ブログ「ライター・カミガキ 臨機応変日記」(裏レポート、開始!)

今週は、言い方で変わる印象について触れてみましょう。

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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法         < 言い方の問題(2)
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                        肯定的に言い換える!

 ▼ プラスにスイッチ!
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 「すみません」ではなく「ありがとう」。

 このことを私は姑から教わりました。こんなふうに、マイナスよりプラス
 な心持ちの返答ができたら素敵です。

 通常のメールのやりとりも、肯定的な表現を心がければ、印象も良くなり、
 何より気持ちが前向きになります。

 例えば、こんな感じで言い換えるだけで、印象は違ってきます。

  これから外出するので、1時まで戻れません。
    ↓
  これから外出しますが、1時以降でしたら事務所におります。

  15日まで予定がいっぱいで対応できません。
    ↓
  15日以降でしたら、手がすきますので対応できます。

  この資料は社外の方にはお貸ししておりません。
    ↓
  この資料は社内でご覧いただけます。

 ▼ 反論や意見したい時は…
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 会社員時代、「君は『でも』『だって』が多い」とよく注意されました。

 生意気盛りだったうえに、ものの言い方を知らなかったんですね。今、思
 えば赤面もの。

 時として、反論や意見したい時もあります。そんな時も、「ですが」「し
 かし」と切り出すより、「おっしゃるとおりですね」と相手の言い分をま
 ずは聞き入れ、「ただ、~という考え方もあります」と意見を述べるよう
 にすると相手も負の感情は持ちません。

 メールに限らず、この手法は日ごろのコミュニケーションでも応用できる
 と思います。

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週末でもありますし、今日は雑感など。
 
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 仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法       < 書きたい衝動 >
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 今週の【しごび】でもっとも反応が良かった号。

 それは「はじめに」と「あとがき」で時代劇について触れた5日配信の124
 号。懐かしい時代劇名を見て「書かずにはいられなくて…」というお便り
 を多くいただきました。 http://tinyurl.com/94flr

 「書かずにはいられなくて…」

 メルマガへの感想メールに限らず、この衝動こそが文章を書く原点だと思
 っています。

 書きたい衝動。あるいは情熱。メルマガ一つとっても、書かずにはおれな
 い思いや体験があって書いている人のメルマガは心を打ちます。「書きた
 い」以上に「伝えたい」気持ちが強いからです。

 ▼ 人の心をつかむ文章とは
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 うまく書く、よく書くというのは、実は訓練すれば誰にでもできること。
 個人的にはそう思っています。

 才能ではなく訓練。書く習慣をつけ、技術的な部分を訓練すれば、ある水
 準までは誰でも到達できるのです。決定的な違いがあるとしたら、書きた
 い衝動。

 書かずにはおれない、どうしても書いておきたい。そういう衝動から発し
 た文章はテクニックを越えて人の心をつかむ強い力があるのです。

 ▼ 伝えたい想いを伝わるように書く
  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
 伝えたいと思うから、自分の文章に客観的にもなります。

 一人よがりの自己満足な文章に誰も振り向いてはくれません。書きたい衝
 動だけでもまたダメで、その情熱をいかに冷静に伝えるか。その能力に長
 けた人が作家やライターというプロフェッショナルな書き手なのです。

 でも、書かずにはおれない衝動って特別なものではありません。

 あなたの中にもきっとあるはず。ラブレターがその最たるものでしょう。
 伝えたい想いを伝わるように書く。それが書く訓練であり、メール作法で
 もあると思っています。

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 お す す め 書 籍
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 久々に、おすすめ書籍のご紹介です。読んで良かったので、あなたにおす
 すめしたい本をご紹介します。 

 「マツダはなぜ、よみがえったのか?」 宮本喜一 著(日経BP社 刊

 ものづくりってクルマに限らず、「好きだから」「作りたいから」という
 想いだけでは実はダメで、「売れる」ってことも念頭になくては、趣味の
 域を出ません。

 だからこそ、「開発したい、作りたい」という現場の技術者達と、「これ
 で利益を出す、儲ける」という経営者側のせめぎ合いがあり、両者の折り
 合いがついたところに製品が生まれていきます。

