今週は、誤解・誤用しているかもしれない表現についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < おかしな表現(2)>
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「薀蓄」のあとに続くのは?
「 どんなに薀蓄をたれようとも
ワインは飲むものである 」
薀蓄(うんちく)とは、深く研究して身につけた知識。
「蓄」という漢字が使われている通り
自分の中に蓄えた知識やノウハウを指す言葉です。
そうした自分の中に蓄積した知識や技能を
人に披露する、言って聞かせることは
なんと言うでしょう。
「薀蓄をたれる」?
その人が蓄えている知識のすべてを傾注する、すべてを出しつくす
という意味で使う「薀蓄」に続く言葉は
「たれる」ではなく「傾ける」です。
したがって、冒頭の文例は
「 どんなに薀蓄を傾けようとも
ワインは飲むものである 」
「薀蓄」という言葉だけなら
「日本酒のうんちくの深さでは、部長の右に出る者はいません」
のように使いますが
慣用句として「薀蓄」を使う場合は
「薀蓄を傾ける」= 自分の持っている知識・技能のすべてを出しつくす
という使い方をします。
「たれる」には、目上の者が目下の者に示したり、与えたりする
という意味があるため
「薀蓄をたれる」という捉え違いが生まれたのかもしれません。
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神垣あゆみ企画室

