今週は、読者のかたからの質問にお答えします。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 読者からの質問(2)>
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「申し訳ありませんが」
VOL.1083 お詫びの言葉の後の「が」の使い方について、
次の質問をいただきました。
<読者からの質問>————————————————
メルマガの本文に記載のあった文章ですが、
▼ お詫びの言葉の後の「が」
とあります。
例えば、下記のような文章の場合もおかしいのでしょうか?
(例)お手数をおかけして申し訳ありませんが
ご確認よろしくお願いいたします。
(読者 H さん)
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私の記事の言葉が足りず、わかりにくかったですね。
改めて解説します。
「申し訳ありません」とか「申し訳ございません」というフレーズは
1)相手にわびる、謝罪する時に使う場合と
2)相手に無理なお願いや手を煩わせて「すまない」と恐縮する時に
使う場合
の2通りがあります。
Hさんの例にある
「お手数をおかけして申し訳ありませんが」の「申し訳ありませんが」は
2)の「すまない」と恐縮している気持ちを表す「申し訳ありません」
にあたります。
このような場合の「申し訳ありません」は「が」で続けても
相手に不快感はないと思います。
「お手数をかけますが、ご確認をよろしくお願いいたします」としても
意味は通じるところを「申し訳ありませんが」を添えることで
より丁寧な一文になっています。
▼ 「が」でつなげると謝罪の気持ちが薄れる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
VOL.1083の記事では
1)のおわびの意味を示す「申し訳ありません」を
言い切らずに、「が」で後の文章をつなげてしまうと
ぞんざいな印象を与えることを
述べたかったのですが、例に挙げた一文がまずかったですね。
相手に許しを請うような場合、例えば
「ご迷惑をおかけして申し訳ありませんが、
なにとぞご容赦ください」
よりも、次のように一度文を区切ると
謝罪の意味あいが強まります。
「ご迷惑をおかけして申し訳ありません。
なにとぞご容赦ください」
あるいは
「不手際があり申し訳ありませんが、
二度と繰り返さないよう気をつけます」
「不手際があり、申し訳ありません。
二度と繰り返さないよう気をつけます」
このように、おわびや謝罪の文章は
「申し訳ありません」と一度文を区切る方が
よりきちんと気持ちが伝わるのではないでしょうか。
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