今週は、間違いやすい言葉を取り上げます
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仕 事 の メ ー ル 作 法          < 紛らわしい言葉(4)
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                         「半面」と「反面」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げています。

「半面」と「反面」。

「半面」は、文字通り、半分の面。表面の半分、片側を意味するとともに
対立するもう一方の面という意味もあります。

例)・グラウンドの半面を使う
・問題の半面しか見ていない

対して「反面」は、別の面、他面という意味で副詞的に用いられます。

例)・陽気な反面、さびしがり屋でもある

「半面」も「反面」も
一つの事柄に二つの相反する側面があることを意味しますが

二つの要素が半分ずつというときは「半面」
より対比的に表すときが「反面」
という違いがあります。

また、「反面」は次のように、限定した使い方をもします。

「反面教師」
悪い見本として反省や戒めの材料となる人のこと。

「反面調査」
企業への税務調査の際、その企業とかかわりがあると見られる
銀行や取引先なども税務調査すること。

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今週は、間違いやすい言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 紛らわしい言葉(3)
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                         「移譲」と「委譲」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げています。

「移譲」と「委譲」。

「移譲」は、他に移し、譲ること。
「委譲」は、権限などを他にまかせて譲ること。

この2語、ほとんど意味は同じ。
しかし、次のような違いがあります。

「移譲」は、権限などを対等の間で移し、譲ること。
例)所有権を夫から妻に移譲する
土地を移譲する

「委譲」は、権限などを下級ものに任せ譲ること。
例)社長権限の一部を副社長に委譲する
執行権を委譲する

このように、
対等の立場の人から人、右から左へ権限を移すイメージが「移譲」
立場が異なる人の間で、上から下へ権限をゆだねるイメージが「委譲」
という感じでしょうか。

漢字が意味する
「移」と「委」から
想像して、使い分けるとよいと思います。

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今週は、間違いやすい言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 紛らわしい言葉(2)>
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                         「好意」と「厚意」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げています。

「好意」と「厚意」。

「好意」は、その人にいだく親しみや好ましく思う気持ち。
「厚意」は、思いやりのある心。

似たような意味合いの2つの言葉ですが
決定的な違いは
「厚意」が他人の行為に関して使う言葉である点です。

文例を挙げててみましょう。
「好意」
・好意を寄せる
・好意的な扱い

「厚意」
・ご厚意に感謝します

「厚意」は、他人の思いやりの気持ちに対する敬意を表しています。
「厚志」「ご厚志」とも書きます。

対して「好意」は、相手の親切心を指す場合もありますが、
相手に抱く好感であったり好感情を指し、自分の中にある気持ち
というイメージがあります。反対語は「敵意」です。

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今週は、間違いやすい言葉を取り上げます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 紛らわしい言葉
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 「招集」と「召集」

同じ読みなのに、表記が異なっていて意味も違う……
うっかりタイプミスしたまま、間違いに気づかず使いそうになる言葉を、
今週は取り上げていきたいと思います。

「招集」と「召集」。

この違い、わたしはよく分かっていませんでした。

「招集」とは、人を招き集めること。
「召集」は、 呼び出して集めること。

使い方の違いを文例で見てみましょう。
「招集」
・関係者を招集して会議を開く
・理事会を招集する

「召集」
・全国の代表チームを召集する
・非番の署員を召集する

地方議会、社団法人の社員総会、株式会社の株主総会などの構成員に
集合を要求するときは「招集」を使いますが、

衆参両議員を国会に集合することを命ずる場合は 「召集」を使います。

「招」は、「手まねきをする」「手でまねき寄せること」を意味し
一般に「関係者を招き集めること」「多くの人に集まってもらうこと」
という意味合いがあります。

一方、「召」には、「口で呼び寄せる」「目上の人・地位の高い人から
の呼び出し」という意味があり、「命じて呼び出す」というニュアンスが
含まれます。

「招集」が一般用語として使われるのに対し
「召集」は「国会の召集」といった限定した使われ方をすることが多いようです。

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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(5)
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「かしこまりました」

6月3日に配信した VOL.2191で
「かしこまりました」は
目上の人の言葉を謹んで承る、という意味なので
「承知しました」「承りました」よりも
さらにかしこまった表現です。
客先に対して使うことが多いです。

と書いたことについて、次の質問がありました。

<読者からの質問>————————————————

以前何かで
‘依頼された事を行うのに、かしこまる必要は無い。
「承りました」とすべき’
と読んだことがあります。

日常「かしこまりました」はよく使われていますが、
私は違和感を感じて、あえて「承りました」を使用していました。
やはり、「かしこまりました」とすべきですか。
(読者 S.Sさん)

——————————————————————

「謹んで承る」というのが「かしこまりました」の意味です。

通常は
「承りました」「承知しました」
を返答するところを、いつも以上にきちんとした対応を要する場合に
使うのが
「かしこまりました」
という言い回しです。

例えば、上司に対して
普段から仕事の対応をしている課長、部長へは
「承りました」「承知しました」
と応答するのに対し

普段あまり接することがない社長から依頼や指示があった場合は
「かしこまりました」
を使う、という感じでしょうか。

通常の仕事のやりとりでは
「承りました」「承知しました」
を使うのが一般的で

口頭で使うことはあっても、特にメールでは
「かしこまりました」
を使う場面は少ないと感じています。

丁寧さの度合いでは、下記のように
右になるほど、より丁寧な言葉遣いというイメージです。

分かりました < 承りました・承知しました < かしこまりました

 
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今週は、読者の方からいただいた質問にお答えします
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
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                       「~させていただきます」

<読者からの質問>————————————————

最近、気にになることの一つに
「・・・させていただきます」等の表現があります。

「許可を得た上で実行する」ことからの言い回しと思うのですが、
何とも耳障りです。国会議員でも多用していると思います。

「読まさせていただく」「見させていただく」「言わさせていただく」等、
どのように変えればよいのでしょうか?
(読者 K.Tさん)

——————————————————————

この「させていただく」問題
当メールマガジンでも定番化しつつあるテーマですが
大切なことなので、今回もとりあげます。

「~させていただく」を使わない元の表現は
「~してもらう」です。

伝えたいことが
「読ませてもらいます(ました)」であれば
「拝読します(しました)」。

「見せてもらう(もらいました)」であれば
「拝見します(しました)」。

「言わせてもらう」であれば
「申しあげます」
です。

ちなみに、質問にある
「読まさせていただく」「見させていただく」「言わさせていただく」は
いずれも「さ」が不要です。

相手に許可を得て行動に移す場合は
「読ませていただいてよろしいですか」
「見せていただけますか」
とします。

「言わせていただく」という表現もありますが
高圧的な印象を与えるので
「申しあげます」
と書き換える方がよいでしょう。

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