今週は、読者のかたから寄せられた質問にお答えします。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 読者からの質問(3)
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 <読者からのお便り>———————————-

 メールの一行の長さはどれくらいが普通なんでしょうか? あんまり短す
 ぎると下に長くなりすぎますし、だからといってずらずらと書くのも…
 といつも悩みます。

                     (女性読者:Y.Kさん より)

 —————————————————–

 お使いのメーラーがOutlookExpressの場合、半角文字76文字目、全角でい
 うと38文字目で自動的に改行される設定になっているはずです。

 ただ、一行38文字は私の感覚では「長い」と感じます。私の場合、厳密に
 一行の文字数を決めずに意味の切れ目のいいところで改行する習慣を長く
 続けているので、一行の文字数はいたってランダム。ですが、最大でも30
 文字くらいで改行することが多いですね。

 人によっては、あらかじめメールの一行の文字数を設定し、きっちり同じ
 文字数で送信される方もおられます。その場合も一行25~30文字くらいが
 多いように感じます。

 自分が読んで目に心地良い文字量を基準にして、人へも送信するといいの
 ではないでしょうか。最大で一行30文字前後、目安としては25文字くらい
 で改行というのが目に心地良い文字量のように思います。

 ちなみに、このメールマガジンの一行の設定は35文字。一行の両端を一角
 ずつあけているので文字数は33文字です。通常、メルマガ作成には一行35
 文字前後が定番。読み慣れたメルマガの文字数を参考にするのもいいでし
 ょう。

 ※OutlookExpressの初期設定を変える方法はこちらを参考にしてください。
 

続きを読む

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今週は、読者のかたから寄せられた質問にお答えします。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法     < 読者からの質問(2)>
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                    漢字か、ひらがなか

<読者からの質問>—————————————————

漢字にするしないに何かルールはありますか? たとえば

いろんな ← 色んな

と、漢字にする人もしない人もいます。例に出した「いろんな、いろいろ」は
スペースに問題がなければ、ひらがなのほうが目に付くような気がします。
(女性読者:Y.Fさん)
———————————————————————-

漢字にするかしないかの判断を迷うことがありますよね。

ちなみに、共同通信社「記者ハンドブック」では、「いろいろ」「さまざま」
「おのおの」など、いずれもひらがな表記でした。

しかし、これもあくまで基準。漢字表記にするか、ひらがな表記にするかは、
読む対象によって変わってくると思います。

一般的に女性読者にはひらがな表記、男性読者には漢字表記が好まれる傾向が
あります。

かれこれ15年ほど前になりますが、銀行の販促物の制作をしていた当時、
「お客様→お客さま」「下さいは→ください」など、
客先からの要望で、できるだけかな表記を使っていました。女性に手にとって
もらいやすく、読みやすくするためには漢字よりひらがなのほうがやさしい印
象がある、という理由からです。

逆に、現在手がけている企業向けの冊子は、元原稿からして漢字が多く「色々」
「既に」「是非とも」「無い」など、漢字を多用し、“硬い”印象にまとまる
ように表記を統一しています。

ですから、読み手により、漢字重視にするか、ひらがなを重視にするか、方針
を決めたうえで表記の統一ルールを考えるとよいでしょう。

<追記>2018.10.18
銀行の販促物のくだりは、13年間に書いた記事の15年前の話ですから、今から
28年前、わたしが駆け出しコピーライターだった時代の話です。当時と傾向は
変わってないように思います。

「記者ハンドブック」では、「お客さま」「皆さま」などは、なるべくひらが
な書きに統一するようにとあります。特にメールの場合は、行間、文字間が詰
まっているので、使用頻度の高い字はひらがなの方が読みやすくなります。

参考:記者ハンドブック 第13版 新聞用字用語集

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仕 事 の メ ー ル 作 法         < 読者からの質問
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<読者からのお便り>———————————–

漢字かひらがな、どちらが仕事上でよりきちんとした日本語なのか、お聞
かせください。

~していただく ← して戴く、して頂く
~いたします  ← 致します

質問1
まずは漢字で書くのが正式なのかひらがななのか?
上司(40代半ば)に頼まれて書類をドラフト作成すると、いつもすべて上
記がひらがなになって戻ってきます。

しかも「いただく」の場合、この2つの漢字あり。使い分けがよく分かり
ません。手持ちの辞書で調べてはみたのですが、区別されておりませんで
した。
(女性読者:Y.Fさん より)

————————————————-

ご参考までに、「朝日新聞の用語の手引」によりますと…

「いただく」は「頂く」
「いたす」は「致す」

と、いずれも漢字表記となっていました(「記者ハンドブック」も同様)。

ですが、これが「正式」というよりは、あくまで基準とお考えください。
雑誌や書籍の編集部でも表記に関しては各編集部のスタイルがあり、それ
ぞれ微妙に異なるものです。

要は、その会社なり編集部なりで、統一された表記の基準に従っていれば
問題ないということです。

この場合は、上司の方から表記の訂正が「ひらがな」で戻ってくるという
ことは、御社の表記の基準がひらがな表記の「~していただく」「~いた
します」であると考えてよいのではないでしょうか。

ただ、てにをは直すのが趣味のような上司もおられるので、見極めが肝心。
上司が替わったら表記の基準も変わったという事態は、できれば避けたい
ものです。今の上司が在職中に社内で表記の統一基準を設けるのも一手。

社内の誰が書いても統一された表記になっている、というのは、案外徹底
されずあやふやになっているものです。

Y.Fさんの質問は明日に続きます。

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週末でもありますし、今日は雑感など。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法        < ヒントはそこにある >
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 ▼ 手作りのニューズレター
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 【しごび】の読者のひとりに、手作りのニューズレターを送ってくれる青
 年がいます。

