今週は、読んでスッキリしない表現についての考察です。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < まどろこしい表現(3)
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無駄な接尾語

核心からあえてはずし、言い切らない。そんな表現の一つに「~的」があ
ります。

「~的」
話し言葉によく見られるのが「わたし的には」「ぼく的には」という言
い方。ある種、流行言葉になっているともいえます。

仕事のメールのやりとりでは「わたしは~と思います」「ぼくは~と考
えます」と言い換えるとスマートで、きちんとした印象を与えます。

「会社的には」「部長的には」という表現も「会社としては」「部長と
しては」「部長は~という考え」と書き換えるほうがすっきりしますね。

共通項や関連性のあるものをざっくりとひとまとめに言い表す時に使うの
が「~系」です。

「~系」
共通する要素や関連のあるまとまりを「ラテン系」「内分泌系」と言い
ますが、最近では、同じ属性を持つ人やものを指す場合に使われていま
す。「渋谷系ファッション」「アキバ系のたまり場」「癒し系グッズ」
などです。

「系」で検索すると多くの言葉が出てきます。「出会い系」もその一つ
で、すでにそれだけで固有の意味を持つ言葉として認知されています。
「メール系ランキング」「楽しい系サイト」となると、くくりが大きす
ぎて何を指すのかあいまいで、ピンときません。

「~的」も「~系」も人目を引くキャッチーな言葉として雑誌の見出しに
使われることも多く、流行言葉として日常会話に登場する機会も増えてい
ます。
しかし、過ぎたるは及ばざるが如しで、多用しすぎると意味不明な表現に
なったり、軽薄な印象を与えるので注意しましょう。

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今週は、読んでスッキリしない表現についての考察です。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < まどろこしい表現(2)
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無駄な否定

否定が重なると、結局、できるのかできないのか、イエスなのかノーなの
か、判断しづらく、言いたいことが何なのか分かりません。

「実証できないわけではない」

⇒「~できないわけではない」という表現はもったいぶった印象を与え
ます。あっさり「実証できます」とするほうがスッキリします。

「資料がないと確認できません」

⇒「~ないと~できない」は「~があると~できる」と言い換えるほう
が感じもよく、積極性が感じられます。
この場合「資料があると確認できます」に。

「更新したのは昨日ではなく今日です」
「この問題は難解と思われがちですが、実は簡単です」

⇒「AではなくB」「Aと思われがちですが、実はB」という言い回しは、
文字数稼ぎにはなりますが、結論を急ぐ場合は冗長な印象を与えます。
否定の対象となる「A」に相当する内容はなくても意味は通じます。
「更新したのは今日です」
「この問題は簡単です」

このように否定を重ねると結論や目的がわかりにくく、書いた側の意図と
読む側の解釈がくいちがう危険もあります。
誤解を招かないためにも、できるだけ端的で分かりやすい表現を心がけま
しょう。

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今週は、読んでスッキリしない表現についての考察です。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < まどろこしい表現
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                          意味が重なる表現

読んでスッキリしない文章というのは、無駄な装飾や言い回しが多く、何
が言いたいのかがぼやけている場合にそう感じます。

例えば、同じ意味合いの言葉を重ねて表現している場合。

被害を被る
後で後悔する
広島に来広

※字を読むと意味の重なりがわかるのですが、
話し言葉ではつい使いがちです。

まず最初に
すべて一任する
すべて網羅されている

※「まず」は「最初」に、「すべて」は「一任」「網羅」に
意味が含まれます。

お中元(歳暮)の贈り物
思いがけないハプニング

※お中やお歳暮そのものが「贈り物」を、
「ハプニング」は「思いがけない」ことを表します。

私が今年初めのこのメルマガでしでかした失敗は
「新年明けましておめでとうございます」です。

読者からの指摘で気がついたのですが、「明ける」とは「旧年から新年に
なる」という意のため、「明けましておめでとうございます」に「新年」
は重ねて使わないのが一般的(諸説あるようですが)。

このように意味が重なったまま、うっかり使っている表現は意外とありま
す。自分では気づかないことも多いです。読み返して「ん? 何か変だ」
と感じたら、すぐに辞書や用語集で調べてみましょう。

 
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今週は、伝達手段としてのメールについての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールの使い分け(5)
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スマホメールか、パソコンメールか

メールをパソコンから送信するか、
スマホからにするかは、
どちらが送信する頻度が高いか
によるのではないでしょうか。

スマホからのメール対応のほか
メッセンジャーやLINEでのやりとりに
慣れている人は
文字入力のスピードが速く、
返信も早いように感じます。

私は仕事のメール対応はパソコンからを
基本にしています。
個人的にスマホからの操作だと、
入力ミスや誤送信が多くなるためです。

しかし、連絡する相手によっては
スマホメールやSNSからの方が
連絡がつきやすい人もいます。

電話するほどではないけれど、
早めに相手に伝えておきたい内容や
すぐに確認したいことがある場合は、
スマホメールやSNSで連絡しています
(その場合も私はパソコンからの操作で
相手へ連絡するのですが…)。

▼ スマホメール特有の単語の羅列
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
スマホメールやSNSからのメッセージを
パソコンで受信していると、
やりとりする際の言葉の短さに
あ然とすることがあります。

