今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 敬語の使い方(3)
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「お伝えします」

先方からの問い合わせに返信した際、次のメールを受け取りました。

「早速のご返答ありがとうございます。
○○にお伝えします

おそらく、メールの送信者は私(メールを送る相手)に
丁寧な表現を使おうとして
「○○にお伝えします」としたのでしょう。

ですが、上記の一文にある○○さんはこの送信者の上司に当たる人物。
そうすると、次のように書くとしっくりきます。

「早速のご返答ありがとうございます。
○○に申し伝えます

「お~する」は謙譲語で、自分の動作を低めて言う時に使います。
この場合の「○○にお伝えします」は、メールを送る相手ではなく
自社の上司に敬意を払っている表現になり、
社外の相手に送るメールとしては不適切。

このようなときは「申し伝えます」という表現を使います

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【しごび】 の お す す め
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木の材質で、こんなにも違うなんて・・・

自宅のノートパソコンに使っている
パソコンスタンドの材質を
ブラックチェリーからブナ材に変えてみたんです。

そしたら・・・

安定感の良さは変らないのですが
スタンドに手を置いた感触が
なんともいえず心地いいんです。
ブナ材だと…。

見た目は、
ブラックチェリーが小麦色の肌だとすると
ブナ材は白いやわ肌ってところでしょうか。
(でも、材質としてはブナの方が硬いのだそう)。

いずれにしても、このスタンド
パソコンを立てる角度が絶妙で
目、肩、首が疲れません。

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今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法            < 敬語の使い方(2)
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                          「ご依頼」その2

発注者が受注者に向けて仕事の依頼をする際
「○○○のご依頼」
という一文での「ご」は不要ではないか、と昨日書きました。

使い分けの考え方としては、こうです。
基本的に、敬語の「ご(お)」は自分のことや自分の動作には、付けません。

× 私のご意見
× 私のお考え

しかし、自分の行為が向かう先の相手を立てる場合は、
謙譲語としての「ご(お)」を付けます。

○ ご相談したいことがあります
○ 後ほどご報告いたします。
○ (相手の来社を)お待ちしております。

このように相手に問いかけたり、伝えたり…と、
自分の動作が向かう先の相手にかかわる場合、
相手を敬うために使います

ですが、自分からの依頼や質問などは、
自分から発する動作であり、相手を立てるものではないので、
謙譲の「ご(お)」は不要です。

× 原稿作成のご依頼
× △△の件で、ご質問があります。

○ 原稿作成の依頼
○ △△の件で、質問がございます。

ですが、相手から自分に向かう動作に対しては
「ご依頼をいただき、ありがとうございます」
「ご質問にお答えします」
のように、謙譲の「ご(お)」を付けます。

 
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今週は、疑問に感じた敬語の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法                < 敬語の使い方
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「ご依頼」

発注者であるA社から受注者である私宛てに、次のようなメールが
ありました。

「原稿作成のご依頼をさせていただきます」

上記のメールを受け取った私は、恐縮してしまいました。
受注者の私からすると、発注者のA社の方が立場は上
(お金の流れで考えると、私はA社から報酬をいただく身)です。

ですから、発注側のA社から受注者である私に
ここまで丁寧な言葉を使っていただくのは、恐れ多い気がしたからです。

発注者から受注者へのメールであれば

「原稿作成のお願い」
「原稿作成依頼」

という件名で十分ではないでしょうか。

私が特に違和感を覚えたのは「ご依頼」の使い方です。
受注者から発注者に向けて
「ご依頼をいただき、ありがとうございます」
という言い方は自然ですが

その逆(発注者→受注者)の場合、
「原稿作成のご依頼」の「ご」は不要だと感じました。

明日は、この「ご依頼」の使い方について解説します。

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今週は、「?」と思う言葉の使い方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 疑問な言葉(5)
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通常通り

自動販売機の張り紙で見かける

「故障中」。

「故障」は、機械などに不調が生じ、円滑に働かなくなるという“状態”
を示す言葉なので、その状態にあることを表す「中」と意味が重なります。
ですから、「故障」とすればよく、本来「中」は不要です。

上記のように“状態”を表す言葉として
「通常通り」
も意味が重なる言葉ではないか、と読者のかたから質問をいただきました。

辞書で意味を調べると
「通常」は、特別の事情がなく、いつもどおりであることを表す
とありました。
「通常通り」の「通り」は、そのままであることを表します。

「通常」自体に「いつも通り」という意味合いが含まれるので、
「通常通り」の「通り」は意味が重複していることになります。

「通常通り営業しております」という一文は
通常と変らず営業しております」
または
いつも通り営業しております」
平常通り営業しております」
と書き換えるのが適切ではないでしょうか。

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 仕 事 の メ ー ル 作 法             < 疑問な言葉(4)
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                         お体ご自愛ください

暑中見舞いや残暑見舞いの最後に添える一文に

「お体ご自愛ください」

とありますが、「自愛」というのは「自分自身を大切にする」こと。
つまり、「ご自愛ください」だけで「お体に気をつけてくださいね」
という意味合いが含まれています。

ですから「お体」の代わりに
「暑さの折、ご自愛ください」
「くれぐれもご自愛ください」

とするか、「ご自愛」を使わず
「暑さの折、お体を大切に」
と結ぶこともできます。

これに関連して、うっかり書いてしまいがちなのが
「連日暑い日が続きますが」です。

この一文は「連日」と「暑い日」の「日」、
「連日」と「続きますが」という同じ意味の言葉が重なっていますね。

「暑い日が続きますが」
「連日暑いですが」
に「ご自愛ください」が続くと、結びの文として収まりがいいです。

もう一つ。メールや手紙、文書関連でよく目にするのが
「各位殿」「各位様」。

当メルマガでも何度か取りあげましたが、
「各位」で敬称を表すので、「殿」や「様」は不要です。
「関係者様各位」としなくても「関係者各位」で敬称を表します。

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                             断トツ1位

「日本選手が断トツ1位でした」

この一文にある「断トツ1位」。私も無意識に使ってたのですが
実は意味が重複しています。

「断トツ」が何の略かご存知ですか?

「断然トップ」を略して「断トツ」。
脱サラが「脱サラリーマン」の略であるように、
「断トツ」も日本語によくみられる略語の一種で、
それが定着したもののようです。

そうすると、「断トツ1位」は意味が重なるため、
「日本選手が断トツでした」
と書くのが適切。

1位であることをより強調したい場合は
「日本選手が大差で1位でした」
のように「断トツ」に代わる表現に言い換えることもできます。

「断トツ」は俗語の一種になるのかもしれませんが、
迫力を伝える表現として、つい使いたくなる言葉ですよね。

「断」に関連して、次の一文も注意。
「間違いないとはっきり断言できます」

「断言」が「はっきり言い切ること」という意味があるので、
「断言」の前に「はっきり」は不要です。この場合は

「間違いないと断言できます」
あるいは
「間違いないとはっきり言えます」
と書き換えられます。

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