今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法            < 読者からの質問(4)
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                        個人情報の取り扱い

質問というより、ご意見としていただいたメールをご紹介します。
VOL.1608 個人情報の扱い< メールに書いちゃダメ! >
についての感想です。

<読者からのお便り>———————————————-

本日配信分の以下の部分ですが、すこしだけ気になり、
企業の現状はこんなですよ~という感じで、
メール差し上げたいと思い立ちました。

>  本人や家族の名前や住所などは
>  通常のメールのやり取りには書かないよう
>  事前に注意がありました。
>
>  あまりの徹底ぶりに面喰いましたが
>  後々のトラブルを考えれば
>  面倒でも安全な方法を選ぶ、ということでしょう。

「あまりの徹底ぶりに面喰い」とありますが、
私の勤務先でもメール本文(平文)に
個人情報(特に家族の氏名や自宅住所)などを書くことは、厳禁です。
(始末書ものです)

メールが盗視される可能性は常にある、という立場で考えてますし、
また、社員がメールの誤送信を行う可能性も常に考慮します。
したがって、特に「面食らう」ほどの「徹底ぶり」ではなく、
多くの企業が同様の対策、社員教育を実施していると思います。

また、先週取り上げられていたFacebookなどのSNSツールなどについても、
私の勤務先では情報漏えい対策の一環として、
会社PC/会社アドレスからのアクセスを禁止しています。
広報や採用活動など特定の目的でページを開設する場合のみ、
役員会承認を経て、許可されます。

したがって、全ての人がFacebookやTwitterのアカウントを持っている、
あるいは今後持つようになるという前提そのものが、まず成り立たない
と思います。

個人的にも、FacebookやTwitterというツールを使った他者との
コミュニケーションには全く興味がなく、今後アカウントを持つ
ことは考えていません。

・・・というような考え方をもつ人間は、今後、ビジネス社会からも
プライベートな人間関係からも排除、と言っては強すぎるかもしれません
が、置いて行かれてしまうのでしょうか・・・^^;
(読者 M.Sさん)
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企業の現状を知るうえで、とても勉強になったメールです。
M.Sさん、ありがとうございます。

自分自身がフリーランスで、周囲も似た環境の人や会社が多いと
つい近視眼的に物事をとらえてしまっていて、反省しきりです。

また、FacebookやTwitterなどのソーシャルメディアの活用においても
自分をどんどんアピールしていかなければならない
「個」の単位で活動している人が活発に利用しており
組織に属しているかたの多くは登録すらしていなかったり
登録していても発言は控えめな傾向にあります。

誰もが「実名を明かして交流する」ことに積極的なわけではなく
その背景を知るうえでも、興味深い内容でした。

読者皆さんとも共有したい内容でしたので
今日のメルマガでご紹介した次第です。

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