 封書に伸びやかな字で手書きされた宛名、中には「お茶を楽しみながら読
 んでください」と2種類のインスタントティーのおまけ付き。

 A3の紙2枚にワープロ打ちされたニューズレターには、最近自分が受けた
 セミナーから得たノウハウを元に、自分が行きつけの美容院に対する販促
 プランが書かれています。お見せできないのが残念ですが、なかなかやる
 な、と楽しく読みました。

 昨日も仕事仲間とちょとした企画会議があったので、例で見せたところ感
 心していました。

 その青年、将来はマーケティングを仕事にしたいと、今の仕事の合間を縫
 って勉強の機会を持っている様子。それだけなら、誰でもやっていること
 ですが、得たノウハウをすぐに身近なお店に置き換え、自分でプランニン
 グし、発信しているところが偉いなと思いました。

 ▼ 企画のタネは机上にあらず
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 ライターと言えど、純粋にライティングの仕事だけをしているわけではな
 く、企画段階から絡むことも多いです。特にフリーランスだと、企画も込
 みで受けるほうが仕事を獲得しやすく、お仕着せの企画でライティングだ
 けを担当するより仕事もしやすいためです。

 そんなわけで、日常生活をしていても「企画ネタ」を探したり、結びつけ
 たりすることが多いもの。

 テレビCMを見ても、商品への関心より、「このCM企画、よく通ったな」と
 か「こういう作戦で企画書出したんじゃないかな」などと想像しています 
 スーパーに買い物に行っても、「なぜこれが売れてるの?」という視点で、
 商品を見ています。

 そして、自分で企画するときも、制作側である以上に、普段の生活してい
 る一主婦、一消費者としての感覚を呼び起こすようにしています。

 企画と大上段に構えずとも、そのネタやヒントは生活の中にごろごろ転がっ
 ているもの。おそらくプランナーと呼ばれる人たちも、そんなふうに四六
 時中、生活の中でネタ探しをしているはず。

 広告のコピーだって、PCに向かって考えているより、キッチンでおかずを
 作っているときやクルマを運転している時のほうが、いいコピーが浮かび
 ます。

 そういう意味での生活感、大事にしたいと思っています。

続きを読む

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今週は、言い方で変わる印象について触れてみましょう。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 言い方の問題(4)
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                       白黒つける、その前に!

 ▼ グレーゾーンで考える
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 白黒はっきりつけたい性格で、物事にはグレーゾーンがあるってことが理
 解できませんでした。

 保留にしてしばらく様子を見る、時間をおいて再検討する、ということが
 「ずるい」「潔くない」と映り、結論を急ぐ。ですから、失敗も多くあり
 ました。

 グループで仕事したり、男性と一緒に仕事をするようになって、「グレー
 ゾーンもあり」ということが次第に分かってきました。

 こちらからぶっちぎって結論を出してしまったら、そこで終わり。少し引
 いて、時には間をおいて、物事を見つめるようになると、つつがなく解決
 できることもあるんですね、実際。

 ▼ 言い方で変わる人との関わり
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 グレーゾーンを認める際に有効な手段が、ものの言い方です。

 ダイレクトに「NO!」と言えば、きっぱり決着がつくように見えますが、
 「次」はありません。自ら「次」や「続き」の可能性を切ってしまうよう
 なものの言い方は、次から始まるお付き合いや発展の芽を摘むことに。

 同じ「NO」でも、自分からではなく相手に言わせる方法とか、婉曲な言い
 方を知っていれば、人との関わりも変わってきます。バッサリ相手を斬っ
 たところで、不快な思いやしこりを残すのなら、まだ黙って去っていくほ
 うがいいかもしれない。言葉で自ら敵を増やさなくてもいいはず。

 否定を肯定に言い換える、ちょっと意識するだけで人間関係も変わってき
 ます。言葉は心の現れ。お試しあれ。

 < 本日の注目!>
  今週のテーマを思い立ったのは
  のちりつ子さんのメールマガジン「小さな会社の転がし方」VOL.139
  「人間関係の距離の取り方-その3」にあった“ぶつかるタイプ”
  が身につまされたから。 http://tinyurl.com/czzsg
  のっちさんのメルマガ、いつもハッとさせられます。感謝!

  本日11時配信。おすすめです!
 【小さな会社の転がし方 】

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今週は、言い方で変わる印象について触れてみましょう。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 言い方の問題(3)
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                          肯定のタイミング

 ▼ 否定の後の肯定
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 あげて落とすか、落としてあげるか。

 先に肯定して後で否定するよりも、先に否定して後で肯定するほうが、言
 われたほうはうれしいものです。

 たとえば

  Aさんの仕事は早くて確実だけど、料金が高いですね。
     ↓
  Aさんの仕事は少し高いですが、早くて確実ですよ。

  このサイト、よくできているけど、色使いが今ひとつですね。
     ↓
  このサイト、色使いをもう少し考えれば、もっと完成度があがりますね。

 ▼ 言われたほうは忘れない
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 せっかく評価されたり誉められても、そのあと「でも」と批判や反論され
 るとがっかり。

 そういう経験があるので、一緒に仕事する相手にはそうならないよう気を
 使います。ミスの指摘や修正の指示の場合、できあがりに対する全体像を
 評価し、そのあと、「ここを直してもらえば、もっと良くなります」とい
 う言い方を心がけています。

 言ったほうは忘れていても、言われたほうは忘れないもの。

 仕事を受けるときに言われて嫌だったことは、自分が仕事を頼むときには
 言わない。小さなことですが、それが私の中でのルールです。メールに限
 らず、通常の会話においても、相手に負の印象を与える発言は慎重に。

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