今週は、誤解・誤用しているかもしれない表現についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法      < おかしな表現(2)
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                     「薀蓄」のあとに続くのは?

 「 どんなに薀蓄をたれようとも
   ワインは飲むものである 」

 薀蓄(うんちく)とは、深く研究して身につけた知識。

 「蓄」という漢字が使われている通り
 自分の中に蓄えた知識やノウハウを指す言葉です。

 そうした自分の中に蓄積した知識や技能を
 人に披露する、言って聞かせることは
 なんと言うでしょう。

 「薀蓄をたれる」?

 その人が蓄えている知識のすべてを傾注する、すべてを出しつくす
 という意味で使う「薀蓄」に続く言葉は
 「たれる」ではなく「傾ける」です。

 したがって、冒頭の文例は

 「 どんなに薀蓄を傾けようとも
   ワインは飲むものである 」

 「薀蓄」という言葉だけなら
 「日本酒のうんちくの深さでは、部長の右に出る者はいません」
 のように使いますが

 慣用句として「薀蓄」を使う場合は
 「薀蓄を傾ける」= 自分の持っている知識・技能のすべてを出しつくす
 という使い方をします。

 「たれる」には、目上の者が目下の者に示したり、与えたりする
 という意味があるため
 「薀蓄をたれる」という捉え違いが生まれたのかもしれません。

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 【しごび】 の お 知 ら せ
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 いよいよ、今週末ですよ~!

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      第10回 【仕事美人 トーク・カフェ】
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        タグチ!ワークス (Web500)
         田口 相さん
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  日 時  9月14日(土) 14:30~16:30

  会 場  名鉄イン名古屋錦
      
  参加費  「仕事美人のメール作法」読者 は割引愛梨
       一般 ⇒ 3000円
       ★ 飲み物とおいしいお菓子 付

  定 員  10名(定員になり次第、締め切ります)

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 ★お申し込みは…フェイスブックのこちらのイベントページで参加表明を!
    
 ★トークカフェの後、ゲストの田口さんを囲んで懇親会を開催。
  懇親会への参加の有無もお知らせくださいね。

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今週は、誤解・誤用しているかもしれない表現についてです。
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法        < おかしな表現
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                       「白黒」か「黒白」か

 「 白黒つける 」
 とよく使っっていました。

 是か非か、ことのよしあしを判断するときに
 「白黒つける」
 となんの疑いもなく使っていたのですが

 実はコレ、本来は「黒白つける」と書いて
 読みは「コクビャクをつける」
 と読むことを知りました。

 「黒白(コクビャク)」とは、善と悪、正と邪、是と非という意味。
 色に例えれば、黒と白ほど違うものということからくるのでしょう。

 そして、
 「黒白(コクビャク)をつける」
 「黒白(コクビャク)をわきまえる」
 のように使います。

 「白黒(シロクロ)つける」という表現が一般化しており
 「黒白(コクビャク)をつける」という表現が正しくても
 それを仕事や日常で使うとなると、少々勇気がいります。
 使ったところで、相手に伝わらない可能性さえあります。

 驚いたり、苦しんだりするときの表情を
 「目を白黒させて」と表現しますが
 そのイメージのまま
 「白黒(シロクロ)つける」
 という表現が独り歩きしてしまったのかもしれません。

 「白黒(シロクロ)つける」は間違いで
 「黒白(コクビャク)をつける」が正しい!
 とここで間違いを指摘するつもりはありません。

 ただ、自分で「シロクロ」と思い込んでいた表現が
 「コクビャク」だったという驚きをお伝えしたくて
 今回、取り上げてみました。

 このように、思い込んでいたり、信じ切って疑いもなく
 使っている表現がほかにもありそうです。
 今週はそうした、実は誤解・誤用している表現を紹介したいと思います。

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法               < 気になる敬語(5)
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 「つくりませんでしょうか?」

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もしよろしければ、電子書籍をつくりませんでしょうか
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上記は、ある会社からの勧誘メールにあった一文です。

「つくりませんでしょうか?」という表現
気持ちはわからなくもないですが
丁寧すぎるあまり、腰が引けて、
売り込みメールとしては弱々しい気がします。

「つくりませんでしょうか?」の
「でしょう」を取って「つくりませんか?」に
する方が文章としてはすっきりします。

この場合、尊敬語「お~になりませんか」を使って
「おつくりになりませんか?」
としても、文が回りくどくなるだけなので
無理に使う必要はないと考えます。

「つくる」の丁寧語が「つくります」なので
その疑問形「つくりませんか?」として
敬語表現としては十分ではないでしょうか。

—————————————————-
もしよろしければ、電子書籍をつくりませんか?
—————————————————-

冒頭の「もしよろしければ」を使わずに
「電子書籍に挑戦しませんか?」
「電子書籍のススメ」
と表現を変れば、より“引き”が強くなります。

このように、もとの文章をたどり
一度、文章を分解してみると、適切な表現が見つかります。

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いよいよ、来週開催で~す!