 ロータリーエンジンという“家宝”を持ちながらも、バブル崩壊後、フォ
 ード傘下へ。あわや家宝も失うかもしれないという危機的状況にありなが
 ら再起し、「Zoom-Zoom」に象徴される「走って楽しい」マツダ車のブラ
 ンドイメージを構築・定着させるまでの軌跡が描かれた一冊です。

 ライター稼業も同じで、「書くのが好きだから」だけではやっていけませ
 ん。与えられたテーマに沿いつつ個性を出し、なおかつ対価をいただくに
 値するものにしていくのは、やっぱり場数を踏み、自分に折り合いをつけ
 ながら、の作業です。

 8割の困難やトラブルの向こうに2割のエクスタシーがあるから続けてるよ
 うなもの。個人レベルでもそうなのに、一企業の「作りたい」と「売れる」
 ものづくりの攻防は…そりゃあもう半端なものではありません。

 改めて、ものづくりを見つめるきっかけになりました。おすすめです。

 「マツダはなぜ、よみがえったのか?」
  

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今週は、使い方を間違えやすい敬語をピックアップします。
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 仕 事 の メ ー ル 作 法      < 間違いやすい敬語(4)
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                   尊敬語と謙譲語の混同
▼ 尊敬語と謙譲語の違い
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
尊敬語と謙譲語、混同して使っている場合も少なくありません。
今一度、尊敬語と謙譲語について整理してみましょう。

尊敬語:相手に対して敬意を示す言葉。自分より目上の人に対して使用。
謙譲語:自分をへりくだって言うことで、間接的に相手を敬う言葉。

尊敬語同様、謙譲語にも二通りのパターンがあります。
・一般形
自分の動作や状態に、補助動詞の「お~する」「ご~する」をつけて使う場合

・特定形
「おる」「いただく」のように言葉自体が謙譲語の場合

        <一般形>  <特定形>
 聞く  ⇒  お聞きする  伺う、承る、拝聴する
 言う  ⇒         申す、申しあげる
 見る  ⇒         拝見する

などが謙譲語の一例です。

▼ 謙譲語に「れる」をつけても尊敬語ではない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
間違いやすいのは、謙譲語に尊敬語の「れる」をつけて使ってしまう場合。
たとえば…

お客さまが申されました。 ⇒ お客さまがおっしゃいました。

おられますか ⇒ いらっしゃいますか

左側の文は、謙譲語である「申す」「おる」に、に尊敬語の「れる」をくっつ
けてしまっている間違いです。なんとなくそれらしく言ったり聞いたりできま
すが、気をつけましょう。

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今週は、使い方を間違えやすい敬語をピックアップします。

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仕 事 ‎Begin の メ ー ル 作 法      < 間違いやすい敬語(3)
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                      尊敬語振り返り
▼ 二通りある尊敬語
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
相手を高めて敬意を示す言葉が「尊敬語」です。
尊敬語には「一般形」と「特定形」の二通りあります。

・一般形
相手の動作や状態に、助動詞の「~れる」「~られる」、
補助動詞の「お~になる」「ご~になる」をつけて使う場合

・特定形
「いらっしゃる」「召し上がる」のように言葉自体が尊敬語の場合

<一般形>         <特定形>
聞く ⇒ 聞かれる、お聞きになる
言う ⇒ 言われる         おっしゃる
する ⇒ される          なさる
見る ⇒ 見られる         ご覧になる
くれる⇒              くださる

などが挙げられます。

▼ 尊敬語の主語は相手
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
間違いやすいのが、物に尊敬語を使ってしまうこと。物は敬意の対象にならな
いので尊敬語をつける必要はありません。例えば…

素敵なネクタイでいらっしゃいますね。 ⇒ 素敵なネクタイですね。
今日のネクタイ、素敵ですね。

本社は広島でいらっしゃいますか? ⇒ 本社は広島ですか?

