今週は、適切な読点の入れ方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法      < 区切りの問題(3)
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こんな時どうする?-2

修飾する語句がどこにかかるかで読点を打つ位置も変わってきます。
例えば…

▼ どこで区切るかで意味が変わる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

私は昨日広島から来た先輩を駅まで迎えにきました。

という一文。

先輩が来たのが昨日の場合は

私は、昨日広島から来た先輩を駅まで迎えにきました。

先輩を迎えに行ったのが昨日の場合は

私は昨日、広島から来た先輩を駅まで迎えにきました。

となります。

では、次の一文はどうでしょうか。

例)社長は「部長のいうように適切な提案ではない」とおっしゃった。

結局、部長は「適切な提案」といっているのでしょうか。
「適切な提案ではない」といっているのでしょうか。

「適切な提案ではない」と部長がいっている場合は、「部長のいうように」
の後に読点を入れると意味が通ります。

社長は「部長のいうように、適切な提案ではない」とおっしゃった。

部長は「適切な提案」といっている場合は、文章自体を替えるほうが意味
が通ります。

社長は「部長がいうような適切な提案ではない」とおっしゃった。
社長は「部長がいうほど適切な提案ではない」とおっしゃった。

読点を打つときは、言葉がどこにかかるかに注意して表現を考える必要が
あります。

※参考文献
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読点は、誤った読み方を避けるためにも使われます。例えば…

▼ どこで区切るかで意味が変わる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

一文の中で漢字やかながくっつくと意味が違ってくる場合。

紛らわしいひらがな表記が続くと、読点を打つ位置で意味も変わるため、
伝えるべき内容に添って適切な位置で読点を打つ必要があります。

例) その店ではきものを預かってくれます。

その店で、はきものを預かってくれます。
その店では、きものを預かってくれます。

次の例も読点の有無で意味が変わってきます。

例) 夏の夜空を眺めると一面の星。
夏の夜、空を眺めると一面の星。

前者は「夏の夜空は常に一面の星が見られる」という意、
後者は「夏の夜にたまたま眺めた空に一面の星が見られた」という意
になります。

では、この場合は?

例) 社長と同席した田中さんが責任をとった。

責任をとったのはだれでしょうか?
社長と田中さんの二人が責任をとった場合は、「社長と」の次に読点
を打ちます。

社長と、同席した田中さんが責任をとった。

田中さん一人が責任をとった場合は、文章自体を替えます。

社長に同席していた田中さんが責任をとった。
責任をとったのは、社長に同席していた田中さんだ。

読点の打つ位置で意味が変わることを知っておきましょう。

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今週は、適切な読点の入れ方についてです。
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仕 事の メ ー ル 作 法        < 区切りの問題
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読点とは

文の終わりにつけるのを「。」句点といいます。対して、文中の息の切れ
目や読みの「間」を考えて打つのが「、」読点です。

▼ 目安は20字以内に一つ
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

読点がない文章は読みづらく、誤って打つと文章の意味自体ががらりと変
わってしまいます。

時折、読者からも「読点をどこで打っていいのか分からない時がある。適
切な打ち方を教えてほしい」という問い合わせがあります。そこで、今週は
読点の打ち方のポイントについて解説します。

読点を打つ間合いとしては、20字以内に一つが目安。句や文が短い時は省
いた方がいい場合もあります。

例) 広島の川を活性化させるこの取り組みは、市民団体が中心となって
三年前から進められてきました。

経験の有無は問わない。

「は」など、主題となる語につく助詞の後に付けることが多いです。

例) 田中部長は、先週から海外出張に出ております。
先日お借りした写真は、明日にはお返しします。

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メールで人を不快にさせないために気をつけたいこと
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仕 事 の メ ー ル 作 法            < 節度あるメール(5)
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                           決めつけない

確認や検証をせず、決めつけてかかる。

▼ 先入観、思い込みを捨てる
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

たとえば、人の噂を鵜呑みにして相手を評価する。相手も自分と同じ環境
に置かれているものとし、少しでも外れていると文句を言う。

先入観や思い込みで最初から決めつけてかかると、通る話も通らなくなっ
てしまいます。

人の評価は、相手との関わり方で変わってきますし、人それぞれに置かれ
ている環境・立場は違います。

狭い「井の中」をすべてと思わず、視野を広く持って物事を捉えたいもの。

感情のギアを最初から入れてしまわず、まずはニュートラルな気持ちで相
手に接し、徐々に共通点、相違点を見つけていく。そんなゆとりや柔軟性
も大切です。

「結局、~なんでしょ」「どうせ~だから」「~のくせに」という決めつ
けワードの使用も控えたいですね。

節度あるメールとは、感情をてなづけ、目的をまっとうするために淡々と
冷静に対応できるメールのことではないでしょうか。

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メールで人を不快にさせないために気をつけたいこと
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 節度あるメール(4)
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感情で判断しない

何かを決めなければならないとき、相手に好き嫌いの感情で判断されるの
はつらいものがあります。

▼ 感情よりも理由を
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

「どうも気が進まないから嫌」「なんとなく好きだからこっち」。

最終的に好悪の感情で判断されると、それまで積み重ねてきたやりとりも
水の泡です。

「好きだから」「嫌いだから」というのは感情であって、理由にはなりま
せん。言われた方は納得できないのです。

感情でものごと判断する前に「なぜ、できないか」「なぜ、そうするのか」
相手を説得できる理由の用意を。

正の感情も負の感情もいきなりぶつけられるほど、迷惑なことはありませ
ん。

まず、相手の話をよく聞き、感情に火がついてしまったときはひと呼吸お
く、その場を離れて冷静に考えるなどして、気持ちの高ぶりを冷ましてか
ら理性的な対応を心がけたいものです。

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メールで人を不快にさせないために気をつけたいこと
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仕 事 の メ ー ル 作 法    < 節度あるメール(3)
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あいまいにしない

「たくさんの人が来ていました」「大勢集まっています」と、つい書いた
り言ったりしてしまいますが、具体的な数値に置き換えてみましょう。

▼ 数字に置き換えて考える習慣を
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

見た目のイメージで捉えるだけでなく、ざっと数えてみたり、見当をつけ
てみるのです。

私は数字が苦手で、文章でも大まかに捉えた表現に逃げることが多かった
のですが、それではダメと気づいてから、数値を意識するようになりまし
た。

企画書や提案書も具体的な数字を挙げるほど説得力が増します。

席数をざっと数えてみる、値段を予想する、それだけでも数値化する訓練
になります。

「みんな」「どこでも」という言い方も便利ですが、ぼんやりしたイメー
ジしか浮かびません。

「今回の会議の参加者」「広島市内の飲食店では」というふうに具体的に
人や場所をイメージできる書き方を心がけると、あなたのメールもぐっと
注目度があがりますよ。

<追記>2021.07.19
長文で詳細に説明するより
数値化して、イメージしやすくする方が
相手に具体的に伝わるだけでなく、情報の正確さも増します。

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