今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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仕 事 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(3)
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CCの相手への報告

<読者からの質問>————————————————

同じ部署のリーダーに、
毎週末に業務の報告メールを送ることになっています。

メールの宛先はリーダーですが
毎回、部門長へもCCしています。

しかし、部門長へも直接、報告したいことがあるときは
リーダーへの報告の後に
「部門長へのご報告」
として、同じメールに書いて送ってもいいものでしょうか?

リーダー宛てのメールに、CCしている部門長への報告内容を
併記するのは問題がありますか?

(読者 N.Nさん)
——————————————————————

質問には、「部門長へも直接、報告したいことがある」と書かれています。

リーダーではなく、部門長に直接、報告しておきたい内容である場合は

毎週末に送信するリーダー宛ての報告メールとは別に
部門長宛てに報告メールを送る方がよいでしょう。

この場合、宛名を部門長にして
CCをリーダーとして、

部門長への報告内容をリーダーも共有できるようにしておきます。
つまり、いつもの報告メールと、
宛名とCCの相手を入れ替えるわけです。

例えば……
——————————————————–
佐藤部門長

高橋リーダーへも同報です。

○○について、高橋リーダーへご報告いたしましたが
別途、部門長にお伝えすべき内容があり、ご報告いたします。
——————————————————–
といった具合です。

CCであっても、敢えて冒頭に
「高橋リーダーへも同報です」と添えておくことをお勧めします。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(2)
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                           「了解しました」

昨日に引き続き、同じ方からいただいた質問に回答します。

<読者からの質問>————————————————

3)「了解しました」「了承しました」「かしこまりました」の違い

4)「お願い致します」「お願い申し上げます」の違い

(読者 A.Nさん)
——————————————————————

3) いずれも「分かりました」に代わる丁寧な表現ですが
注意が必要なのは「了解しました」です。

当メールマガジンでは
「了解しました」は、目上の人へは使わない
としています。

例えば、上司が部下からの連絡に対して
「了解しました」と返答するのはOKですが

上司からの連絡に部下が返答する場合は
「承知しました」の方が好ましいと考えます。

質問にある「了承しました」は
仕事のやり取りのメールでは
「承知しました」「承りました」
でもよいでしょう。

「かしこまりました」は
目上の人の言葉を謹んで承る、という意味なので
「承知しました」「承りました」よりも
さらに改まった表現です。
客先に対して使うことが多いです。

4) 「お願いいたします」の「いたす」は、「する」の謙譲語。
「お願い申しあげます」の「申しあげる」は、
「言う」の謙譲語ですが、
「申す」よりも一段と謙譲の度合が強い表現です。

通常、メールで目上の相手や客先に対して
敬意を表す表現として、どちらもよく使いますが

一段と敬意を示す(=へりくだる)必要がある相手に使うのが
「お願い申しあげます」
と考えます。

このように、言葉の意味を分解していくと
適切な使い方を判断しやすくなります。

今回も「致します」「申し上げる」は
やわらかい印象を与える平仮名を使っているため、
回答も平仮名表記としました。

 
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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法               < 読者からの質問
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                         「させていただく」

<読者からの質問>————————————————

私がよく迷う言い回しですが、
どうもどれが正しいのかはっきりしないので、お教え頂けると幸いです。

1)○○の件に関しては確認して、後ほどご連絡させて頂きます。
=> ご連絡の「ご」はもしかして不要?

2)それでは○○とさせて頂きたく、宜しくお願い致します。
=> 少しくどい表現?
「○○させて頂く」という表現は正しいか否か

(読者 A.Nさん)
——————————————————————

1)の場合
「ご~いただく」と、謙譲語が後に続くので
「ご連絡」の「ご」は不要ではありません。

ただ、この場合、
連絡するのは、こちらの都合によるものなので
相手の許可を得て次のアクションを起こす際の表現である
「~させていただく」ではなく
「~する」の謙譲語「~いたします」を使うことをお勧めします。

したがって、1)の文は

「○○の件に関しては確認して、後ほどご連絡いたします

が適切と考えます。

2)の「~させていただく」は
相手に許可や了承を得るのであれば、差し支えない表現ですが

その場合は
「○○とさせていただきたいのですが、よろしいですか(でしょうか)
と相手に問いかけて確認する言い回しの方がよいでしょう。

「させていただきたく」と文をつなげたうえに
「よろしくお願いいたします」と結ぶと
文意としては、相手の意向を聞く格好を取りながら
最終的には「そうさせてもらいますので」という意味合いになります。

この場合、相手の意向を訪ねるのであれば
それでは、○○とさせていただきますが、よろしいですか

自分の意向を伝えるのであれば
それでは、○○にいたします。どうぞ、よろしくお願いします
と文意によって言い回しが変わります。

「○○にいたします」の文は、内容によっては
○○にて進めます」という書き換えもできます。

ちなみに、メールでよく使う言い回しである
「頂く」「宜しく」「致します」は
見た目にやわらかい印象を与えるので
わたしは平仮名で表記しています。
そのため、回答も平仮名表記としました。

 
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