今週は、気になる敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 敬語注意報(3)>
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「お亡くなりになられる」
「映画監督の大島渚さんがお亡くなりになられました」
昨日は様々なメディアで、大島渚監督の訃報が報じられました。
ラジオでよく耳にしたのが上記の文例に挙げた
「お亡くなりになられました」です。
「死ぬ」の婉曲な言い方が「亡くなる」です。
その尊敬語は
「お亡くなりになる」あるいは
「亡くなられる」です。
「お亡くなりになられました」は
この「お亡くなりになる」と「亡くなられる」を混同した
表現と思われます。
話し言葉の場合、本来不要な「なられる」を付けて
発してしまいがちですが、二重敬語となるので注意が必要。
「映画監督の大島渚さんがお亡くなりになりました」
「映画監督の大島渚さんが亡くなられました」
と表記するのが適切です(話し言葉でも)。
その他の二重敬語の例としては……
× ご覧になられる → ○ ご覧になる
× おっしゃられる → ○ おっしゃる
× お話になられる → ○ お話になる
などがあります。不要な「~られる」を付けないように
気をつけましょう。
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