パソコンのメール画面とスマホのそれとの
面積に占める文字の密度が違いすぎるため、
余計そう感じるのでしょう。

例えば、時間や場所を決めるやりとりの場合、
パソコンメールは文章で伝達することを
意識しますが、
スマホメールやSNSからのメッセージは
単語の羅列でも事足りることが多いですよね。
「今、どこ?」「OK」の送信で通じることも
よくあります。

スマホのやりとり場合、返信までの時間も短く、
パソコンよりもメールのやりとりに集中する
ことが多いように感じます。

文章自体も省略・簡略化する傾向が強く、
スマホ慣れしていると
文字でやりとりする頻度が高く
親密度も深まるような錯覚に陥りがちですが、
文章で伝達・表現する力は
逆に弱まっているように思います。

伝達手段としてスマホは便利ですが、
言葉で的確に伝える文章力を身につけて
おかないと、スマホのやりとり特有の
単語を羅列しただけの稚拙な表現から
抜け出せなくなるのではないでしょうか。

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今週は、伝達手段としてのメールについての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールの使い分け(4)
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活字か手書きか

年賀状の宛て名も年賀状ソフトを使い、
きれいに印字された活字が一般的になりました。

ある日、知人と年賀状の宛て名について
話していて
「読めない手書きの宛て名は困る」と言われ、
はっとしました。

パソコンで活字を手繰ることが当たり前になり、
「達筆すぎて読めない」
「あまりに乱筆で読めない」
手書きの文字にてこずるというのです。
1人は研究職、もう1人は事務職の男性2人の
共通した意見でした。

それまで私は
「手書き=心がこもっている、味わいがある」
と思っていましたが、
仕事の効率から考えると
読めない、もしくは読みづらい手書き文字に
困惑する人もいることを知りました。

そう言えば、
忙しくなるほど癖の強い乱筆になる知り合い
がいて、その相手からの手書きのFAXの文字を
解読するのに苦労した経験が
かつて私にもあります。

▼ 目的、用途に合わせ使い分け
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
しかし一方で、
IT関連の客先から顧客用に送りたいから、
と筆文字の礼状の制作を依頼されたことが
あります。

仕事の用件はメールで済むが、
礼状には温もりのある筆文字を使い、
はがきで送りたい、という要望でした。

あえて手書き文字でページをつくり、
人気を博しているサイトもあります。
季節の変わり目に届く友人からの絵てがみ
には心が和みます。

こんなふうに活字が氾濫する現代だから、
手書き文字の良さが見直されていることも
否めません。

人名を含み、正確に情報を伝えたいときは
活字(入力した文字)にする方が適切ですが、、

もっと情緒的に気持ちを伝えたいときには
手書きの手紙やはがきが功を奏します。

目的や用途に合わせ、
入力した文字にするか手書きにするか
の判断が必要といえそうです。

年賀状のあて名も文字を誤ったまま入力し、
保存しているため、
毎年、間違った文字のまま送られてくる
年賀状があります。気をつけたいですね。

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今週は、伝達手段としてのメールについての考察です。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < メールの使い分け(3)
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続・メールか電話か

クレームの対応。メールではらちがあかないことが多く、誤解も招きかね
ないので、メールより電話、電話より対面と当メルマガでは述べてきまし
た。

しかし、電話よりメールの方が歓迎される場合もあります。ネットーオー
クションで個人と個人がやりとりする場合です。

私もネットオークション利用者ですが、オークションを始めて間もない頃、
落札した商品について分からないことがあり、出品者に電話したら、相手
がかなり面食らって驚いている様子が受話器越しに感じられました(私の
ほうもてっきり女性だと思っていた相手が男性だったので、びっくりしま
したが…)。電話での問い合わせがよほど稀なことだったのでしょう。

オークションの経験を積むうち、出品者にもいろいろあり、会社や実店舗
が出品している以外に一般人が出品しているケースも多いことが分かって
きました(私は和服を購入することが多く、個人より業者が出品している
ケースが比較的多いのです)。

個人の場合は、家族に知らせたくない人や、別に仕事を持っていて電話に
出られないなど、電話での問い合わせや対応を迷惑に思うケースもあるよ
うです。

ネットオークションの場合はメールで対応可能な用件は原則メールにした
ほうが無難かもしれません。
それだけにメールできめ細かくやりとりを行う必要があるでしょう。

逆に、某ネット書店ではクレームも問い合わせも徹底してメール対応で処
理されるため、手間がかかるうえ心情的にも不愉快な思いをし、利用する
気がなくなったという話も聞きます。

商取引の場合、売り手側の効率をあげるためネット上ですべて完結させる
のではなく、買い手と直接対話できる手段(窓口)を設けることも必要で
はないでしょうか。

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お す す め メ ル マ ガ
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私が好きで読んでいるメールマガジン、おすすめしたいメールマガジンを
ここで順次紹介していきます。

最近、面白くて注目しているのが
「大連翻訳ビジネス日記」。

中国・大連に会社を設立するまでの様子が日記形式で
綴られているのですが、
かの地でのビジネスに興味のある会社
留学を考えている人にも参考になる内容です。

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