今週は、「私ならこう書く」というメールの実例をご紹介
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 書き換える技術(4)
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                           依頼のメール
 <文例>
 ——————————————————————
 ご紹介いただける場合、下記の紹介文を使っていただければ幸いです。
 相互紹介をしていただける場合は、
 ぜひ貴メルマガの紹介文をお送りください。
 長さはメルマガ名やURL込みで5~15行程度でお願いします!

 もし、貴メールマガジンで、
 発行者様ご自身がご自身の言葉で紹介してくださるのなら、
 さらに嬉しいです。
 その場合は、弊社メルマガでも、
 同様に弊社担当者の言葉で紹介をさせていただきます。
 ——————————————————————

 よくあるメールマガジンの相互紹介の依頼メールの一部です。
 こうした内容は、相手から相互紹介の了承をまず得てから
 送る内容だと思うのですが…。

 上記のメールを読んで、私が苦手だなと思うのは
 「ご紹介いただける場合」
 「相互紹介をしていただける場合は」
 「もし、~紹介してくださるのなら」
 と、こちらの意向はお構いなしに
 こと細かにお願い事を指定している点です。

 セールスの電話でもときどきありますが
 こちらが黙っていれば
 一方的に自分の“都合”で話し続けているパターンと
 同じです。

 依頼のメールを書いた当人は
 気を利かせたつもり、
 あるいは先読みして初回のメールで決めたいという気持ちの
 表れなのでしょうが
 受け取る側はげんなりします。

 やり取りの回数を最小限にするための書き方は
 一見、合理的ですが、
 押しつけがましさを感じるのも事実。

 特に、メールで相手にお願い事をする場合は
 相手の意向を尋ね、確認しながら話を進めていく
 “ゆとり”が必要ではないでしょうか。

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今週は、「私ならこう書く」というメールの実例をご紹介
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 書き換える技術(3)
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相手のミス

<文例>
——————————————————————
お世話になっております。
本日2回ほどお電話さしあげておりましたが、
ご連絡いただけなかったので、メールにて失礼いたします。

お申込みいただいている○○○の料金なのですが、
ご記入いただいていた料金はお間違えになられているようで、
実際は基本代金がXXXXX円で
追加料金がXXXX円となります。

恐れ入りますが、ご検討いただきご連絡いただけますよう
よろしくお願いいたします。
——————————————————————

ある販売会社からの連絡メールです。
書かれていることに間違いはないのですが
私が担当者だったら、こう書くな~という事例を
下記に挙げます。

<書き換え例>
——————————————————————
お世話になっております。
本日2回ほどお電話をさしあげたのですが、
ご連絡がとれなかったため、メールにて失礼いたします。

お申込みいただいている○○○の料金についてですが、
ご記入いただいた料金の内訳は
基本代金XXXXX円に追加料金がXXXX円となります。

恐れ入りますが、再度ご確認いただき
ご連絡いただけないでしょうか。
お手数をおかけしますが、よろしくお願いいたします。
——————————————————————

連絡できなかった事実に変わりないとしても
「ご連絡いただけなかったので」とするより
「ご連絡がとれなかったため」の方が
メールを受け取る側としては
抵抗がありません。

もう一点
「ご記入いただいていた料金はお間違えになられているようで」
という一文も、
事実だけを伝える
「ご記入いただいた料金の内訳は
基本代金XXXXX円に追加料金がXXXX円となります」
という書き方もあります。

相手の間違いの指摘の仕方としては
「あなたが間違っているので」ということを前提にするより
「間違いはこうなので、もう一度確認してみてください」
という文書の運びの方が、感じがよいと思うのです。

言い回しによって
与える印象が変わる例として取り上げてみました。

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6月10日発売の2009年7月号
好感度倍増!「ひと言添える」技術

という記事で紹介されます。

好印象を与える
メールに添えるちょっとしたひと言について
語っています。ぜひ、読んでくださいね。

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今週は、「私ならこう書く」というメールの実例をご紹介
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 書き換える技術(2)
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                          退職のあいさつ
 <文例>
 ——————————————————————
 いつもお世話になります。

 突然のお知らせで恐縮ですが
 本日をもって、嘱託社員として在籍する○○○を
 退職することになりました。
 これまで大変お世話になり、本当にありがとうございました。
 
 今後の業務については△△(メールアドレス)が引き継ぎます。
 業務についてご不明な点があれば
 当方までお問い合わせください。

 TEL:090-XXXX-XXXX
 E-mail:本人の個人メールアドレス

 皆様のご健康とますますのご発展を祈念しつつ
 退職のごあいさつまで。

 ——————————————————————

 ご覧のとおり、退職のあいさつメールです。

 退職のあいさつメールとしては、特に問題のない文面なのですが
 このメールがBCCで送られてきたのが、本人が退職する日の15時過ぎでした。

 退職に関するもろもろの業務がひと段落して
 関係者にあいさつメールを送ったものと思われますが、

 15時過ぎに送信されたメールを実際に読んだのは
 その1時間後の16時過ぎ。

 突然のことで驚くとともに
 その退職する担当者から受けていた仕事があったので
 内心、焦りました。

 本人の連絡先が明記されているとはいえ、
 せめて、その日の午前中に知らせがあれば
 今後の業務について尋ねる余裕もあったのに…
 と少し残念に思いました。

 同時期に退職した別の担当者からは
 退職後間もなく、封書で退職のあいさつが送られてきました。

 あいさつ文には
 退職の旨とこれまでの感謝の言葉のほか
 一緒に担当した仕事の感想や、今後の対応など
 簡潔ですが、丁寧な言葉で手書きされていました。

 どちらも同じ職場を退職した人のあいさつではありましたが
 これからもご縁があればいいなと感じたのは
 後者のかたでした。

 知らせる側の効率を考えれば
 BCCのメールで一斉送信するのが理に適ってはいるのですが
 受け取る側の心理としては
 手書きの手紙が印象に残り、好感を持ちました。