尊敬語と謙譲語の混同もよくある間違いです。相手の態度・状態を問う場合は…

どちらにいたしますか? ⇒ どちらになさいますか?
どちらにされますか?

どういたしましたか?  ⇒ どうかなさいましたか?

「する」の尊敬語は「される」「なさる」、謙譲語は「いたす」。
また、尊敬語は主語が相手、謙譲語は主語が自分。
尊敬語と謙譲語の違いを理解し、混同に注意しましょう。

 

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                   二重敬語に気をつけて

▼ 丁寧も行き過ぎると不自然
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
敬語に敬語を重ねた二重敬語。案外、気づかず使っているものです。

たとえば、「お○○○になる」に尊敬の「れる」「られる」を付けてしまうパ
ターン。

おっしゃられる  ⇒ おっしゃる

召しあがられる  ⇒ 召しあがる

おいでになられる ⇒ おいでになる いらっしゃる

ご覧になられる  ⇒ ご覧になる 見られる

お帰りになられる ⇒ お帰りになる 帰られる

丁寧に書こうとして、却って丁寧すぎて不自然に映ってしまうので要注意。敬
語が重複すると、単純に聞きづらい、読みづらいものです。

▼ 「お」は和語に、「ご」は漢語に
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
二重敬語としては、やたらと「お」や「ご」「御」をつけるのもNG。

「おごちそうさま」は「ご」で十分丁寧なのに、さらに「お」まで付けてしまっ
ている二重敬語の例。

「お」は和語(訓で読まれる語)に、「ご」は漢語(音で読まれる後)に付け
るのが原則。外来語にも「お」「ご」はつけません。例えば…
○ ご馳走  お手洗い
× おビール おトイレ

「まぐまぐ!ニュース」でこの記事が取り上げられました。

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              今、使っている言葉を疑ってみる

▼ 「NIKKEIプラス1」の例より
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
7月2日の日経新聞の別冊「NIKKEIプラス1」4面に「その言葉遣い、待った!」
という見出しで、普段なにげなく使っているビジネス用語の誤用についての記
事がありました。
チェック一覧があり、私も間違って使っていた言葉があったので挙げてみます。

・お名前をちょうだいできますか ⇒ お名前をお教え願えませんか

・了解しました ⇒ 承知しました

・参考になりました ⇒ 勉強になりました

記事によると
相手の話を聞き終わった後に口にする「大変参考になりました」は、相手によっ
ては「自分の話は参考程度にしかならないのか」と思わせてしまい、失礼な表
現になることがある。

「名前をちょうだいする」は、本来は歌舞伎の襲名などに使う言葉。「お聞か
せいただく」「お教えいただく」と言い換えたい。

と、あります。「参考になりました」は相手の受け取りようによっては、こち
らの真意を誤解されることもあるということですね。気をつけなければ……。

▼ 自分の言葉遣いを疑ってみる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「了解しました」は「分かりました」と言うよりは丁寧だと思い、日常的に多
用していましたが(特にメールで)、確かに「承知しました」「かしこまりま
した」のほうが感じがいいですよね。

言葉は時代と共に変化していくものですが、その都度立ち止まり、自分の言葉
遣いをチェックしてみる機会を持つようにしています。

フリーランスになってから、言葉遣いのお手本になる上司や先輩が身近にいな
くなり、自分で注意しておかないと誤ったまま平気で使っていた、なんて失敗
があるからです。

ですから、客先などで感じの良い対応や言葉遣いの人に接すると、真似するよ
うにしています。

※配信時は該当する「NIKKEIプラス1」の記事のweb版を見ることができたので
すが、今は該当ページがないようです。

▼関連
【仕事のメール心得帖】VOL.318 先輩から学ぶ(2)「了解」の怪

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