今週は、堅苦しくまわりくどい表現を書き直してみましょう。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < 書き換える技術(4)>
◆─────────────────────────────────◆
文章のぜい肉
「収集した情報については、当社で管理することとします」
「採用担当から、合否を通知するものとします」
「今後ますますその便利さが増してくるであろうと思われます」
一見丁寧な文章に見えますが、もう少しすっきりスリムにしてみましょう。
「収集した情報については、当社で管理することとします」
↓
「収集した情報は、当社で管理(いた)します」
「採用担当から、合否を通知するものとします」
↓
「採用担当から、合否を通知(いた)します」
「採用担当から、合否をお知らせします」
「ついては」「つきましては」「することとする」「するものとする」
という言葉は、ある種、飾りのようなもの。使えば使うほど、もったい
ぶった文章になります。
なくても意味は通じるので、取ってすっきりさせたほうが分かりやすい
一文になります。
▼ あいまいな情報は伝えない
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「今後ますますその便利さが増してくるであろうと思われます」
↓
「今後、便利さが増してくると思われます」
いたずらに強調する「ますます」、不確かな「であろうと」という表現
は、いわば文章のぜい肉。
文章を書く時点で、確実でなかったり、推測やうわさの域を出ないことは
むやみに書かないことです。あとで誤解やトラブルを招きかねません。
特に、メールに書いた文章や情報は残ります。その点を心に留め、
どう書くべきか、どう伝えるべきか、表現に注意を払いましょう。