙譲語で表現するとしたら、
どのようになるでしょう。

仕事で東京に参ります。

ですね。

「来る」の尊敬語は「いらっしゃる」「お越しになる」「お見えになる」
謙譲語は「参る」「伺う」です。

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今週は、敬語の使い方を練習しましょう。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                 < 敬語の練習
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                    「拝見させていただきました」

今週は、日ごろのメールのやりとりで、私自身もうっかり間違って使って
しまいやすい敬語について紹介していきます。

著書を拝見させていただきました。

この一文、何気なく使ってしまいがちですが、実はクセモノ。
「拝見する」は「見る」の謙譲語で「見せていただく」という意味が
あります。ですから「させていただく」は不要。この場合

著書を拝見しました。

として、失礼には当たりません。または

著書を拝読しました。
著書を読ませていただきました。

と書き換えることもできます。
「拝見させていただきました」は「拝見しました」と
「読ませていただきました」が混同されたものといえるかもしれません。

ついでに・・・

「拝見いたします」の「いたす」も要注意!
「いたす」は「~する」の謙譲語で、
もともと謙譲語である「拝見」に続けて使うと謙譲が重なります。

「拝見します」「拝見しました」として問題ありません。

「いたします」や「させていただきました」をつけないと
丁寧さに欠けると思われがちですが、敬意が重複した表現は
却って慇懃無礼な印象を与えるので注意が必要です。

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