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今週は、メールの文末の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 文末の表現
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L社H氏のメールに見る文末表現

▼ あなたはどう感じましたか?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
事の真偽は別として、今、話題のメールの一文。

『シークレット・至急扱いで処理して欲しいんだけど、おそくても31日で
きれば29日までに△さん宛てに3000万円を振り込むように手配してくだ
さい(前回、振り込んだ口座と同じでOK) 項目は、選挙コンサルティ
ング費で処理してね。 ○○○○、宮内の指示を仰いで。○○には、こ
ちらからも伝えておくので心配しないで』

このメールの文末の言い切り方について、50代の男性読者から次のメール
をいただきましたので、ご紹介します。

> ~て欲しいんだけど、
> ~に手配してください。
> ~でOK
> ~で処理してね。
> ~を仰いで。
> ~心配しないで。
>
> このうち、私が全く自然に受取れるのは、「手配してください」だけ
> です(それから、「~OK」もありえるか)。
>
> 残りのものは、男ことばか女ことばか、それどころか、社長が使うべ
> き社用ことばなのかどうか疑わしいものだと、私の年代の者は思いま
> す。
>
> 若い人のメールではこういうのが多いのでしょうか。

件の一文、書き言葉というより、ほとんど話し言葉の感覚で書かれていま
す。

社長から部下への指示メールとすれば、なくもない気はしますが、かなり
くだけた表現ではあります。そこに違和感、不快感を持たれた方は少なく
ないでしょう。あなたはどう感じましたか?

▼ 親しき仲にも…!?
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「~しろ」「~するな」という命令調に比べれば、ソフトな言い回しでは
ありますが、社内メールだとしてもかなり近しい間柄でないと、こうは書
けない気がします。それが受け取る側には側近としての特別感を与えてい
たのかもしれません。

私自身は社内でも社外でも、ビジネスメールには節度やけじめがあるほう
が好きなので上記のメールには違和感を覚えました。

実際、親しい仕事仲間とも仕事でやりとりするメールでは「ですます」調
で硬い書き方を意識的にしています(私的なメールでは広島弁全面展開の
ラフな会話調ですが…)。

今週は、ちょうどよいきっかけでもありますので、メールの文末表現につ
いて一緒に考えて見ましょう。

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今週は、気をつけたい言葉づかいについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 余計なひとこと(5)
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                            人と比べる

 ▼ 比較されてうれしい人はいない
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 職場でよくあるのが
 「前任者の○○さんは~だったのに」
 「△△さんの時ははこうではなかった」」
 と言うフレーズ。前任者と比較されて、面白い人などいません。

 優秀な前任者ほど、後を引き継ぐ者はやりにくいもの。受け入れる側には、
 その点への配慮も必要ではないでしょうか。

 今さら、変えようのないことに拘泥せず、さっと気持ちを切り替えて新任
 者を迎え入れたいものです。人ぞれぞれ、持ち味は違うのですから。

 ▼ 言葉が残す傷
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 言った方は忘れていても、言われた方は決して忘れない。

 嫁姑の話で、こう言われてはっとしました。嫁と姑の間に限らず、人間関
 係全般に通じることだと思ったからです。

 言う方は何の気なく発したひとことが、言われた方はぐっさり心に突き刺
 さっている。傷は癒えても、言われた事実は「跡」として残ります。

 率直にものを言う人は気持ちの良いものですが、気持ちよく聞こえるのは
 配慮があるからだと私は思っています。

 自分の感情に任せて言い放つのと、相手への影響を考えたうえで敢えて言
 うひとことには大きな違いがあります。

 そのひとことが相手に不快な気持ちを与えるのではないか、と気にかける
 配慮は必要。自分が言われて初めて気づくこともありますね。

 特にメールの場合は、あとに残りますので、くれぐれも言葉には気をつけ
 たいものです。

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今週は、気をつけたい言葉づかいについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 余計なひとこと(4)
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                         過去を蒸し返す

 ▼ 覆水盆に返らず
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「こういうことだから、以前も○○だった」
「あの時、○○しておけばよかったのに」

 それ見たことか、と言わんばかりの過去を取りざたする言い方。これも余
 計なひとことです。言われて愉快な人はいません。

 覆水盆に返らず、と言いますが、過去は誰にも取り消せないし、変えるこ
 ともできません。それをことさら取り上げて責められても、どうすること
 もできないのです。

 失敗は失敗と認め、次にどうするか、を考え行動するのみ。叱ったり、注
 意する時も「以前も○○だったではないか」と過去を引き合いに出すより、
 その時点ですぐ叱ったり注意した方が心に残ります。

 ▼ 過去を言い訳にしない
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 お役所でよく使われる「前例がないので」、これまで経験のない新しいこ
 とをする時に使う「今まで経験がないので…」。

 “逃げ”の常套句としておなじみです。過去を鑑みて、と言えば聞こえは
 いいですが、後ろ向き感は拭えません。

 前例がないから、つくる。経験がないから、やってみる。過去に縛られず、
 一歩を踏み出す勇気を持ちたいですね。

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今週は、気をつけたい言葉づかいについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 余計なひとこと(3)
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               何が分からないのか、さっぱり分からない