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日 時  9月14日(土) 14:30~16:30

会 場  名鉄イン名古屋錦

定 員  10名(定員になり次第、締め切ります)

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法              < 気になる敬語(4)
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                         お客様向けの文面

————————————————–
遠方に住まわれている方や店舗になかなか来れない方、
もしくはブログだけを見てくださっている方に向けて、
お知らせを書かせていただきます。
————————————————–

上記は、お客様に向けたブログの文面です。

来店できないお客様に向けたお知らせですが
「おしい」感じが否めないので、少し手直ししてみましょう。

・「遠方に住まわれている方」→「遠方にお住まいの方」
「お住まい」のほか「いらしゃる」でもよいでしょう。

・「店舗になかなか来れない方」→「店舗へお越しになれない方」
「店舗になかなか来れない」という点では「遠方の方」と同じなので
この場合、省いて「遠方にお住まいの方」に集約しても
よいかもしれません。

・「ブログだけを見てくださっている方」
→「ブログをお読みくださっている方」  
言いたいことをそのまま文章にしたのが  
「ブログだけを見てくださっている方」。  
お客様側に立って、言い回しを変えたのが  
「ブログをお読みくださっている方」  です。  
どのお客様も同列に扱うなら  「もしく」はも不要。

・「お知らせを書かせていただきます」
→「お知らせがございます」
お客様に許可を得る必要はないので
「~させていただきます」は不要。

上記の点を修正して書き換えた文面が下記です。
————————————————–
遠方お住まいの方や店舗へお越しになれない方、
ブログで応援してくださっている方に
お知らせがございます。
————————————————–

思ったことをそのまま書くと
言葉遣いがストレートになりすぎる傾向があるので
読み返し、お客様視点で書きなおすようにすると
すっきりスマートな文面になります。

 
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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法       < 気になる敬語(3
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 「おうかがいします」

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それでは今週末、おうかがいします
————————————————–

ここで挙げた「おうかがいします」は
敬語として正しいでしょうか?
正しくないでしょうか?

「行く」の謙譲語は「うかがう」ですから
上記の文例は、「うかがいます」とすべきです。

「おうかがいします」は
謙譲語の「うかがう」に、さらに
謙譲語の「お~します」が重ねて使われるため
いわゆる二重敬語となります。

しかし、このように、一般に適切ではないとされる二重敬語の中には
習慣として定着しているものもあります。

この場合の「おうかがいします」がまさにそれに該当します。

ですから
・それでは今週末、うかがいます
・それでは今週末、おうかがいします
いずれも間違いではありません。

ほかにも
・それでは今週末、おうかがいいたします
・それでは今週末、おうかがい申し上げます
も、習慣として定着した二重敬語です。

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今週は、気になる敬語の使い方についてとりあげます。
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 気になる敬語(2)
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                     「なるべく協力いたします」

昨日同様、あるPRメールにあった一文です。

————————————————–
何か御社様のお役に立つことがあれば
仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします。
————————————————–

全体的な印象として、
へりくだった丁寧な言い回しのわりには
上から目線なものいいです。

2行目の
「仰っていただければ、検討後なるべく協力いたします」

「言ってくれたら、検討してなるべく協力するから」
という内容。

「なるべく協力」してもらう筋合いはないのですが……。

この文例の場合、敬語の使い方もいまひとつですが
× 御社様 → ○ 御社
× 協力いたします → ○ ご協力いたします
もとの文章に難ありと言えそうです。

自社のサービスをアピールするのであれば
次のような書き方もあります。

————————————————–
ご紹介いたしました弊社のサービスが
御社のお役に立つようでしたら、ぜひお声掛けください。
————————————————–

——————————————————
御社のお役に立つ情報を今後も提案してまいりますので、
ご検討をお願いいたします。
——————————————————

強引に自社のことばかりアピールするのではなく
相手の都合、要望を聞き入れる姿勢が
文章にも必要ではないでしょうか。

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