今週は、文章を読みやすくする表記の工夫をご紹介します。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 の メ ー ル 作 法   < 漢字からひらがなに(5)
◆─────────────────────────────────◆
「ください」と「あげる」

「ください」か「下さい」か。これにも使い分けの基準があります。

補助動詞として使う場合の「~ください」「~してください」は
ひらがな書きです。
例)ご確認ください。 ご了承ください。 同行してください。

いただく、ちょうだいするなど、相手に何かを求める意味合いで使う
場合は「下さい」「下さる」と漢字で書きます。
例)お電話を下さい。 お手紙を下さった。

「あげる」「上げる」も使い分けの基準はありますが、漢字書きす
る範囲がより広くなります。メールで使う言葉としては次のような
ケースがあります。
例)お礼を申し上げます。 差し上げる。 利益が上がる。

人のために何かする場合は「~をあげる」「~してあげる」と
ひらがな書きにします。
例)おみやげをあげる。 本を貸してあげる。
会社まで送ってあげましょう。

▼ 接続詞もひらがなに
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
ビジネス文書、お役所の文書に多く見られる接助詞に
「又は」「及び」「並びに」があります。

これらも文中にいたずらに漢字を増やすだけなので、
「または」「および」「ならびに」とひらがな書きに。

「および」は接続詞として使う場合は「AおよびB」とひらがなで書きます
が、動詞として使う場合は漢字書きになります。
例)力が及ばず申し訳ありません。 及ばずながら、お手伝いします。

ですが、一番良いのは「AまたはB」「AおよびB」よりも
「AやB」「AとB」とシンプルに書くほうがより読みやすくなりますね。

※参照:『記者ハンドブック』『朝日新聞の用語の手引』

ビジネスメールを書くときに役立つ最新の記事が無料で読めます。

ビジネスメールを書くときのコツを7000人以上が愛読。
2005年から配信してい る無料メールマガジン
【仕事のメール心得帖】登録はこちらから

最新刊! 8冊目の神垣あゆみの
著書『迷わず書けるメール術』

その他の著書はこちら
このブログの記事を書いています。
【神垣あゆみ企画室】
記事全文を読む