今週は、簡潔で分かりやすい文章の書き方についてです。
◆─────────────────────────────────◆
仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法 < ひと目で分かる文章(5)>
◆─────────────────────────────────◆
全体のバランス
「ひと目で分かる文章」がテーマだと、文章の書き方に着目して
しまいますが、メールの構成やレイアウトも見逃すわけにはいきません。
ひと目で分かるメールにするには、メール全体を見て余白のバランスを
どう取るかを意識することも必要。
適切な改行や空き、頭揃えにしたり、箇条書きにするのも
見た目を読みやすくする工夫です。
例えば、このメルマガ。
「はじめに」と「あとがき」は文章の区切りごとに改行し、
特に「はじめに」は基本的に四行で収め、一行ずつ空けて書いています。
しかし、本文は一行35文字を基本とし、一行の前後を一文字分ずつ空けて
一行33文字で構成していました。
ところが、ある人から一行にびっしり文字があるのは圧迫感があり、
読みづらいと指摘されました。
本文については、原稿を書く要領で一行いっぱいいっぱいまで
文字を並べるのが半ば習慣になっていて、気にも留めていませんでした。
以来、なるべく文章の区切りがよいところで改行するようにしています
(が、かなり微妙な変化です)。
▼ 余白と文字のバランス
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
では、端から端までびっしり書くのが読みづらいのか…というと、
そうでもありません。
メールの場合、三行くらいに収まれば、それほど抵抗なく
読むことができます。
知り合いの新聞記者からの返信は毎回三行以内ですが、
要点が押さえられた無駄のない文章なので、
改行なしのびっしり文字が詰まった三行でもさっと読めてしまえます
(メールの文章さえ新聞記事風。これはテクニックを要しますが…)。
文章が長くなる場合には、見出しを入れるだけで区切りがつき
読みやすくなります。
このメルマガの本文では、行数が12~13行以上になる場合は
見出しを入れるようにしています。
メールを書くときは文章だけでなく、内容がひと目で分かる全体の
バランスにも注意を払いましょう。