 ちょっとしたことですが、
 自分に手間がかからないことを優先するか、
 相手への手間をいとわないか
 対称的な対応と思い、今回ご紹介してみました。
 (すみません。書き換える例ではなかったですね)

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今週は、「私ならこう書く」というメールの実例をご紹介
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仕 事 Begin の メ ー ル 作 法            < 書き換える技術
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                          やる気を伝える
<文例>
——————————————————————
○○部門でチームリーダをしております、△△と申します。
今回のプロジェクトでは私がチーフをすることになりました。
ご迷惑をかけることもあるかと思いますが
一生懸命がんばりますので、ご安心ください。
これからよろしくお願いします。

以上です。
よろしくお願いします。
——————————————————————

上司から先方へ、自分を紹介するメールがあった後
改めて自分からも担当者に直接メールを送るときの文面です。

上記の例文で気になるのは
「ご迷惑をかけることもあるかと思いますが」
のくだりです。

初めて担当する仕事で、先方に何か迷惑をかけるかもしれないから…
という気持ちからの一文だとは思うのですが
相手に不安を与えるようなことを、
自分から伝えることはないと思います。

<書き換え例>
——————————————————————
○○部門でチームリーダをしております、△△と申します。
今回のプロジェクトでは、私がチーフを務めます。
ご期待に添えるよう精いっぱい対応してまいりますので
どうぞよろしくお願いいたします。
——————————————————————

「一生懸命がんばりますので」というフレーズも悪くはないのですが
仕事への取り組みとして、一生懸命にするのは当たり前のことでもあるので
「ご期待に添えるよう精いっぱい対応」という言葉に替えてみました。

「早速、準備を進めております」という実作業を伝える一文に
置き換えてもよいでしょう。

自信のなさや、相手に不安を与える内容はできるだけ避け
前向きに取り組む姿勢をアピールできる文面にしたいですね。

 

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今週は、メールの使い方について考えます
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 好印象を与えるメール術(5)
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                         断わりのメール

 地元テレビ局の情報番組で「好印象を与えるメール術」というテーマで
 取材を受けた際、局から受けた質問への回答に加筆して
 当メルマガで再録します。
 
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 質問 5)断りにくい誘いを上手に断りたいときのメール
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 まず、「ありがとうございます」と、
 誘ってくれたことへの感謝の言葉を伝えます。

 次に、「あいにく」「残念ですが」などの緩衝材になる言葉を添えて、
 断る理由を伝えます。

(例文)
 お誘いいただき、ありがとうございます。
 あいにく、その日は既に予定が入っており、参加することができません。
 残念ですが、次回はぜひご一緒させてくださいね。

 単刀直入に「行けません」「嫌です」などと書くのは、
 相手の反感を買うだけ。
 きちんと言葉を尽くして理由を述べることが大切です。

 「次回はぜひご一緒させてくださいね」とフォローの一文で結ぶと、
 感じよく文章がまとまります。

 NGな例文としては…

 「すみませんが、その日はちょっと…」
 断る理由がはっきりせず、曖昧な印象を与えます。

 「すみません。都合で出席できません」
 単刀直入すぎて、そっけないです。
 「残念ながら」とひと言添えるだけでも、文章は和らぎます。

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 【しごび】 か ら お 知 ら せ
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 好感度倍増!「ひと言添える」技術

 という記事で紹介されます。

 好印象を与える
 メールに添えるちょっとしたひと言について
 語っています。ぜひ、チェックしてくださいね。

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仕 事 の メ ー ル 作 法  < 好印象を与えるメール術(4)>
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メールを早く返すコツ

地元テレビ局の情報番組で「好印象を与えるメール術」というテーマで
取材を受けた際、局から受けた質問への回答に加筆して
当メルマガで再録します。

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質問 4)メールを早く返すコツ
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ひとつは、無駄なことをだらだらと書かず、
要件のみを簡潔にまとめて書くことが挙げられます。

もう一つは、よく使うフレーズを登録しておき、
入力する手間を省くことです。

「お世話になります」「よろしくお願いいたします」などの定番フレーズ
入力に時間がかかる特別な言葉や固有名詞、専門用語などです。

メールを早く返すことも必要ですが
本当に急ぐ用件のときは、メールを使わず電話や対面で直接話をするほうが
早く解決することもあります。

なんでもかんでもメールで片付けようとすると誤解を招いたり、
話がこじれやすく、トラブルを招きかねないので注意しましょう。

———————————
質問 5)メールを早く返すメリット
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用件が早く処理できるというのが一点ですが、
すぐに返信をしておくと、そのまま返信しそびれる、忘れる
ということも防ぐことができます。

ただ、早く返信がないからといって相手が自分に関心がないとか、
冷たいと捉えるのは少し違う気がします。

相手にも都合があり、必ずしも即レスできない状況もあると
寛容に受けとめることも必要。

特に携帯メールの場合、
メールの返信のスピードが親密度を計るバロメーターではありません。

それよりも、相手の状況や気持ちを推し量った
配慮のあるメールを送ることのほうが重要ではないでしょうか。

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