今週は、迷惑メールを例に件名の書き方について考えます。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法             < 件名の注意点
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                          久しぶりのメール

メールの件名の書き方の参考にするため、
迷惑メールの件名にも目を通すようにしています。

うっかり、自分宛のメールではないかと
開きそうになる件名がよくあります。
よく考えているなぁと妙に感心することさえあるほどです。

今週は、巧妙化する迷惑メールの件名を例に取り上げながら
ビジネスメールの件名の書き方について考えていくことにします。

<文例-1>
「ご無沙汰しております、お変わりないですか?」

件名というより、本文の一部という感じの件名です。

送信者名を見れば、ローマ字書きの見知らぬアドレスになっているので
迷惑メールと判断できるのですが
ちょっとどきっとする件名です。

ご無沙汰している人から送られてきそうな件名だからです。

これが携帯メールなら、開いてしまうかもしれません。

迷惑メールと間違えられないようにするためには

「ご無沙汰しております。佐藤です
ABC商事の佐藤太郎です。大変ご無沙汰しております」

というように、
連絡が途絶えていた相手へのメールの件名には
名前を明記する方がよいでしょう。

佐藤、田中、鈴木といった多くある姓の場合は、
名前も入れて、相手に認識してもらえるような書き方に。

差出人名もローマ字ではなく、日本語で
できれば社名などもカッコ書きで入れておくと
区別がつきやすいです。

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今週は、敬語のうっかりミスについてです。
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仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法  < 敬語注意報(5)
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 「了解しました」

今週は、敬語の使い方でよくあるミスを取り上げてきました。

●「打ち合わせの件、了解しました

上記の一文では、「了解しました」に注意です。

これも「なぜ?」と思うかもしれません。
メールでも口頭でも広く使われている言葉だからです。

「分かりました」「理解しました」という意味で
「了解しました」が使われますが、使う相手に注意が必要です。

「了解」とは、相手の事情や伝達内容を理解して“承認”すること。
認めるという意味合いが含まれる言葉なので
本来は、上司が部下に了承の意を伝えるときに適した表現です。

上司が部下に「了解です」「了解しました」と使うのは問題ありませんが
部下が上司に対して使うなら「承知しました」「承りました」が適切です。

したがって
上記の文例も、目上の相手に返すのであれば

◎「打ち合わせの件、承知しました

の方が適切です。

「了解しました」「了解いたしました」は
丁寧語ではあっても、尊敬語ではないということです。

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今週は、敬語のうっかりミスについてです。
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  仕 事 美 人 の メ ー ル 作 法               < 敬語注意報(4)
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                                                                                「存じ上げます」

今週は、敬語の使い方でよくあるミスを取り上げています。

●「事務所の場所は以前から存じ上げております

上記の一文では、「存じ上げております」に注意です。

「なぜ?」と思うかもしれませんね。
「存じ上げております」は敬語として間違っていないのでは? と。

「存じ上げる」は「知る、思う」の謙譲語。
自分の「知る」という行為をへりくだって表現することで
相手を高めるというものです。

ここでのポイントは「上げる」という表現。
これは文字通り、「上げる」つまり高める相手がいる場合に使います。

対象が人の場合「存じ上げる」を使い
物や場所など、対象が人以外の場合は「存じている」と使い分けます。

したがって上記の文例は…

◎「事務所の場所は以前から存じております

と「上げる」は使いません。
対して、人が対象となる場合は

「お名前はよく存じ上げております」
「ますますご活躍のことと存じ上げます」

のように「上げる」を付けて使います。

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