不定期の週末特別企画です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 間違いやすい言葉講座(4)
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「じ」「ぢ」、「ず」「づ」の使い分け

メルマガやブログでよく目にする間違いに「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」
の混同があります。メールでも果たしてどちらを使うべきか迷ったり、間
違ったまま使用している場合があります。

「じ」「ぢ」、「ず」「づ」の使い分けで間違いやすいものを挙げてみま
しょう。

●「ずつ」
×「づつ」
例)少しずつ、一人ずつ

●「うなずく」「つまずく」「ひざまずく」
×「うなづく」「つまづく」「ひざまづく」

●「こぢんまり」
×「こじんまり」
※「小ぢんまり」とも。二つの語が連なっているため「ぢ」と表記

●「づくし」と「ずくめ」
「づくし」=「尽くし」 列挙を意味する。   例) 牡蠣づくしのお膳、ないないづくし

「ずくめ」 その物や事ばかり   例) 黒ずくめの服装、規則ずくめの会社

※「腕ずく」「納得ずく」も「ず」と表記

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今週は、適切な読点の入れ方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < 区切りの問題(2)
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                       こんな時どうする?-1

 読点は、誤った読み方を避けるためにも使われます。例えば…

 ▼ どこで区切るかで意味が変わる
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

 一文の中で漢字やかながくっつくと意味が違ってくる場合。

 紛らわしいひらがな表記が続くと、読点を打つ位置で意味も変わるため、
 伝えるべき内容に添って適切な位置で読点を打つ必要があります。

  例) その店ではきものを預かってくれます。
       ↓
     その店で、はきものを預かってくれます。
     その店では、きものを預かってくれます。

 次の例も読点の有無で意味が変わってきます。

  例) 夏の夜空を眺めると一面の星。
     夏の夜、空を眺めると一面の星。

 前者は「夏の夜空は常に一面の星が見られる」という意、
 後者は「夏の夜にたまたま眺めた空に一面の星が見られた」という意
 になります。

 では、この場合は?

  例) 社長と同席した田中さんが責任をとった。

 責任をとったのはだれでしょうか?
 社長と田中さんの二人が責任をとった場合は、「社長と」の次に読点
 を打ちます。

     社長と、同席した田中さんが責任をとった。

 田中さん一人が責任をとった場合は、文章自体を替えます。

     社長に同席していた田中さんが責任をとった。
     責任をとったのは、社長に同席していた田中さんだ。

 読点の打つ位置で意味が変わることを知っておきましょう。

  ※参考文献
   「記者ハンドブック」「朝日新聞の用語の手引き」

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