今週は、読者のかたからいただいた質問にお答えします。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法          < 読者からの質問(3)
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                         「ご対応」の「ご」

拙著への質問とバックナンバーVOL.1394

への質問としていただきましたので、こちらで紹介します。

<読者からの質問>————————————————

本日は、以前のメルマガから抜粋し、
さらに質問をさせていただきたくメールしております。

神垣様の「さらりと返せる、大人のメール表現」を購入しました。
そのQ74にて、謙譲語「ご」の使い方について執筆されており、
非常に興味深く読みました。

Q74、NGフレーズの一文に
「販促物の制作をご依頼したいのですが、対応は可能ですか」
という文は、「ご依頼」の「ご」は不要だというのは理解できました。

しかし、「対応」は相手の行動であるため、
「ご対応」と「ご」が必要ではないでしょうか。

また、たとえば自分が相手へ対応する際、
「明日までに対応いたしますので、今しばらくお待ちください」
という文について考えました。

この場合、自分の「対応」という動作は相手に向かっており、
相手を敬う意味で「ご」をつける必要があるのではないでしょうか
(特に相手が顧客の場合)

したがって、
「明日までにご対応いたします」
「明日以降のご対応となります」
※これ以降の文が文字化けして読みとれませんでした。

この謙譲語の「ご」については、何度か職場でも話題となっております。
突然のぶしつけな質問、大変恐縮ですが、
ご教示のほどお願いいたします。
(読者 J.Sさん)
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「販促物の制作を依頼したいのですが、対応は可能ですか」
についてですが

これは、依頼する自分の立場と、依頼を受ける相手との立場
の違いから「対応」に「ご」を付けませんでした。

自分が発注者の場合、
受注者の相手の動作である「対応」に「ご」を付ける必要はないと
考えたからです。

相手が客先の場合は、
相手の動作である「対応」に「ご」を付ける方が丁寧です
(ただ、客先に発注する、という状況はあまりないように思います)。

次に
「明日までに対応いたしますので、今しばらくお待ちください」
の「対応」ですが
「対応する」動作の主語は自分です。

「対応」という動作は相手に向かうものですが
相手に対して「対応する」のはあくまで自分ですから
この時に謙譲の「ご」は必要なく
「明日までに対応いたします」
となります。

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