 ▼ 質問も回答も建設的に
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 質問する際、どこが分からないのか、まず、はっきりさせることはとても
 重要。先週の「メールで質問」でも触れました。
 http://blog.mag2.com/m/log/0000146166/106931611?page=1#106931611

 もたもたおぼつかない質問をしていると

 「何が分からないのか、さっぱり分からない」

 こう言われかねません。過去、私も言われてきたし、今、つい言ってしまっ
 ている言葉です。

 この場合、「さっぱり分からない」が余計なひとこと。いらだつ感情を相
 手にぶつけているに過ぎないので、言われた側は、萎縮して次の質問がで
 きなくなるのです。

 「どこが分からないのですか?」
 「何がわからないのか、まず整理してみましょうか」

 こう言い替えるだけで、印象も変わります。何より、お互い建設的な気持
 ちになれますよね。

 逆に、質問する側もポイントを整理して、相手が返答しやすい尋ね方をす
 ることが大事です。

 ▼ 負の感情の救済措置
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 人は感情の生き物。イライラしたり、落ち込んだり、ということが日常的
 に起こります。

 仕事の場では、そうした感情を抑えているからこそ、何かの拍子に、つい
 人に八つ当たりしたり、嫉妬や羨望が心ないひとことの引き金になるので
 しょう。

 自分の中の負の感情、積もり積もって爆発する前に上手に処理したいもの
 です。

 常に元気100%、笑顔全面展開で無理をするより、気心の知れた相手に愚
 痴や弱音を吐いて、気持ちのガス抜きをしてもいいのではないでしょうか。
 
 表舞台で元気はつらつでいるために、そっと負の感情を処理する自分だけ
 の駆け込み寺や保健室を持つことも私は必要だと思っています

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今週は、気をつけたい言葉づかいについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 余計なひとこと(2)
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                          暇そうでいいね

 ▼ 暇な人はそうはいない
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 子どもでさえ「今、忙しいから」というご時世です。「暇そうに」見える
 ことはあっても、実際、とことん暇な人はそうはいない気がします。

 誰しも何かしらやることはあるもので、そこを敢えて相手のために時間を
 とって対応していることだってあるのです。そんな配慮を打ち消す言葉が
 「暇そうでいいね」「暇そうでいいですね」です。

 言う方は軽い気持ちで発するのでしょうが、言われた方はカチンと来るこ
 ともあるでしょう。

 自分が暇な時はボリュームたっぷりのメールをよこすのに、いざ、忙しく
 なると返信すらない。メールでもこういうパターンがたまにあります。

 ▼ 誰しもみんな忙しい
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「暇そうでいいね」に対し、「今、忙しいから」「忙しくて」と、口癖の
 ように言ったり書いている人もいます。

 多忙さや売れっ子ぶりをアピールしたいのでしょうが、私だったら、しょ
 っちゅう「忙しい」と言っている人には仕事を依頼しにくいです。いつも
 忙しそうだから、と遠慮して、別の人に声をかけてしまいます。

 どんなに忙しくても、メールせずにはおれない相手もいます。逆に「忙し
 い」を理由にやり過ごす場合もあります。「忙しい」は時として便利な言
 葉ではあります。

 余談ですが…
 自治会やPTAの役員会などでも、「忙しいから」を理由に役を拒む人がいま
 す。ですが、誰しもみんな忙しい。

 役員を進んでやりたい人はそうはいません。そこを万障繰り合わせ、地域
 のため子どものために引き受けているのです。ここでの「忙しい」は理由
 にならない気がします。

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今週は、気をつけたい言葉づかいについてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法    < 余計なひとこと
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                      そんなことも知らないの?

 ▼ メールゆえの失言
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 情報の伝達がメールの役割ですが、人間関係を円滑にするコミュニーショ
 ンツールとしても機能します。

 電話や手紙を送るほどではないけれど、気にかけていることを伝えたい。
 そんな時、短いメッセージをメールに託して伝えることができます。遠方
 にいる人、疎遠になっている人とも一通のメールが仲をとりもってくれる
 ことがありますよね。

 メールは会話に近い感覚で書く傾向があるため、余計なひとこともつい添
 えてしまいがち。今回は、そんな「言ってはならない余計なひとこと」に
 ついての考察です。

 ▼ 教え上手な人は口にしない
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「そんなことも知らないの?」「こんなことも分からないの?」

 先週取り上げた「メールで質問」する際にも登場しがちなひとことです。
 尋ねる側にすれば、知らない、分からないから聞いているのに、それを見
 下すように否定されるのは不愉快なもの。

 私もインターネットを始めた当初、何度となく経験しました。本当に困っ
 て藁をもつかむ思いで聞いているのに、知っていて当然でしょ、という返
 答が来るとがっかり。教え上手な人は決して口にしないひとことです。

 聞く側もその対応で相手を見極めています。初心者相手に自分の優位性ば
 かり示す人より、初心者と同じ目線で具体的なアドバイスを与えてくれる
 人に、心は動くものです。

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