今週は、誤解されやすい数字の書き方についてです。
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仕 事 の メ ー ル 作 法 < 注意したい数字表記(2)>
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おおよその数
数千円で対応してくれます。
会合へは十数人が集まりました。
数字が確定できないとき、このように「数千円」「十数人」と「数」を使っ
て表すことがあります。
「たいした金額ではないですよ」という意味合いで二千円~三千円のつも
りで「数千円」と書いても、相手は五千~六千円くらいに予想しているか
もしれません。逆に、こちらが多めに見積もっていても、相手は安く捉え
ている可能性もあります。「十数人」という表記もしかり。
数値を確定できないときに使うと便利な表記ですが、人によって多くも少
なくも解釈できるので、使い方には注意を。多用すると誤解のもとです。
三十名余の人が協力してくれました。
九十個足らずですが、何とか揃いました。
おおよその数を示すとき「約」を使いますが、きりのいい数を上回るよう
なときは「余」、きりのいい数に若干足らないようなときは「足らず」を
使います。
ほかにも「九十個近くが安全でした」と「近く」を使うこともあります。
「約三十名余が参加」のように「約」と「余」は同時には使いません。
どちらも「おおよそ」を表す言葉なので、一文にどちらか一つを使えば十
分意味が通ります。「約」と「足らず」、「約」と「近く」も同様です。
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