今週は、文章を読みやすくする表記の工夫をご紹介します。
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仕 事 の メ ー ル 作 法   < 漢字からひらがなに(4)
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「いただく」

「いただく」という言葉も注意が必要です。

「もらう」とか「食べる」「飲む」の謙譲語として使う場合は
「頂く」と漢字表記にします。

例)貴社から頂いた資料です。
先日はおみやげを頂き、ありがとうございました。

一方、補助動詞として使う場合は「いただく」とひらがなで表記します。
例)わざわざお越しいただき恐縮です。
企画書をご確認いただけますか。

パソコンで入力の際「頂く」と漢字表されたまま気づかないことが多いので、
使い分けの基準を知っておくと活用できます。この「いただく」もあいさつ
文やかしこまった文章には頻出するので、注意しましょう。

ちなみに…
「白雪を頂いた山々」のように「載せる」という意味で使う場合も
表記は「頂く」です。「戴く」とも書きますが、新聞表記では「頂く」で
統一されています。

ついでにもう一つ。
「お越しいただく」の「越」。「こえる」という意味で使うとき、
パソコンの変換候補には「越える」と「超える」が出てきます。
使い分けの目安は、数字がこえる場合は「超える」(超過のイメージ)、
場所をこえる場合は「越える」(越境のイメージ)と覚えるようにしています。
ご参考まで。

※参照:『記者ハンドブック』『朝日新聞の用語の手引』

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神垣あゆみ企画室